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◆小池百合子が都知事選「圧勝」にこだわるワケ…蓮舫陣営は「裏金自民」にピタリ照準で総力戦

2024年07月05日 17時52分17秒 | ●YAMACHANの雑記帳

東京都知事選は7日の投開票まで残すところ2日。先行する現職・小池百合子知事(71)と、追う蓮舫前参院議員(56)が火花を散らしている。何としても「圧勝」したい女帝と、小池氏と握る裏金自民に照準を絞り、総力戦を展開する蓮舫陣営の最終攻防を追った。

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「私は金メダルを目指したいんです」「皆さんの一票で勝たせていただきたい!」
 小池知事は4日、約1000人が集まったJR立川駅前で街宣し、開幕まで約3週間となったパリ五輪に言及した上で、こう声を張り上げた。表情こそいつものニヤケ顔だったが、勝利への執着が垣間見えた。陣営関係者はこう言う。
「ただの勝ちではダメ。他を寄せつけない圧勝を果たしてこそ小池知事だ。キチンと勝ち切るために、こちらは毎日必死ですよ」

 圧勝にこだわるのには理由がある。辛勝だと、水面下で支援する自公に「知事は我々のおかげで勝てた」と言われ、今後の都政運営で自公の要望をのまざるを得なくなる場面が増えるからだ。
 大差での勝利を求め、選挙戦略も途中で変更している。小池知事は選挙戦前半は「公務ファースト」で街頭にあまり出ない“ステルス作戦”を展開。理由は、学歴詐称疑惑や神宮外苑の樹木伐採問題についてヤジを飛ばされるのを避けるためだった。ところが、後半に差し掛かり、連日、表に出てくるようになったのだ。
「メディアの情勢調査では、無党派層の支持を最も集めているのは小池さんで、蓮舫さんは水をあけられています。投票率が上がれば上がるほど、無党派層の票が小池さんに向かうことになる。だから、表にガンガン出ることで票を積み上げる作戦に切り替えたのでしょう」(都政関係者)
 街宣の場所にも意図がある。5日は都庁がある新宿で、最終日の6日は小池知事の衆院議員時代の選挙区(東京10区)に含まれる池袋で調整している。「知事としてはこの2カ所は外せない」(陣営幹部)という。
一方、追う蓮舫陣営は小池知事と裏金自民の蜜月関係に照準を絞る戦略だ。4日、JR高田馬場駅前の街宣の応援に駆け付けた立憲民主党野田佳彦元首相は「ステルスで応援する自民党都連は裏金議員だらけじゃないですか」と言い、こう続けた。
萩生田光一都連会長は裏金2728万円を机の中にしまっていた」
丸川珠代会長代行は裏金を自分の口座で管理。政治資金として使っていないなら、脱税ではないか」
 さらに、小池知事が衆院議員時代に清和会(安倍派)に所属していたことを挙げ「裏金の問題を知らなかったとは思えない」「同じ穴の“タヌキ”ではないか」と猛批判。辻元清美参院議員も「裏金王のような萩生田さんが(小池を)陰でコソコソ応援している」と指摘していた。いわゆる「萩生田百合子」作戦だが、約1000人の聴衆の受けは上々だった。
 さらに、安住淳国対委員長や山井和則衆院議員など、多くの国会議員が駆け付け、総力戦の様相である。陣営幹部は「いいムードになっている」と言った。
 最後の最後まで何が起きるか分からない。少なくとも、裏金自民と同じ穴の“タヌキ”の小池知事に圧勝は無理そうだ。
  ◇  ◇  ◇
 東京都知事選が最終盤に差し掛かり、どこかシラけたムードが漂う小池知事の街宣に比べ、蓮舫氏とその支援者たちの熱気の方が、ハッキリ言って五十歩も百歩も勝る。とはいえ、主要マスコミの中盤情勢の調査結果はおおむね、小池「一歩リード」。終盤にかけ蓮舫氏に逆転の目は?
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