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【TIFF_2011】『われらの大いなる諦め』 (2011) / トルコ・ドイツ・オランダ

2011-10-24 | 洋画(わ行)


原題 : Our Grand Despair / Bizim Büyük Çaresizliğimiz
監督/脚本 : セイフィ・テオマン
出演 : イルケル・アクスム 、ファーティヒ・アル 、ギュネシ・サユン 、バーキ・ダヴラック 、タネル・ビルセル 、メフメット・アリ・ヌルオウル 、ベリル・ボズ

第24回東京国際映画祭『われらの大いなる諦め』ページはこちら。





毎年TIFFはコンペ・World Cinema・natural TIFF部門を中心に鑑賞するんですが、アジア部門も少しチェックしています。
去年なんかはここで『パリから5時間』っていう掘り出し物がありましたし、そんな作品を見つけるのも楽しみの1つ。


2人の中年男と、1人の若く美しい女性が同居する。 如何にも映画的な発想ではあるし、また3人の駆け引きが面白い。
まあ普通に考えたら親友の娘が転がり込んで同居するなんてことはあり得ないのですが・・・。
最初は助けてくれてありがとう的なスタンスのニハルだけど、いつの間にか無邪気にエンデルとチェティンを虜にしてしまっている。 
得体の知れない、引き寄せられるような雰囲気やら、本来持っている若さや美しさで、男はみんな引っかかってしまいそうなキャラクターを演じるのはギュネシ・サユン。 この人本当に美しい! 舞台挨拶で拝見したかったなー。


好きになってはいけないと思えば思うほどニハルに惹かれていく2人の男たち。 自分たちには到底そのチャンスは訪れないと思いつつも心のどこかで夢見てるところなんかは、基本的に男は憐れな生き物(笑)だってことを思わせる。
そしてわざとではないんだろうけどでもどこか計算しているような行動を取るニハル。 彼女にとってこの同居生活は何だったんでしょうね。 交通事故で両親を失った彼女にとって、安心できる居場所を提供してくれたエンデルとチェティンはそのまま「親のような存在」だったんでしょうし、また彼らはニハルによくしてくれる。 けれど彼らだって列記とした男なんだってことをあまりにもニハルは意識してなかった。
そして結末はこれまた男たちにとって酷な仕打ちになるのですが、これだけだと単にわがままな若い女が自由に振る舞ったみたいになってしまうんですが、ニハルとだったらそうなってもいい! と思わせるような魅力がギュネシ・サユンにあるんですね。 こういう所はまるで『(500)日のサマー』そのもののような。 
もっともニハルはサマーほど確信犯じゃないような気がするけど、それでも結果として男たちを翻弄しているのは凄い(笑)
これが女の成せる業、この女だったら振り回されても本望! と思ったことがある男子、なかなかいい女に巡り合えない・・・と思う男性諸氏、この映画はずしんと響いてくるでしょう。


Q&Aでトルコ系ドイツ人の方が「この映画は昔のトルコ映画の雰囲気がする」とおっしゃってました。 
トルコ映画はよくわからないのですが、本作はかなりのんびりとしたミニマムな作品。 イスタンブールではなくアンカラを舞台にしたところも珍しく、アンカラの街の風景や澄み切った空がとても美しい。
同じイスラム圏でもトルコは中東等に比べるとかなり戒律が(見た感じですが)緩い雰囲気で。 ヨーロッパとアジアの文化の交流点という国の特色も味わえる作品でした。


★★★★ 4/5点






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