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ゲキ×シネ『ZIPANG PUNK~五右衛門ロックIII』 (2014) / 日本

2014-03-18 | 邦画(か行・さ行)


演出: いのうえひでのり
作: 中島かずき
作詞: 森雪之丞
出演: 古田新太 、三浦春馬 、蒼井優 、浦井健治 、高橋由美子 、橋本じゅん 、高田聖子 、粟根まこと 、村井國夫 、麿赤兒
試写会場: 横浜ブルク13

ゲキ×シネ『ZIPANG PUNK~五右衛門ロックIII』公式サイトはこちら。 (2014年3月29日公開)



試写が当たりましたーーー。ゲキ×シネは単価が高いんで試写は大変ありがたいのです。
試写数も少ないしね。しかも座席や音響のいいブルクで観れて本当にラッキー。



「劇団☆新感線」の舞台を映画館で上映する人気企画「ゲキ×シネ」の第12弾。古田新太が主演を務める同劇団の人気演目「五右衛門ロック」(2008)、「薔薇とサムライ」(10)に続く「五右衛門ロック」シリーズ第3弾で、2012年12月~13年2月に公演が行われた「ZIPANG PUNK 五右衛門ロックIII」を上映。太閤秀吉が栄華を極めた時代。天下無敵の大泥棒・石川五右衛門は、女盗賊・猫の目お銀とともに、空海ゆかりの「黄金目玉像」を盗み出す。しかし、探偵・明智心九郎が2人を追いつめ、その仏像には空海が隠した黄金のありかを示す暗号が隠されていると判明。お宝を求め、クセ者たちが五右衛門のもとへ集結する。(映画.comより)


『薔薇とサムライ』は大好きでしたねえ。『五右衛門ロック』は未見ですがたぶんノリは同じでしょう。
とにかくロックバージョンでは役者が歌えることが必須でして、ここをクリアできてないとダメなんですが、『薔薇・・・』は天海さんが、そしてこの『ZIPANG PUNK』では何と三浦春馬くんが見事に歌ってくれてます。

三浦くんは正直そんなに作品を見ているわけではなくて、これが彼の演技をじっくりと観る初めてかもしれませんが、そのスペックの高さには驚いた。歌ですが、きちんと舞台レベルの発声ができていますし、ダンスもこなしている。昔何かされていたんでしょうかね。それはわからないんですが、これのために仕上げたとしても立派なものです。
背も高いので殺陣もとても映えますね。非常に激しいアクションもありましたが最後までふらつかず演じていたと思います。体幹がしっかりしているのでしょう。「きらりん☆」みたいに髪を掻き上げるのもいちいち面白かったし。

もう1人のゲストである蒼井優ちゃんももともと運動神経のいい女優。『フラガール』で見せてくれた完璧なダンスはその証明ですね。あとは『人のセックスを笑うな』などでも場面場面でものすごい運動神経の良さを見せています。
なので彼女もアクション、ダンスともにしっかりとしていましたし、体力ありますので安心して観ていられます。

舞台ほどその役者が持っている力量がわかるものもないので、いくら鳴り物入りで演じても申し訳ないけど観終わった後に何も残らない役者も多い中、この2名の演技は大変素晴らしかった。何よりもパワーがあるというか、体力が本当の意味である人じゃないと、特に新感線の舞台は大変厳しいものがある。そのハードルをクリアした人こそが評価を受ける舞台で、2人とも堂々と合格点を取っているのではないでしょうか。


あとは豊臣秀吉役の麿赤兒さんの凄味ですね。秀吉役を演じる俳優は多けれど、麿さんはある意味オカルト的な要素も見出せるほどの「悪」の表情を出している。秀吉の残虐非道さを出せる俳優がなかなかいないだけにこれは快心の配役でした。

そしてこの舞台のキーパーソンともなっている高橋由美子さん。本当に本当にメディアで拝見するのは久しぶりでしたが、いい感じに年齢を重ねていて重要なポジションを任されるあたりが成長を感じさせます。とぼけながらもしっかりと締めるところは引き締めるという感じ。


内容はあくまでも勢いに乗せる展開、これはゲキ×シネ王道でした。
にぎにぎしいまでの前振りと、ロックに乗せた歌&ダンス、そして殺陣。肝心要の部分では必ず五右衛門が絡んでくるのである程度予測つけやすいといえばそうなんですが、それでも古田さんの持つ「華」が全てですね。いつも通りなんですが生き生きとしていて見応えたっぷり。
そして大きなオチというか、実は・・・ という場面でも、「人は必ずその願望を持つ」というところで締めくくっている。これは麿さんに大きなヒントがあるんですが、そこに落とし込んでうまくまとめている。

レギュラーメンバーたちの腹黒っぽい(!)配役に、いつものことながらと思いつつもやっぱり彼らじゃないとダメなんだなあと改めて感嘆したり、若手ゲスト2名の、レギュラーと堂々と渡り歩く演技に終始釘付けになったり。いい意味でバランスのとれた内容のように思います。
王道のゲキ×シネがお好きな方にはたぶん大満足でしょう。


★★★★ 4/5点








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6 Comments

コメント日が  古い順  |   新しい順
新感線 (まっつぁんこ)
2014-04-03 08:23:32
新感線の舞台も一度ご覧くだされ。
ゲストやシリーズで満足度に差がありますが(笑)
まっつぁん (rose_chocolat)
2014-04-05 23:21:38
チケット高いんですよねー。
取れないし。
いつもどーやって取ってます??
VAC (まっつぁんこ)
2014-04-06 20:28:22
VAC――Village Audience Club
http://www.vac-info.jp/
で取ってます。
オーブはキャパ大きいんで平日昼間の券はぴあでも取れました。
まっつぁん (rose_chocolat)
2014-04-12 07:26:50
さんくす。
今度考えます。
田舎の (sakurai)
2014-05-20 15:47:36
悲しさで、ゲキ×シネだけで、満足してないとならない。。
このためだけに東京に・・・っていうのもなあ。
三浦君ですが、かなり小さい頃から子役でいろんなものに出てたようで、やっぱ昨日や今日のぽっと出とは一線を画してますよね。
そういう配役を振るのが楽しみでもあり、お手並み拝見でもあり、その成果を見ることができるのもうれしい限りです。
前売り券についてた特典の、謎の呪文が解けず、もやもやが残ってます。わけわかんない。
試写会かあ~、いいなああ。
sakuraiさん (rose_chocolat)
2014-05-23 06:11:47
私は新感線の舞台って観てなくて、理由は高いのと、どこの席になるかわからないし周囲が騒がしそうだからです。
演劇とか、映画でもそうですけど、周囲におばさん連中が連れ立ってわいわい観に来られるのがとても苦手でして(笑)
ゲキ×シネはその点すごく気楽に行けるからうれしいですね。
好きな時間に行けるし、安いし。

この試写は限られてて回数少ないんですよね。そのかわり実際にかかるシアターや、音響が同じ設備でやってくれるのがうれしいです。

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