
“Rosarium”に作っていた“フェルメールの小部屋”を改装しました。
これまでの記事の再編と新たに「音楽の意味するもの」というページを作りました。
フェルメールの現存作品30数点のうち、楽器が描かれている作品は3分の1に及びます。
当時の絵画では合奏や音楽の稽古をする男女は恋人同士を暗示するものとして描かれています。
そして「音楽」は官能を刺激することから「愛」を象徴するものされていました。
ヴァトー「愛の調べ」は文字通り愛の喜びを歌い上げる恋人たちの様子が描かれています。
一方ボス「快楽の園」(部分)には、官能的な愛に耽った者たちへの懲罰を与える場として
“音楽地獄”が描かれています。
そしてブリューゲル「死の勝利」(部分)には快楽に耽り死の恐怖が近づいていることに気づかない恋人たちの姿が、
やはり音楽を奏でる姿で描かれています。
考えてみれば21世紀の現代でも、特に流行歌の世界では「愛」を歌ったものが多いですね
これまでの記事の再編と新たに「音楽の意味するもの」というページを作りました。
フェルメールの現存作品30数点のうち、楽器が描かれている作品は3分の1に及びます。
当時の絵画では合奏や音楽の稽古をする男女は恋人同士を暗示するものとして描かれています。
そして「音楽」は官能を刺激することから「愛」を象徴するものされていました。
ヴァトー「愛の調べ」は文字通り愛の喜びを歌い上げる恋人たちの様子が描かれています。
一方ボス「快楽の園」(部分)には、官能的な愛に耽った者たちへの懲罰を与える場として
“音楽地獄”が描かれています。
そしてブリューゲル「死の勝利」(部分)には快楽に耽り死の恐怖が近づいていることに気づかない恋人たちの姿が、
やはり音楽を奏でる姿で描かれています。
考えてみれば21世紀の現代でも、特に流行歌の世界では「愛」を歌ったものが多いですね
さて、絵画における音楽の意味するものについて、興味深く読ませて頂きました。ふとワーグナーの音楽を思い出してしまいました。世紀末における音楽への愛好はボードレールやマラルメ、ヴェルレーヌなど象徴派の詩人たちに顕著ですが、ショーペンハウアーやニーチェなど哲学者においても音楽は重要な意味を持っています。私の好きな哲学者、九鬼周造も押韻の哲学的意味について思索しています。
世紀末と音楽の関係は、大変魅力あるテーマのように思えます。また機会があれば投稿させて頂きます。
初めまして。コメントありがとうございます。
世紀末芸術に造詣の深い方にご訪問いただきうれしく思います。
この記事では伝統的な古典絵画における音楽の意味合いについて取り上げておりますが、
世紀末象徴主義と音楽は切り離せない関係にありますね。
ドビュッシーは「牧神の午後への前奏曲」をマラルメの詩をもとに、
「選ばれし乙女」をロセッティ「祝福された乙女」の詩もとに作曲しています。
19世紀美術と音楽の関係については、簡単ではありますが下で述べております。よろしければ御覧くださいませ。
http://blog.goo.ne.jp/rosa-shalotte/e/5082516caaa1592ef85a59012b758529