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『キック・アス ジャスティス・フォーエバー』 (2013) / アメリカ

2014-01-22 | 洋画(か行)


原題: Kick-Ass 2
監督: ジェフ・ワドロウ
製作: マシュー・ボーン
出演: アーロン・テイラー=ジョンソン 、クリストファー・ミンツ=プラッセ 、クロエ・グレース・モレッツ 、ジム・キャリー
試写会場: 東宝東和試写室

『キック・アス ジャスティス・フォーエバー』公式サイトはこちら。 (2014年2月22日公開)


トーキョー女子映画部さんからの「部活」御招待で試写に行って来ました。
会場は東宝東和試写室。



結構久しぶりに行くところだったんで場所忘れそうでした。
暗くてわからずうっかり通り過ぎる所だった(苦笑)



さてこのシリーズ。1作目は鑑賞しています。

『キック・アス』記事はこちら。

公開当時過激さで話題になりました。これがクロエちゃんの出世作だったし。もう3年経ったんですね。


キック・アス、ヒット・ガールというヒーローの姿を捨て、普通の学園生活を送っていたデイブとミンディ。しかし、卒業がせまり将来について考えたデイブは、スーパーヒーロー軍団を作り、世界の平和を守ることを決意する。キック・アスの活躍に触発された元ギャングの活動家スターズ・アンド・ストライク大佐とともに「ジャスティス・フォーエヴァー」を結成したデイブだったが、そんな彼の前に、打倒キック・アスを誓うレッド・ミストがマザー・ファッカーと名を改め、悪の軍団を率いて姿を現す。(映画.comより)


ここから先は1作目鑑賞してない人にはネタばれになるけどしょうがないね。文句言わないで下さい。






2作目を見る前に、1作目ではフランク・ダミコとビッグ・ダディという2人の「父」が死んだってことをちょっと思い出してみてほしいんですね。2作目はもう父の世代はいなくて、子の世代の戦いになってくるってこと。レッド・ミストもミンディも、自分が困った時に父ならどうしたかと自問自答しながら生きて行かなくちゃいけない。
事あるごとにミンディに対して普通の生活をしろという保護者の警官(サイトには役名も俳優名もなくて忘れた)のいうことも分からなくもないけど、そんな建前に縛られて本当に自分がすべきこと、自分の使命を忘れたくはない、けれど亡き父のことを考えると自分は今ヒーローになってはいけないのかもしれない。ミンディの葛藤はここにある。

デイブ自身は普通に暮らすよりもヒーローとして生きていく道を選ぶんだけど、如何せん悪軍団に比べてこのヒーロー軍団が弱いように感じるんですよね。デイブが十分鍛えて来たっていうのはわかるんですが、見た目もスペックも悪軍団の方が強すぎる。
それから今回のゲスト俳優でもあり目玉でもあったスターズ・アンド・ストライク大佐、タッグを組んだ彼ですが、軍隊にいたってことだけでスペック的には普通の人間なんですよね。例えばスーパーフィジカルな何かがあればまた話は別だったと思うんですが、かなりあっさり気味でして。ヒット・ガールが超人なんだから、続編を作るのならば誰かに何かを背負わせてもよかったのにとも思う。ここ、バランス的にちょっと不自然に感じてしまった。

それから今回はレッド・ミストがどうにも魅力的じゃなくて(1作目から?)、父の復讐と言いつつも、結局父親をリスペクトするシーンはほとんどなく、「ただのわがまま→悪軍団結成」という流れにしか見えなかった。個人的にはジョン・レグイザモが出て来て「おっ!」って思ったんですが、彼の扱いがあまりにもこれまたあっさりしすぎちゃっててすごい残念・・・。このお世話役との顛末によって、それで本物の悪にレッド・ミストが目覚めたかとも思えないんですよね。ここは何となくこじつけっぽい。
あと悪役たちもインパクトがあんまりない(苦笑) 唯一目立つのは赤い服着た銀髪の大男?(女って話もあるけど男にしか見えない)くらいなんですけど、それ以外は全然キャラ立ちしてなかったですね。

