0500 古仁屋発
いつもの光景、走りながらだとよく乾きます。
加計呂麻島を右手に大島海峡を進む。立神と呼んでもよさそうな岩があちこちに見える。入江と岬がジグソーパズルのように連続して現れ、海図を見てもどこにいるのか分からない。
海峡を抜け請島が後ろになる頃には、風も波も無くなった。靄で水平線も曖昧な、青くとろっとした海面を滑って行く。GPSがなければ動けない。
1150 亀徳港着
徳之島で五つ子が生まれた頃には、徳島宛ての荷物が徳之島に誤送されたとか。いまでも徳之島のほうが有名かな。
離岸堤工事の作業船を着ける岸壁に舫ってしまったが、船長は一夜の泊まりを快諾してくれた。
港の近くのスーパーは保存食と日用雑貨が専門なので生鮮食品を求めて町に出たが、当てにしていたスーパーマーケットは閉店していた。しばらくうろついても適当な店は見つからなかった。
港の掲示板に、琉球が薩摩に侵略された400年前の騒乱が語られていた。
カニ籠を仕掛けに来た人が、港の水道を使っても問題ないと言うので、洗髪し身体をぬぐってさっぱりし、ヨットの際にいたハリセンボンを網で掬ってしばらく遊んだ。ちなみに、蟹は月に1回くらいしか獲れないとこぼしていた。
夕暮れには驚くほど潮が高くなった。浅い港なので干潮が気になる。