とくおかレディースクリニック~ブログ~

日々、徒然なるままに、書き込んで参ります。
どうか宜しくお付き合い下さい。

高度生殖医療にかかわる用語 その1

2010年05月17日 | Weblog
高度生殖医療についてのお話をさせて頂きます。

高度生殖医療を
ART(アート)といいますが、

ARTとは、(assisted reproductive technology)の略です。

本日はARTについて書かせて頂きたいと存じます。

1978年、
ステプトウ博士とエドワード博士が世界で最初の体外受精ー胚移植による妊娠・分娩に成功して以来、
それに関連した高度な生殖技術が急速な進歩を遂げました。
ARTとは、
体外で卵子や受精卵=胚を操作する新しい生殖医療技術=高度生殖医療あるいは補助生殖医療とよんでいます。
これを海外では、assisted reproductive technology=ARTとよんでいます。

今日の日本において、ARTで出生した子供は、56人に1人(2007年)です。
注:上記は出生数であり、妊娠数ではありません。
  ですので、2009年の統計はまだ先となります。
  おそらく2007年より増えている事でしょう。

なぜか?

それは、”妊娠”は期限なし=いつでも出来るというものではないからです。

今日のART増加は、
女性の晩婚化や女性の社会進出=キャリア志向からくるものといわれています。
昔のように10代後半から20代後半の妊娠希望の場合は、自然と子宝が授かりやすいわけです。
30代半ば以降からの挙児希望では、かなり厳しい現実が待っていますから、
自ずと高度生殖医療を利用しても思うように子宝が授からない・・・という方々が増えてくるわけです。

生理がある限り妊娠出来ると思い込んでいる方々がいらっしゃいますが、
現実では、女性は、
35歳を過ぎると卵巣年齢がガクンと落ちてしまい、
40歳を過ぎると卵巣年齢が更にガクンと落ちてしまいます。
卵子は、実年齢と同じに歳をとっていきますから・・・。
現実は結構厳しいものがあります・・・。
そこを何とかしないといけない・・・!!---ですね・・・。

明日以降も、連続で書かせて頂きます!!


追伸ー本日の添付写真は、閉館前の歌舞伎座の看板です。
   あと9日で現歌舞伎座が消えるという日に、夫と共に歌舞伎座に出向きました。
   何度出向いても実感する事ですが、とても趣きある劇場ですよね。
   ですので、現歌舞伎座が消えてしまうという事実が寂しくて悲しい思いでした。
   それは、ご出演の皆様が心から思っていた事でしょう。
   暫くは、新橋演舞場をお借りしての歌舞伎となりますが、
   新歌舞伎座が出来てからは更に素晴らしい歌舞伎披露となる事を願って待ちたいと思います。


ーby事務長ー
コメント
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