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【TIFF_2013】『アデル、ブルーは熱い色』 (2013) / フランス

2013-10-25 | 洋画(あ行)


原題: LA VIE D’ADELE CHAPITRES 1 ET 2 / ADELE : CHAPTERS 1 & 2
監督/脚本: アブデラティフ・ケシシュ
原作: ジュリー・マロ
出演: レア・セドゥ 、アデル・エグザルコプロス 、サリム・ケシュシュ 、モナ・ワルラヴェン 、ジェレミー・ラエルト 、オーレリアン・ルコワン 、カトリーヌ・サレ

第26回東京国際映画祭『アデル、ブルーは熱い色』ページはこちら。
(2014年4月5日(土)から新宿バルト9、Bunkamura ル・シネマ、ヒューマントラストシネマ有楽町ほか全国公開)


本年度カンヌ国際映画祭で史上初、審査委員長スティーブン・スピルバーグがアブデラティフ・ケシシュ監督と共にアデル・エグザルコプロスとレア・セドゥの主演ふたりにもパルムドールを贈った、究極の愛と美を描く衝撃の感動作。『クスクス粒の秘密』でセザール賞作品賞を含む3部門、ヴェネチア国際映画祭審査委員特別賞などを受賞してきた若き巨匠ケシシュ監督が、フランスの人気漫画「BLUE IS THE WARMEST COLOR」を原作に、青い髪の美大生エマと運命的に出逢い、一途な愛を貫くアデルの情熱的な人生を綴る。女優ふたりに史上初のパルムドールをもたらした大胆なラブシーンは、絵画のように肉感的で美しいと大喝采を浴びた。(TIFF公式サイトより)


今年のTIFF最終観賞はこちら。事実上これがクロージングといってもいいくらいな盛況ぶり。
上映前に、アブデラティフ・ケシシュ監督の舞台挨拶あり。

「カンヌパルムドール受賞のA・ケシシュ監督が初来日 小津安二郎への愛語る」(映画.comから)

ケシシュ作品の『クスクス粒の秘密』をTIFFで鑑賞したのは5年前。当時、あの何とも言えない引っ張られるような感覚の不思議に作風がとても新鮮だったのを覚えています。
ここ数年、彼の過去作品が特集上映で日本でかかる機会も増えて来て、徐々に知名度が上がって来ているので、今回のパルムドール受賞をきっかけにさらにブレイクしてくれそうな予感がしています。


そして邦題の「ブルーは熱い色」、これってかなりの部分を言い当てているように思えてならなくて、まずはエマの髪の色の燃え上がるような青、これが何と言っても印象的だし、そのままレア・セドゥがこの役に賭けた意気込みみたいなものまで伝わってきそう。
そしてアデルとエマが出会う瞬間の、火花が散ったような目線の交錯はもう、赤じゃなくて青い火花なんですよね。ゆっくりと燃える赤い炎じゃなく、瞬間的にバーナーで燃え上がったような青い炎。

アデルにとって、エマの行動は本当に想定外だったに違いないし、そこに突き進んでいいのかどうか戸惑いもあったのかもしれない。けどそれもエマの魅力には抗えなくて、ぐいぐいエマに惹かれていって変わっていく自分を感じている。
そしてエマにとっても、瞬間的なアデルとの出会いを絶対に逃したくない、このコとはどこか運命を感じる・・・ そんな予感もあったのだろう。最初の出会い、そして再会と、何も考えていないようでしっかりとアデルを離さないエマの巧みな技。その魅力にアデルも参ってしまう。この女性を口説くあたり、世の男性陣も大いに参考になるのでは。

あまり書くとネタバレになってしまうので控えますが、アデルとエマの体当たりのシーン。ここがもう圧巻。よくぞここまで撮影したなという気概ですね。
二人の愛を確かめ合うこと、それが同性愛であってもこんなに美しく激しく表現できるのかと、そこにまずは感嘆してしまう。
恐らくですが日本ではこういった作品は撮れないだろうと思う。というか、日本では演じる女優がいない。演じたくても事務所の関係で無理な人ばかりだろう。こういった作品をきちんと芸術として扱い、演技として昇華し、観客も評価するフランスはやはり大人の国だなとしみじみ思う。

