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『最強のふたり』試写

2012-08-16 | 洋画(さ行)


2回目の観賞です。

試写会場: シネマート六本木

公式サイトはこちら。

第24回東京国際映画祭で観た日記はこちら。



これもまた『サラの鍵』と同じ状況で、映画祭で去年観てはいるんだけど、思い出すとやっぱりもう1回観たくなっちゃって。
いろいろ応募したらめでたく試写当たったので行って来ました。



以下、ちょっとネタばれかもしれないので未見の方はご注意を。



閲覧は自己責任でお願いします。



・・・・・。









今回は、ドリスのキャラクターのポジティブさに改めて勇気づけられてしまったのでした。自分を取り巻く状況だって決して恵まれてはいないのに、そこを恨むことなく、家族のために何ができるか、正しい道は何かを常に考えている。
いろんな意味で行きさつのある母親が自分を邪険にしてきても、根は心配しているし、弟の問題が露見した時にもすっぱりと決断出来たのも、彼が家族思いだったから。
よくある移民関連の映画だったら、例えばだけど移民の方が貴族の家に仲間を引き入れて悪さする的な展開もありえるんだけど、ドリスはそれをしない。何故なら彼は決して自分の境遇を恨んではいないから。
恵まれない境遇にある人が、それを逆恨みしてますます悪い方に行くことが昨今は多いけど、そうせずに真っ当な方向性を探すドリス。 かといってそれが周囲に押しつけがましくないんですね。 仲間内に啓発することは彼はしなくて、あくまでも自分のスタンスとしてやっていく、言うべきことだけをきっちり言うところがいい。


そして、一見迎合するようでいて一歩突き放した姿勢はフィリップに対しても同じで、フィリップが自分への自信のなさに捉われてしまったり、思うように行かなくて偏屈になっている時ですらも、ドリスは甘やかさない。
ここで押さなくてどうする! って時に彼はアシストがきっちり出来る人間なんでしょうね。
仕事をやめれば今までの楽しい日々も保障されないのに、それでも家族を選択したドリス。 彼はフィリップに関わる仕事を成り行きでこなしていた訳じゃなく、きちんと相手に合わせて介護するノウハウや、きちんとした言葉遣いなども学んでいるところがいい。 確実に彼の中では人間的にもステップアップしている。


またフィリップも、ドリスと出会って恐らく精神的にもポジティヴで刺激のある日々を送り、身体も適切な介護のおかげで楽になっていたに違いない。 自分も辛いかもしれないのに敢えて相手のことを願うことはなかなか出来ることではないけど、それでもドリスにはきちんと居場所を指し示す。 そして自分の弱さを一歩乗り越えることができたんでしょう。


話の中で人物たちが成長していくことが大きな軸なんだけど、そこを支えているのはユーモアや音楽や勢いであり。 オペラ観ている時のドリスの「あの人一体どうしちゃったの?木だよね?」には悪いけど大爆笑。 上流階級のお約束であっても庶民にとっては滑稽にしか見えないのが本音なんだし、そこを自分たちの解釈にしちゃうのも面白いし。 そうしてドリスのノリに引き込んだと見せかけても、最後の最後で線引きをきちんとしていくけじめというか、インディペンデントな立ち位置というか、ドリスもフィリップもお互いにそういうスタンスだったからこそ、このコラボレーションは成功したのでしょう。
そして面白さに酔っているだけではないのも、駆け引きの緩急の付け方が上手いせいもあるのか、浮かれずに意外と生真面目な終わり方に出ています。
ふたりが最強になるかならないか、そこはほんの紙一重の差の心遣い。 人間関係の微妙なポイントを押さえられるのか、自分の方法が生かされるのかどうかは出会ってみないとわからない。 そんな面白さでぐいぐい引っ張られた作品でした。




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30 Comments

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これはいい映画でした! (ノルウェーまだ~む)
2012-08-20 22:08:45
roseさん☆
ドリスの生き方に感心しました。
貧富の差を恨みに思うことなく、自分の信念に基づいて生きている姿がよかったですね。
そして彼らの互いに高めあって成長していく様子は、ほほえましかったです。

試写状の件ありがとうございました~♪
ノルウェーまだ~むさん (rose_chocolat)
2012-08-21 07:05:30
恵まれないと自棄を起こしたり、恵まれている人を恨んだり・・・ という展開って映画ではよくあるんだけど、
それとは無縁のドリスが爽やかでしたね。
Unknown (mig)
2012-08-22 21:31:45
roseさん2回も書いたんですねー!
あ、記事のジャンルがDVDになってますよん?
これは好き。今年のベスト入り決定★
そっと背中を押して…。 (えい)
2012-08-25 01:17:06
この映画、
あのラストが秀逸でした。
ドリスは
フィリップが一見、気にしていないように見せながら
実は、やはりそれゆえに臆病になっている彼に、
そっと背中を押し、勇気を与えた。
泣かないぞと思っていたのに、涙が出ました。
migちゃん (rose_chocolat)
2012-08-25 07:01:21
そう~
映画祭で観て好きな作品は、ついつい試写行ってしまいますー。2回観ても感想違うし面白いよ。
migちゃんベスト入りですか。でもわかるなあ、納得だよ。
えいさん (rose_chocolat)
2012-08-25 07:02:11
ラストが、よくありがちな「明るい方向性」っぽくなくて、
ごくごく自然なのもよかったですね。
ドリスのさりげない思いやりが素敵でした。
人生に乾杯 (iina)
2012-08-30 10:45:35
>2回目の観賞です。
封切前なのに2回も観たとは、試写会に2度も当選したわけですね。

当方もシネマート六本木が会場でした。
でも、六本木は久し振りでしたから、地下鉄駅から地上にでて渋谷方面を真逆に勘違いしたため、逆方面をうろうろ探しました。

映画も、異なる世界に住む者が、ちょっとした人生の悪戯から出会い人間同士の触れ合いが生まれました。
これだから、人生は面白い。まさに、人生に乾杯です。
iinaさん (rose_chocolat)
2012-08-30 16:44:42
はじめまして。
>封切前なのに2回も観たとは、試写会に2度も当選したわけですね。
最初に書いてありますのでよくお読みいただきたいのですが、1回目は昨年の東京国際映画祭での観賞です。
試写は2回目です。

シネマート六本木は慣れないと別の方向に行きがちですね。裏通りの雰囲気が似てますから。
今晩は~ (小米花)
2012-08-31 22:06:02
先日は本当にありがとうございました。
思いっきり楽しんで来ました!

rose_chocolatさんは昨年の映画祭で、すでにご覧になっていたんですね~。
「サラの鍵」と同じように、とてもお好きな映画が大ヒットとなった訳ですよねっ。
いつもながら、いい記事を書かれてます。

本当にいい映画でした。




小米花さん (rose_chocolat)
2012-09-01 07:31:58
楽しんでいただけたようで何よりです。
プレミア、お時間早かったんで行けなかった方も多かったみたいですよね。

映画祭でいいと思った作品がこうして公開になるのは私も嬉しいですね。
数年経って公開っていうのも大いにあるので、これみたいに1年かからずに公開は早い方だと思います。

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