父親たちが死んで、まだ未成熟な若者世代の指標となるべく親代わりの役があちこちに見られてはいるんだけど、それがあまり生かされることなく終わったなという感じです。結局自分たちが信じる道を行くしかないというのは分かり切ってはいるけど、それまでにいろいろな影響を受けたのか、そうじゃないのか、これだけいろいろな俳優を置いて来たんだからそこの葛藤がもう少し欲しかった。ミンディだけじゃなくてデイブもレッド・ミストももうちょっと考えさせてもよかったんじゃないでしょうか。
そして全体的に話がまとまりがなかったかなという印象もありました。
ミンディの成長過程でビッチガールたちとのやりとりとかもあり、父のことでの悩みもあり、そこにヒーローとしての存在意義みたいなことも入ってきて、さらに他の役のあれこれも絡んで・・・となってくると、割と振り返ると盛りだくさん過ぎちゃってて、それをアクションでまとめちゃったような感じでもありました。

監督は今回はジェフ・ワドロウという人で、マシュー・ボーンは製作に回りました。これも原因かもしれません。ジェフ・ワドロウ氏はショートフィルムの後に数本長編を撮った実績はあるらしいですが、「『Bloodshot』という企画をソニー・ピクチャーズとプロデューサーの ニール・H・モリッツに売り込み、企画自体は途中で頓挫するも、その才能を買われ本作の監督・脚本に抜擢された」(公式サイトより)という謎の人物。
1作目を観ないでこの2作目を観る人ってまずいないとは思うんですが、1作目が好きな人であればあるほど、何となく肩透かしに思えちゃうような気がします。更なる続編を作る気は満々らしいですが、これで止めておいた方がよいような気もしますね。


★☆ 1.5/5点







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8 Comments

コメント日が  古い順  |   新しい順
migちゃん (rose_chocolat)
2014-03-02 10:53:03
そうー。敵の中じゃあの大女しか区別できなかった。
もっと他もキャラ立ちさせればよかったのに。
続編、こういうのならたぶん行かないと思う。
Unknown (mig)
2014-03-01 00:24:03
あはは、roseさん1、5って低!
そうあのマザーロシアとかいう大女、だけ敵では目立ってたー。
あいつ一人いれば勝てちゃうんじゃ?
もう続編はいらないですね 
ノルウェーまだ~むさん (rose_chocolat)
2014-02-26 07:30:46
>バランスが悪くて
思いつきでいろいろ作ったんじゃないかってくらいの無計画感でしたよねえ。。
これじゃ次回作はやめたほうがいいです。
肩透かし (ノルウェーまだ~む)
2014-02-24 22:24:45
roseさん☆
なんとなくデイブがなりきりをやめて本当にアメコミヒーローになっちゃっていたり、動機がこじつけだったり、悪の軍団とのバランスが悪くて、いろいろにがっかりでした。
この映画の唯一無二の良さでもあるヘナチョコさが全くなかったです。
itukaさん (rose_chocolat)
2014-02-24 17:08:10
>ビッグダディの死が思い出せずモヤモヤしてます
おさらいしてる人もいっぱいいますよね。
「父親たち」の世代がしっかり活躍してくれて、初めて子世代も生きてきた前作に比べて、後見人がいない分よりしっかりしないといけなかったんですが、
そこを補う何かが足りなかったような気がしました。
yukarinちゃん (rose_chocolat)
2014-02-24 17:06:39
肩すかしというか、かなりがっかり目でしたかねえ。
前作はあれだけの出来なんで、上回るのは相当無理かも。
こんばんは (ituka)
2014-02-23 21:05:24
どの時代、どこの国も親が子に願うことは同じだなと思いました。
親の気持ちも子供の気持ち分かるから難しいです。
でも結局、親が折れるパターンが多いのは守りに入っているからでしょうね^^;

前作、ビッグダディの死が思い出せずモヤモヤしてます(笑)
こんばんは♪ (yukarin)
2014-02-23 00:04:53
1作目がかなり面白かったのでおさらいして気合いいれて観に行ったんですがちょい肩透かしくらいました^^;
前作ほどのインパクトや面白さがなかったのが残念でした。
でもヒット・ガールの活躍は楽しめたんですけどね。

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