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『大奥~永遠~[右衛門佐・綱吉篇]』 (2012) / 日本

2013-05-13 | 邦画(あ行)


監督: 金子文紀
脚本: 神山由美子
原作: よしながふみ
出演: 堺雅人 、菅野美穂 、尾野真千子 、柄本佑 、要潤 、満島真之介 、三浦貴大 、市毛良枝 、榎木孝明 、由紀さおり 、堺正章 、宮藤官九郎 、西田敏行 、田中聖
上映会場: アスミック・エース試写室

映画『大奥~永遠~[右衛門佐・綱吉篇]』 公式サイトはこちら。


トーキョー女子映画部さんの「部活」に久々当選して行って来ました。
これ去年の公開時に何となく見送っちゃったんですよね。なので今回部活で出て来てちょうどいいかなって。六本木だし見やすい環境でゆったり行って来ました。
二宮くん&柴崎さんの『大奥』は観ています。 TV版は未見。

トーキョー女子映画部『大奥』部活レポートはこちら。

6月8日のDVD・ブルーレイ発売記念の上映会かと思っていたら、この映画で知り合ってご結婚された堺雅人&菅野美穂さんをもう1度観てみたい的な目的だったようで、たまにはそんな上映会企画というのも、女子らしくて微笑ましくてとてもいいんじゃないかと思いました。



TV絡みってことで実は公開時スルーしたのもあって、そこら辺TV観てないとついて行けないとかどうかな?とも思いながらの観賞でしたが、思いの外ちゃんと映画になってた印象です(って、ごめんなさい)。ドラマ観てなくてもわかる。
男女逆転の大奥の様子は柴崎さんバージョンでもわかっていましたが、本作の「菅野綱吉」はより一層その将軍っぷりに磨きをかけた印象。
大奥の男たちの品定めなどにそれはよくあらわれていて、例えば男の将軍が女選びをするように気まぐれに男を選ぶ様子ってリアルだと思う。思いのままに任せて他の女の旦那まで平気で寝取ってみたり、立場を利用して憎まれる要素を増やしていくあたりは、これが男であっても当然なので実は必要な展開。そこに正室やら側室やらが嫉妬して・・・という展開だけど、この「男たち」はもっと意地悪だったり狡猾だったりしてもよかったかも。実際の大奥はもっと陰惨でしたし。

女が将軍だと産むのはたった1人なだけに、絶対に世継ぎを望まれてしまうとかなり厳しい部分がある。その点は男が将軍の方が気楽に決まっているが、そこへの執着を前面に出すことによって、男女逆転将軍の悲劇となっている。
世継ぎができない、産んでも育たない、しかしそれをこなすのは自分1人という、男に課せられるよりも重い重い重圧から逃れたいと思って何が悪いのだろうと、観客もそこまで考えを巡らせて鑑賞していける。結局男であれ女であれ将軍職の重さは比重が変わるだけで何ら変わりない。むしろ女の方が「産む性」としてのデリケートな部分と、政治という情け容赦もない部分とに挟まれて苦しむことが増えている。これは現代女性が家庭・育児と仕事を両立させる困難さにも置き換えられるかもしれない。正反対の重要な機能を背負ってしまったが故のストレス増加である。

多くの重圧の中で長年戦い続け、何のために男たちを夜毎寝所に呼ぶのかすらわからなくなった綱吉にとって、ずっと側で見守ってくれていた右衛門佐がいてくれたからこそ日々の務めが辛うじてこなせていたのだろうし、彼が精神的な支柱となっていたのだろう。そのことに気がついて、そして右衛門佐の想いも通じて・・・。
しかしながらの結末、この後綱吉は一体どうやって生きていくのだろうかということも気になる。将軍職継承のために妥協を余儀なくされ、表面的には安泰だが、実現しなかったことへの恨みつらみや現実問題に対して、彼女はそれを受け止めて生きなくてはいけない。叶わなかったことへの絶望を抱えて行くのか、それとも願いが叶ったことだけを思い出として前に向かって生きて行くのか。どちらを綱吉が選ぶのかはわからないが、思い出は時に人を強くしていくし、右衛門佐が過ごしてきた長い年月だって彼にとっては結局「想い」だった訳で、そう考えると綱吉が思い出に生きていく今後というのも選択肢としてはありだし、将軍職ならばそれが賢いのかもしれない。

江戸時代のことで、しかもフィクションでもあるが、現代に生きる女性たちにいろいろと重ね合わせて考えることができる作品でもあった。
綱吉と柳沢との関係もまた、男同士に置き換えて見ると、従来からの日本の男社会的な側面も見えて来て面白い。
そして堺さんと菅野さん、実際にパートナーとなったお2人だからこそ、こんな場面が心惹かれたのでは?などと余計な見方(苦笑)をしてしまったりなど、それはそれでいろいろ楽しいのかも。
いつものように豪華絢爛な衣装の数々、またイケメン達のショーのような?出番だったり、目の保養にもなる部分はたくさん(笑)あるので、その辺りも見どころだろう。


★★★☆ 3.5/5点






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