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消費税増税法案の今月中の国会提出に向けて、いよいよ今週、民主党内で議論がスタートします。小沢元代表ら反対派と「折り合い」をつけるため、民主党内では、法案をめぐる「条件闘争」が繰り広げられることになりそうです。
自らが主催する政治塾の塾生OBが手がけた肖像画が国会内に飾られることになり、満面の笑みを浮かべる民主党・小沢元代表。「税と社会保障の一体改革と銘打っているが、増税のほうだけは出てますが、社会保障はどうなってんだと。全く影も形も見えない」(民主党 小沢一郎元代表)
しかし、消費税増税については、増税の前にやることがある、と依然、厳しい姿勢をみせます。小沢グループでは、消費税増税法案の閣議決定に向けて、「民主党内の事前承認のための会議に積極的に出席するように」グループの議員に対して呼びかけています。一方、民主党執行部は、消費税増税法案を早ければ21日にも閣議決定するため、14日にも党内で議論を開始します。党内の反対派・慎重派をどう説得するのか。岡田副総理は先週末、小沢氏と話し合いの余地はある、と語りました。「小沢先生も消費税絶対反対とは言ってないですね。その前にもうちょっとやることがあるだろうと、おっしゃってるわけで、私は折り合う余地は十分にある」(岡田克也副総理)
民主党内では、小沢氏や鳩山元総理ら反対派への配慮として、一体改革の大綱にある「経済状況を好転させる」という増税の条件を法案に明記するという妥協案も浮上しています。
「その見返りとして早期に解散総選挙をやると、こういう選択肢は話し合い解散の可能性は0%だと、そういうことですか、総理」(自民党 山本一太参院議員)
「一体改革も含めて、やらなければならないことをしっかりやり抜いたうえで、適切な時期に判断をする」(野田首相)
先週のインタビューでは「解散を何かの道具にする考えは方はない」と、消費税増税法案を成立させるための「話し合い解散」を否定した野田総理ですが、12日の国会では、はっきりとした言及は避けました。山本議員は、さらに、法案を今月中に国会に提出できなかった場合の責任について問い質しました。
「(消費税増税法案を)出せなかったらお辞めになるんですか、3月末までに」(自民党 山本一太参院議員)
「年度内の法案提出を目指して全力を尽くします」(野田首相)
民主党内の反発が強いことを意識して、たたみかける自民党。わずか1週間程度で議論をまとめたいとする野田総理や民主党執行部と小沢氏らとの間で、消費税法案をめぐる駆け引きがいよいよ本格化します。(12日16:59)
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