髪結いの亭主~~~その3 2012-10-30 12:18:00 | 思い出話 髪結いさんの前の亭主は粋筋で 彼女の肩には「○○命」と墨が入っていると もっぱらのウワサだった ウワサ・・・というのは 銭湯で必ず片腕に手ぬぐいをかけていて見えないので 誰も実際に見た者は居なかったのだ 「今の亭主を気遣ってのことだったろう」 母は言う 「今の亭主」とは文字通りの「髪結いの亭主」で 母はモノホンを見知る貴重な世代である おわり
髪結いの亭主~~~その2 2012-10-29 13:46:50 | 思い出話 今回は戦前の下町の話 その髪結いさん(日本髪)は評判の腕利きだった 大変なマイペースで 仕事中に煙草盆を引き寄せると煙管に一服つけて「プカー」と始め おのが出来栄えを検分し 結髪中の客を平気で待たせておく 腕前が良いので、客は しのごのと文句をつけずに大人しく待つ 次回に続く
髪結いの亭主~~~その1 2012-10-25 13:05:50 | 思い出話 「髪結いの亭主」の意味を知る人は、どれくらいいるのだろう? 「髪結いの亭主」とは、ひと昔前の「ヒモ」の総称である (何?「ヒモ」の意味が分からない?検索してくれたまえ) 女が自立できる職業はわずかであった当時の言い回しで、戦前の下町には実在した 若い頃、日本髪を結った世代、80代の生き証人が言うんだから、いい加減な話ではナイ 次回に続く
入れてないってば!! 2012-10-23 14:46:40 | 日記 このところ「入れ墨」の話に片寄っているので それと察した(誤解した)広告屋が並べる宣伝文句のおかげで サブカルレア情報がまた1つ充実しつつある 「入れ墨」というのは熟慮の末、というよりは勢いで入れる場合が多々あるらしく 「飛び込みOK!」の売り文句は占い業界と同様である そして「勢い」で入れるから、後悔する者が出現するのは当然で それ故「入れ墨除去専門院」なるものが存在する 1度入れた墨をキレイに取るには これ又相当な技術を要する ・・・・とこの辺まで分かった ~~~~~。。~~~~。。~~~~~。。 ~~~~分かってドウスル?
猫又ならぬ「猫質」 2012-10-21 17:39:28 | 思い出話 「猫を質屋に入れた」 →猫を質草にした。。 ・・・と、ホントかウソか分からぬ話を 前回書いた「墨入れ」の質入れ客が したそうだ 子供の綾女は母に問うた 「質屋で猫は大人しくしてるの?」 神田の生まれは答える 「そりゃあ猫なんて逃げちゃうでしょ」 当時は今と違って世知辛くないから 質屋も「しょうがねえなあ」 ・・と、メシ代くらいはお情けで出したのだろう ・・・と言う