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『しあわせのパン』 (2011) / 日本

2012-01-28 | 邦画(か行・さ行)


監督: 三島有紀子
出演: 原田知世 、大泉洋 、森カンナ 、平岡祐太 、光石研

公式サイトはこちら。


フリーパスポート14本目。
パン焼きな私としてはこれ、公開日に鑑賞することはmustに近いものがあり(笑)、何を差し置いても行かねばならなかったのであります。
そして行ってみた。 思ったよりも沢山パンが登場。 
最近、特にここ1年くらいは時間がなくてほとんどパン焼き生活から遠ざかっていたので、これを見て無性に今制作意欲が湧いてきています。 来週集まりもあるので余計に気合入るな~。

で、やっぱり、何か目的がないと料理やパン作りは楽しくないんですよね。
あの人にこういうものを食べてもらいたい、という想いが、創意工夫を呼んで楽しく作ることに繋がっていきます。
そして、お出ししたお相手に喜んでいただければ、これに勝る喜びはありません。 といっても最近は余裕がなくてなかなかそこまではできてないかも。



水縞夫妻の生き方、それは、好きな場所で、好きな人と、好きなことをして生きていきたい、ということ。 
そう思う人は多いかもしれませんが、実際にそれを体現している人は少ないような気がします。
好きなことをするからには、訪れた人たちに喜んでいただきたい。 水縞夫妻のおもてなしからは、そういうニュアンスが読みとれます。

ここに出てくる3組のお客様たちはそれぞれが心に傷を負っている。 しかしながら水縞夫妻のおもてなしの中に何かを感じ取り、それまで自分たちが考えてきたことから少し、心が外れていくのです。
気になること、悩み事。 誰もが抱えていて、できればそこから逃れたい。 逃れたくて人は非日常に身を置きに行きます。
でもそのくらいではなかなか自分の心から問題は去っては行かないのですね。
けれど、何かが心を動かしたとしたならば。 そこに赴いたことで、自分の心の在り方に気がついていけたならば、心底からいい旅だったと思えたり、一生涯心に残る思い出になるに違いありません。

もてなす側の水縞夫妻がどうしてそのことを理解しているのか。 それは彼らもまた葛藤の中で自分たちの方向性を探ってきたからでしょう。
自分が心を痛めなければ、人の痛みもわからない。
ごく当たり前のことですが、人との距離感を推し量ることは難しく、それが初対面だったりするならば尚更でしょう。 でも自分も同じことで苦労をしているならば、相手が何を望んでいるのかも、そしてどのような方法でそれを伝えればいいのかも、読めてくるのかもしれません。
誰かにわかってほしい、という孤独は人にはつきまとう。 ただ、どんなに他人がきっかけを作ったとしてもそこから歩いていくのは最後は自分だということです。 
そこから歩いていけるきっかけは、いつどこで誰にどんな形でいただくかはわからない。 特別なものではなくても、その人のことを考えて発した言葉や行動がある。 それに気がつくかつかないか、歩き出すか出さないかはその人次第ですが、いつでもきっかけを出せる人でありたいと思わせる作品でした。



いわゆる「かもめ食堂系」かなあと思いながらパンフレットを見たら、今回のフードスタイリストさんは石森いづみさん。
お料理やパンは数多く出てきますが、「これは○○」という説明はあくまでさらりとしていて、三島監督の中では主役は人間というスタンスなのでしょう。
大泉さんが実際にパン生地をこねるシーンがありましたが、練習なさったんでしょうね。 結構時間かけないとパンこねは難しいんですよ。



そしてエンドロールの、「ひとつだけ」もとても素敵。



三島監督はこの曲にインスパイアされて本作を作ったそうです。
欲しいものはただ一つ、特別なものではなく。。。
離れていてもすぐに呼び出せるよ、と歌いかけている、もう二度と聴けない清志郎さんの歌声も切なかったです。



★★★★ 4/5点







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8 Comments

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Unknown (KLY)
2012-01-30 23:45:29
いい作品だったねぇ。
私は三島監督の一歩引いてそれを裏切るかのような演出にすっかり魅せられました。失恋した彼女の前でりえさんたち夫妻がパンを分ける姿を見せたり、かぼちゃのポタージュだしたり。最初は「え?それはちょっと可哀想?な描写じゃない?」と思わせておいて、実は後でそれがとっても愛情溢れる描写になっているのが解るというかね。
カンパーニュ買ったよ~。でもリンゴのパンのハチミツかけが美味しそうなんだよなぁ。
KLYさん (rose_chocolat)
2012-01-31 09:36:00
パン美味しそうでしたね(笑) 私も何かしなくちゃとは思っているよ~。

かもめ系よりももっと人間ドラマに力点おいてましたね。
かもめ系は好きなんだけど、あまりにも唐突な人間関係だらけだと、見ていて逆に疲れることがあるんですよね。 意味を見いだせないから。
その点、これは押し過ぎじゃない人間関係がよかったかな。
公開が楽しみ (☆オレンジピール☆)
2012-01-31 21:44:58
これは公開を楽しみにしている作品です。
久々の原田知世に大泉さんの組み合わせも期待!
きっと、カンパーニュが食べたくなるでしょう(゜∇^*)
☆オレンジピール☆さん (rose_chocolat)
2012-02-01 16:54:22
これはお料理好きさんは楽しみだと思います。
かもめ食堂系かな? でも、それよりももっとドラマに重点を置いていますね。
カンパ美味しそうでした~
パピのママ (パピのママ)
2012-02-02 09:25:26
お久しぶり!~私も28日に鑑賞しました。
北海道の四季の映像が奇麗で、それに月浦にぱんやさんを開いた夫婦の物語。
ほのぼの系かななんて見ていましたが、いろんな人達が集まって、人生の苦労を癒してくれる焼きたてのパンと野菜の料理、それに何て言ってもネルドリップコーヒーですよ。
奥さんのりえさんの心に、まだわだかまりがあるように見えましたが、最後に子供が出来たと言う報告に、嬉しくなりました。
たくさんのパンが出てきましたね。パン好きにはお腹がグウ~となって、帰りに買って帰りましたよ。
パンは何でもOKなんですが、豆パンとレーズンパンが好きです。
パピのママさん (rose_chocolat)
2012-02-02 12:52:37
>ネルドリップコーヒー
今時のチェーンのカフェじゃまずなくなりましたよね。
本当の喫茶店というか、コーヒー専門店に行かないとね。
こんな風におもてなししてくれるお店に行ってみたいものです。
こんにちは。 (sannkeneko)
2012-02-19 17:33:29
北海道民には新発見!とも言えそうな綺麗な風景でした。
もっとも今年の雪でうんざり&クタクタですので
冬景色は勘弁して欲しいのですが。

水縞夫妻のお客様に近付きすぎず、また遠からず・・・という距離感は
水縞君のりえさんへのそれにつながるところがありましたね。

ところで中盤(後半?)でりえさんが処理していた百合根は、
結局何の料理になったのかしら。
sannkenekoさん (rose_chocolat)
2012-06-28 09:22:36
コメント返信遅れてしまいまして本当に申し訳ありません!

私は北海道って行ったことがないのですが、雪景色だけではなく、四季折々の風景が本作にはありましたね。

>りえさんが処理していた百合根は、結局何の料理になったのかしら。
私もよく覚えていないので調べてみました。
「百合根ときのこの小さいコロッケ」
http://anti-ageingcook.seesaa.net/article/245615152.html
これかな? 下の方に記述がありましたね。

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