タイトルを見て、何かと思われた方もいるかも
しれませんね。
これは、あるサイトに出ていた茨城にある私立中学の
リンクバナーにある言葉そのまんまです。
どうして中学校が上のような言葉を「宣伝文句」にするのでしょうか。
「夢をつかまえよう」という言葉の真の意味は、おそらく、
中学校に入学し、きちんと勉強して学力をつけ、希望する大学に
入学することで夢を実現できる機会を手に入れようということ
なのでしょう。
しかし、私は、上のような理屈が受験生に対してどれだけの
リアリティーを持っているか、かなり疑問に思っています。
私は今でこそ塾講師をやっていますが、中学高校の頃は、
30歳くらいには国際派のジャーナリストになっているという
「予定」を立てていました(笑)。
それというのも、私の父が落合信彦という作家が大好きで、
彼の著作の話を私によくしていたからです。
落合氏は、父と同じ東京の下町で裕福でない家庭に生まれ、
フルブライト奨学生としてアメリカに留学、オイルビジネスの
世界を経て国際ジャーナリストに転身した方です。
私も彼のような生き方に憧れ、アメリカに留学したいと
思っていました。
ところが、今の私は塾講師をやっています。
実は、本当にやりたいことがないわけではないのですが、
(残念ながら国際ジャーナリストではありませんが・・・)
自活していかなければいけない以上、簡単に仕事を
やめるわけにはいきません。
本当に自分がやりたいことをやれない自分は「負け組」なの
ではないか、などと、ここ数年かなり深く悩みました。
こんな私だからこそ、子供たちに受験について話すとき
必ず心がけていることがあります。それは、
「ある学校に入れば、夢や希望が実現できる」などと
口が裂けても言わない、ということです。
そもそも、日本の学校教育は、子供たちに、
「夢は努力すれば必ず叶う」とか「頑張ればなりたい自分になれる」
などと吹聴しすぎなのではないでしょうか。
夢や希望を実現できた人というのは、正直なところかなり
恵まれた人間であると言うことは間違いありません。
たとえば、それは才能であったり、それを育んだ家庭環境であったり、
夢を目指して何かをする経済的余裕であったり、
時には、時代の流れであったりします。
こういったものが、「努力すれば必ず」得られるものでしょうか?
また、ある程度恵まれていて夢への挑戦権があったとしても、
そこには同じ目標を目指す者との競争が必ずあります。
努力すれば確かに勝つ確率を上げることはできますが、
必ず勝てるとは限りません。
神話のトロイを発掘したシュリーマンは、それまでに築いてきた
財産を全てトロイのために費やしましたが、もし彼がそれを
実現できなかったり、誰かに先を越されていたりすれば、
彼はただの無一文のドイツ人で終わっていたはずです。
つまり、夢を実現するというのは、
そもそもある一定の条件が備わらなければできないことであり、
もし仮に条件を満たしていても、かなりの危険や犠牲を伴うものなのです。
そのようなリスクは、現代の日本では以前とは比べ者にならないくらい
大きくなっているように私は思います。
高度成長期を生きてきた人々は、「努力すれば夢や希望は実現できる」
という言葉に、ある程度リアリティーを感じていたはずです。
なぜなら、その頃は高学歴の人間がそれほど多くなく、
既存の業種に参加するにしても、新しい分野を開拓するにしても、
それほど激しい競争には晒されずに済んだからです。
ところが、現代は「低成長」「ボーダーレス」「グローバル」な
時代になってしまってします。
企業は利益を出すためにリストラに余念がなく、
さらに安い中国製品や外資系企業と競争するために、個人が
能力をつけて育つのを待つ余裕がなくなっています。
その一方で、高度な産業化が進んだせいで、新しい分野を
開拓しようにも、求められるアイディアや能力が高度成長の頃と
比べものにならないくらい高レベルなものになっています。
要するに、今の時代は、高度成長期やその少し後の時代をを
生きてきた親御さんたちの若い頃より、夢を簡単に実現できない時代なのです。
それにも関わらず、大人がつい子供に対して、「夢を持とう」と
言ってしまうのは、勉強という苦行をなんとか正当化したいと
思っているからではないでしょうか。
勉強や教育は、ある目的を達成するための手段に過ぎません。
しかし、その目的とは、決して「夢の実現」ではないのです。
次回は、そのへんについて詳しく述べていきたいと思います。
勉強の目的について悩んでいる生徒の皆さんや、
それを見て更に悩んでしまっている保護者の皆さんには、
必ず何かの役に立てると思います。
是非ともご覧ください。それではまた・・・
しれませんね。
これは、あるサイトに出ていた茨城にある私立中学の
リンクバナーにある言葉そのまんまです。
どうして中学校が上のような言葉を「宣伝文句」にするのでしょうか。
「夢をつかまえよう」という言葉の真の意味は、おそらく、
中学校に入学し、きちんと勉強して学力をつけ、希望する大学に
入学することで夢を実現できる機会を手に入れようということ
なのでしょう。