燃え上がるのが一瞬であった分、その関係が醒めてしまうのもあっという間なのだろう。若い頃の恋とはそんなものとわかっていても、それでも尚好きにならずにいられない、相手を知り尽くしたい衝動に突き動かされるような恋に、一時溺れてしまいたい気持ちを一瞬でも持ったことがあるのならば、恐らくはこの二人の心持ちも納得がいくのではないか。
出会いも別れも激し過ぎるほど狂おしい。それでもいい、その青に溺れてもいいと、本作を見た後に素直に頷けるのもまた不思議なマジックなのだろう。このあと、アデルとエマが一体どんな人生を送っていくのか、そこにまで興味を覚えてしまうほどの魅力的な作品だった。


★★★★★ 5/5点





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10 Comments

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こんばんは (とらねこ)
2014-04-07 00:44:10
『ブルーは熱い色』、原作のバンドデシネが気になってしまうような作品でした。
「運命の出会いは一目で分かる」というような台詞が出てきますが、エマとの出会いの横断歩道のシーンなんかも印象的でした。
異性であるか、同性であるかに限らず、自分を変えてしまうような運命の恋、というものを等身大に描いた作品だったと思います。
初恋ものがたり (ノラネコ)
2014-04-09 21:44:09
去年観てたんですね。
「ブルーは熱い色」は原作のタイトル直訳なんですね。
私は原作読んでから映画をみたので色々とビックリ、そして納得しました。
これ同性愛モチーフだけど、描いてる事はヘテロでも当てはまるし、結構普遍的な話ですよね。
ちょっと初恋の痛みを思い出しました(笑
とらねこさん (rose_chocolat)
2014-04-12 07:40:29
横断歩道のところは予告でも流してましたね。
ある意味あそこがメインかもなんで、予告で出すのはどうかなとも思ったんですが、
今考えるとその他のシーンもそれ以上のインパクトでしたね。

>異性であるか、同性であるかに限らず、自分を変えてしまうような運命の恋、というものを等身大に描いた作品
恋は人を変えちゃいますからね。
そこをじっくりと検証した。このくらいの粘り強さというか、思い入れがあって初めて人の心に響くような気がします。
ノラネコさん (rose_chocolat)
2014-04-12 07:42:14
>原作読んでから映画をみたので
おお~ さすがです。
原作は日本語訳されてるんでしょうか?気になりますね。

>初恋の痛みを
何がその人にとって初恋なのか、初めての恋だから初恋って訳じゃなくて、
本格的に恋をして、心に爪痕を残すような恋のことなんでしょう。
こんにちは ()
2014-04-18 11:25:46
ケシシュ監督の映画を以前からご覧になられていたとはさすがですね。小津を語ったスピーチ、聞いてみたかった。

この歳になるとラブ・ストーリーは敬遠気味なのですが、アデルとエマの年頃から40年以上時が過ぎてしまった、しかも男である小生が見ても見事な映画で、堪能しました。
雄さん (rose_chocolat)
2014-04-19 09:32:23
偶然6年前のTIFFで、ケシシュ監督の『クスクス・・』を引き当ててたんですよね。これはすごくラッキーでして、ここから広がるご縁も相当あって。不思議な映画です。
そして本作は堪能できましたね。私も再見したいです。
なんかねえ (sakurai)
2014-07-07 13:19:55
二人の愛は、美しいというより、激しい戦いのようにも見えたんですよね。
で、私はどうしても美しいとは思えなかった。
そこは完全に個人の受け止め方で、私は苦手だったというだけです。
二人の力強さと半端ない迫力には圧倒されました。
sakuraiさん (rose_chocolat)
2014-07-08 18:05:59
闘い、でしたね。必死になってた。
好き嫌い分かれる所かもしれません。
でも私も勢いにやられましたって感じですよね。ああいう作風ってまず他の人には真似できないように思いました。
5つ★! (latifa)
2015-02-17 17:20:22
roseさん、ちょっとお久しぶりです^^
私は面白くは見たものの、そこまでガツンとは来なかったんです・・。
性描写は綺麗で、全く引っかかるところがなかったので、衝撃的とか問題作とかって、話題になる事が逆に不思議でした。

>ケシシュ作品の『クスクス粒の秘密』をTIFFで鑑賞したのは5年前
うわー!!未見ですが、クスクス料理ファンの私にとっては、是非見てみたい映画です。
latifaさん (rose_chocolat)
2015-02-20 08:49:24
そうでしたかあ。好みもありますからね。
『クスクス・・』、時々特集上映とかで映画館でかかる可能性がありますので、チェックしてみて下さいね。

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