とくおかレディースクリニック~ブログ~

日々、徒然なるままに、書き込んで参ります。
どうか宜しくお付き合い下さい。

御主人様へ

2008年06月21日 | Weblog
不妊治療を頑張っていらっしゃる奥様を支える御主人様、是非共、奥様への精神的な支えの部分でご協力下さい。
御主人様のご協力のもと頑張っていらしゃる奥様と、そうでない奥様とでは、抱え込むストレスの差に大きなものを感じます。
「あなたの奥様が、あなたの子供を産もうとして必死に頑張っている事」をもっと深く理解して協力してさしあげて欲しいと存じます。

今の女性は、キャリア志向です。時代そのものがその傾向にあるのだと思います。
一段落して「そろそろ子供を・・・」と思う頃には、外見年齢と卵巣年齢に大きなギャップが出てくる頃です。
今の女性は30代後半でも40代前半でも、とても若くて綺麗です。
ですが、「細胞である卵巣」は着実に年をとっています。
勿論、個人差はあります。
40代はじめでも30代半ばの卵巣年齢の方もいらっしゃいますし、30代はじめでも40代半ばに相当する卵巣年齢の方もいらっしゃいます。
卵巣が年をとるという事は、卵子が年をとる・受精しづらくなる・妊娠が難しくなる・・・という事です。
お肌のお手入れのように、お手入れする事で多少でも若返ることが出来るというわけには参りません。
目に見えない細胞ゆえに判断が難しいものです。
ですが、ホルモン検査の結果や、卵巣年齢をみる超音波検査の結果などで、方向性が示されます。
その卵巣年齢を考えて、タイミング指導から早めにステップアップしていかないといけない場合もあります。
その場合、よく「私は早く子供が欲しいのだけど、夫がまだまだ自然でいいというので・・・」「夫が人工授精を嫌がるので・・・」と仰る患者さんがいらっしゃいます。
自然で授からないから、、、授かる為にステップアップするわけです。
不妊治療も大変ですが、その後に控えている出産・子育ては更に大変な作業です。
ましてや、30代後半や40代の出産はリスクも高いのです。
奥様はそれを覚悟で、「今、頑張らないと。。。」と頑張っていらっしゃるのです。
ですからまだまだ先で良いと、ずるずる先延ばしする事が賢明とは思えない状況があります。
愛する妻を思えばこそ、、、です。

不妊治療は、御夫婦でより良い計画をたてて、二人三脚で協力して、集中的に前向きに取り組んでいかれて欲しいと存じます。
結果を求めてのぞむものですので、どうしても結果は気になります。
ですが、結果ばかりを気にすると、辛さが大きくなりますし、それがストレスに繋がります。
ストレスは不妊治療の足引っ張りにつながります。
勿論、結果も大切ですが、結果をのぞむ為に夫婦で手を取り合って頑張るという”過程”が何よりも大切です。

御主人様、どうか奥様を心から労わってあげて下さい。
奥様を大切にするという事は、奥様が頑張っている”今”を応援し協力してさしあげる事です。
御夫婦仲良くいつまでも!!
ーby事務長ー
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