
今日My Sweet Rose内“Angel in Art”の更新作業を行いました。
「大天使ガブリエル」と「大天使ラファエル」のページを新たに作成したのですが、
「ガブリエル」のページは実質的には「受胎告知」の絵画紹介になってしまいました。
「受胎告知」の画家といえば、フラ・アンジェリコです。
「天使のような修道士」という名の通り、
篤い信仰心に基づいて描かれた清新な作品は
見る人の心に安らぎを与えてくれるようです。
写本装飾や祭壇画などのきらびやかな作品もまさに天国の様のようで魅力的なのですが、
サン・マルコ修道院の壁画として描かれた2点の「受胎告知」は
最小限の画面構成要素と色彩だけで、神の使者と乙女の対峙を描きっています。
しかし、その「神の使者」は虹色の美しい翼をつけてはいますが、
決して人間から遠く離れた存在ではないように思えます。
今回バーン・ジョーンズ、ブーグローといった19世紀の画家の「受胎告知」も紹介しているのですが、
むしろ近代のほうが天使は超越的存在になっているように思えます。
ルネサンス期の絵画では天使はマリアに対してひざまずく、または対等な位置にいます。
ルネサンスという時代の人間重視の姿勢が見えてくるようです。
それに対して、バーン・ジョーンズの作品では天上から、ブーグローの作品でも雲に乗ってマリアよりも高い位置で神の言葉を伝えています。
19世紀は物質的な機械文明の進展した時代でした。
それゆえ、天使すなわち超自然的存在と人間の距離が隔たってしまったのかもしれません。
近年天使ブームが起こり、天使関連の書籍や天使グッズがよく売れましたが、
物質文明に行き詰まりを感じる現代人が、もう一度「こころ」を取り戻そうとしているのかもしれません。
「大天使ガブリエル」と「大天使ラファエル」のページを新たに作成したのですが、
「ガブリエル」のページは実質的には「受胎告知」の絵画紹介になってしまいました。
「受胎告知」の画家といえば、フラ・アンジェリコです。
「天使のような修道士」という名の通り、
篤い信仰心に基づいて描かれた清新な作品は
見る人の心に安らぎを与えてくれるようです。
写本装飾や祭壇画などのきらびやかな作品もまさに天国の様のようで魅力的なのですが、
サン・マルコ修道院の壁画として描かれた2点の「受胎告知」は
最小限の画面構成要素と色彩だけで、神の使者と乙女の対峙を描きっています。
しかし、その「神の使者」は虹色の美しい翼をつけてはいますが、
決して人間から遠く離れた存在ではないように思えます。
今回バーン・ジョーンズ、ブーグローといった19世紀の画家の「受胎告知」も紹介しているのですが、
むしろ近代のほうが天使は超越的存在になっているように思えます。
ルネサンス期の絵画では天使はマリアに対してひざまずく、または対等な位置にいます。
ルネサンスという時代の人間重視の姿勢が見えてくるようです。
それに対して、バーン・ジョーンズの作品では天上から、ブーグローの作品でも雲に乗ってマリアよりも高い位置で神の言葉を伝えています。
19世紀は物質的な機械文明の進展した時代でした。
それゆえ、天使すなわち超自然的存在と人間の距離が隔たってしまったのかもしれません。
近年天使ブームが起こり、天使関連の書籍や天使グッズがよく売れましたが、
物質文明に行き詰まりを感じる現代人が、もう一度「こころ」を取り戻そうとしているのかもしれません。
もう一つおもしろいのは、19世紀の絵では、マリアと大天使ガブリエルが、目を合わせていないことですね。
フラ・アンジェリコやヤン・ファン・エイクの絵では、二人は視線を交わし、微笑さえ交わしています。
機械文明の時代は、魂(天使)を見失った時代なのかもしれませんね。
いつかイタリアに行って
天井画とか見てみたいです。
下の方の記事ですが
百人一首、昔覚えましたよー
中学でやらされたんだけど
ミョーにハマってしまって
やっぱり百首全部覚えました。
地域の百人一首大会に出て
優勝し、変なホワイトボードみたいなのを
貰った覚えがあります。
今じゃきれいさっぱり忘れちゃいましたが。
でもやっぱり好きなものは覚えています。
このことは19世紀に描かれた受胎告知図を見ていて気づいたものです。
ルネサンス期と比べると天使の存在が人間から遠ざかっているのだなと思いました。
言われてみれば、ガブリエルとマリアは視線を合わせていませんね。
ルネサンス期の作品とは大違いです。
私は十数年前にイタリアへ行きましたが、
現地でしか見られない建築や壁画など本当に素晴しいものを見ることができました。
機会があれば他の国にも行ってみたいです。
百人一首の地域の大会で優勝したとはすごいですね。
私も今でも覚えているのは半分以下ですが、
好きな歌は覚えています。
レオナルドの絵では、マリアは誇り高く天使と見詰め合っていますね。この頃、人は自分の真価を信じていたのでしょうね。
人が自分に疑いを持ち始めたのは、マニエリスモの辺りかな。
イタリア・ルネサンスはまさに「人間」を描くことに取り組んだ時代だと思います。
それゆえに天使と見詰め合う、または天使がひざまずく姿が描かれたのだと思います。
バロック期になると天使の姿は超越的、もしくはプットーのように幼児的になってきます。
単なる絵画の装飾の役割しか果たさない天使よりも、きちんと天使としての役割を果たしている天使のほうが好きです。