しかし、私は、上のような理屈が受験生に対してどれだけの
リアリティーを持っているか、かなり疑問に思っています。
私は今でこそ塾講師をやっていますが、中学高校の頃は、
30歳くらいには国際派のジャーナリストになっているという
「予定」を立てていました(笑)。
それというのも、私の父が落合信彦という作家が大好きで、
彼の著作の話を私によくしていたからです。
落合氏は、父と同じ東京の下町で裕福でない家庭に生まれ、
フルブライト奨学生としてアメリカに留学、オイルビジネスの
世界を経て国際ジャーナリストに転身した方です。
私も彼のような生き方に憧れ、アメリカに留学したいと
思っていました。
ところが、今の私は塾講師をやっています。
実は、本当にやりたいことがないわけではないのですが、
(残念ながら国際ジャーナリストではありませんが・・・)
自活していかなければいけない以上、簡単に仕事を
やめるわけにはいきません。
本当に自分がやりたいことをやれない自分は「負け組」なの
ではないか、などと、ここ数年かなり深く悩みました。
こんな私だからこそ、子供たちに受験について話すとき
必ず心がけていることがあります。それは、
「ある学校に入れば、夢や希望が実現できる」などと
口が裂けても言わない、ということです。
そもそも、日本の学校教育は、子供たちに、
「夢は努力すれば必ず叶う」とか「頑張ればなりたい自分になれる」
などと吹聴しすぎなのではないでしょうか。
夢や希望を実現できた人というのは、正直なところかなり
恵まれた人間であると言うことは間違いありません。
たとえば、それは才能であったり、それを育んだ家庭環境であったり、
夢を目指して何かをする経済的余裕であったり、
時には、時代の流れであったりします。
こういったものが、「努力すれば必ず」得られるものでしょうか?
また、ある程度恵まれていて夢への挑戦権があったとしても、
そこには同じ目標を目指す者との競争が必ずあります。
努力すれば確かに勝つ確率を上げることはできますが、
必ず勝てるとは限りません。
神話のトロイを発掘したシュリーマンは、それまでに築いてきた
財産を全てトロイのために費やしましたが、もし彼がそれを
実現できなかったり、誰かに先を越されていたりすれば、
彼はただの無一文のドイツ人で終わっていたはずです。
つまり、夢を実現するというのは、
そもそもある一定の条件が備わらなければできないことであり、
もし仮に条件を満たしていても、かなりの危険や犠牲を伴うものなのです。
そのようなリスクは、現代の日本では以前とは比べ者にならないくらい
大きくなっているように私は思います。
高度成長期を生きてきた人々は、「努力すれば夢や希望は実現できる」
という言葉に、ある程度リアリティーを感じていたはずです。
なぜなら、その頃は高学歴の人間がそれほど多くなく、
既存の業種に参加するにしても、新しい分野を開拓するにしても、
それほど激しい競争には晒されずに済んだからです。
ところが、現代は「低成長」「ボーダーレス」「グローバル」な
時代になってしまってします。
企業は利益を出すためにリストラに余念がなく、
さらに安い中国製品や外資系企業と競争するために、個人が
能力をつけて育つのを待つ余裕がなくなっています。
その一方で、高度な産業化が進んだせいで、新しい分野を
開拓しようにも、求められるアイディアや能力が高度成長の頃と
比べものにならないくらい高レベルなものになっています。
要するに、今の時代は、高度成長期やその少し後の時代をを
生きてきた親御さんたちの若い頃より、夢を簡単に実現できない時代なのです。
それにも関わらず、大人がつい子供に対して、「夢を持とう」と
言ってしまうのは、勉強という苦行をなんとか正当化したいと
思っているからではないでしょうか。
勉強や教育は、ある目的を達成するための手段に過ぎません。
しかし、その目的とは、決して「夢の実現」ではないのです。
次回は、そのへんについて詳しく述べていきたいと思います。
勉強の目的について悩んでいる生徒の皆さんや、
それを見て更に悩んでしまっている保護者の皆さんには、
必ず何かの役に立てると思います。
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あなたがろろさんでしたか~。
TB、どうもありがとうございました!
先日は、コメントも頂いて、ありがとうございます!
とっても勉強になる言葉がたくさんで、子供が出来たら、ここでの言葉を参考に自分を律していきたいな~などと思いながら読ませていただきました♪
私のブログはお料理が主ですが、閲覧して頂いてる方には、子供さんをもつ主婦の方が大勢いらっしゃいます。ろろさんの言葉が、悩んでおられる方の何らかのヒントになるといいな~と思いました。
TB、これからも、どんどんしていただけるとうれしく思います♪
お体は、大丈夫でしょうか?あまり無理をされませんように・・。
やってみようかな・・・と思っております。
お言葉頂けると励みになります。
あまり堅い雰囲気にならないようやって
いきたいと思いますので、どうぞ
また遊びに来てくださいね。