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短編:想いのメモリ<2>初恋と第一の駄菓子屋さん

2017-12-13 10:52:56 | 短編小説:想いのメモリシリーズ


初恋と第一の駄菓子屋さん


15時のおやつが楽しみだった。

昼寝もせず布団の中で両側の友達と遊び、先生に良く叱られるボクだった。
ボクには好きな子がいた。多分それが初恋だったのかもしれない。
しかし、その子は両親の転勤で保育園から消えていった。
ボクの片想いの失恋だったのか、それとも両思いだったのか。
今では、どちらでもいいと思うが、ボクの心の中には奥深く刻まれていた。
友達同士でから、かいのいじられであったり、いたずら好きの、ただやんちゃだった友達と遊んでいた。
ボクのいた自宅からは歩って5分の場所にその牧師さんの保育園はあった。
ボクの母は、徐々に迎えにくることがなくなっていった。

当時、何故かはボクにはわからなかった。

しかし今は理解できる、叱ってくれる駄菓子屋さんに任せていたようだ。
保育園のとなりに第一の駄菓子(だがし)屋さんがあった。
そこがボクらの溜まり場だった。太陽が沈む寸前まで遊んでいた。
面子(めんこ)と独楽(べーごま)と駒回し(こままわし)は毎日のことだった。
5円玉チョコレートは良く食べ甘いもの大好きだった。
お菓子の中には仮面ライダーやウルトラマンのカード入っていて、そのカードを集めることも大好きだった。ボクらはヒーローが大好きだった。
駄菓子屋さんからも太陽が沈む前薄暗くなると「早く帰りなさい」と言われたけど帰らないとに「いい加減にしな、ほら早く帰りな」と良く叱られた。
でもボクらはひるまない、ボクらはいつも笑っていた、ボクらは束縛もなく自由に遊んでいた。

ボクらの自宅は保育園の近くの歩いて5分から15分の場所にあった。
駄菓子屋さんの叔母さんに叱られ遊ぶ時間が過ぎるとボクらは一人一人道を歩き、クモの子を散らすように自宅に帰った。
年長になればなるほど叱られるというより諦(あきら)められた。
叱られるのが当たり前だったけど、ちょっと寂しくなったよ。
叱ってくれた保育園の先生と駄菓子屋の叔母さん。
だけど、ボクは時には初恋の思い出が心の中で開き、当時のボクを動かしていたのかもしれない。
ボクは成人を迎えると社会の一員となり仕事に熱中し過去を忘れてしまうこともあるかもしれない。時代の時は流れ年齢を重ねていくと、いつの日か自分が歩んできた過去を振り返ることもあるだろう。

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