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短編:想いのメモリ<7>:マンモス学校でイジメ差別

2018-08-07 10:24:59 | 短編小説:想いのメモリシリーズ


マンモス学校でイジメと差別


保育園と幼稚園は小学校の近くにあった、歩けば1分はかからない場所だ。
そして、幼き頃から保育園と幼稚園の子供たちで仲良くして顔見知りだったりや知り合いですぐにも友達になったりしていた。
この頃は良くわからない時期で社交的な友達が駄菓子屋さんの場所で集合して友達から仲間と思えるようになっていた。

小学校に入学すると各学年10クラスはあった。
ほとんどのクラスに顔見知り子供や僕には友達がいたと思える。
子供の頃ってすぐに仲良くなるんだなって今なら理解できるが不思議な冒険の世界だったのかもしれない。

顔は知ってるけど名前は知らないのに遊んでるし、教室を回りしながら友達を確認したりしていた気がする。
小学校の頃はなんか変だったような気もするが、一般のクラスと特別学級というクラスがあった。
幼く小さいながら何でだろうって思っていたし特別学級にも保育園からの友達がいた。
ボクのクラスではないけど、頭も良く転校して来た新しい友達もできたけど、ボクらには「ルール」というものが自然とできていた。
しかし、一か月後に転校して来た彼には「ルール」というものはなく自己主張が強かった思う。
ボクらは教育の中では親同士と子供達同士で、みんなで守っていくという「ルール」みたいのがあったが、彼には「ルール」という気持ちがなかったようだ。

転校生の彼は「あいつらおかしい」「馬鹿だ」という言葉を使ってボクに教えてきた。
彼の言うことは、全く意味がわからなかった。
意味を知ったのは特別学級には、保育園の時からの友達がいた。
ボクらには、それで良かったし、別にボクらは隔たりなく友達として遊びながらの付き合いをしていた。

転校生の彼と特別学級の友達がバッシングを始めて、止めに入った友達の何人かが、走りながら息を荒くして、ボクに話しかけてきて後はご想像にお任せします。
ボコボコ。

木造校舎裏で、転校生の彼と特別学級の友達がバッシング(口喧嘩)を始め、転校生の彼は暴力を振るったようだった。
ボクは頭が真っ白になり転校生の彼と喧嘩(けんか)してると、友達だった特別学級の友達の彼は「もういいよ」と言い、ボクと仲間達は、この日から特別学級の友達の彼と一緒には遊べなくなった。
ボクらは特別学級の友達の家に遊びに行くようにして、部屋の中でしか遊べない思っていた。
遊んでいるのが嫌だったのかもしれないが、徐々に特別学級の友達の彼は、ボクらから離れていった。

学校の道端、会っても特別学級の友達は下を向きただ素通りするだけになり挨拶もなく、ボクらは無理に特別学級の彼の家に行かなくなった。
彼は彼なりに特別学級で友達をつくってたし、新たな友達とも遊んでいる彼の姿を見ると、ボクらは心配しなくても良かったと思ったけど寂しさを感じていたような気がする。

クラスの違う頭の良い転校生の彼は、ボクに「あいつらと付き合わなくて良かったね」と言った言葉にむかついた。
この転校生の彼とは遊ぶことも話をすることは、ボクだけはしなくなった。

他の友達(保育園からの友人)と一緒に遊ぶことも転校生の彼はあったけど、ボクは話は絶対にしない。
ボクだけでなくボクの友達や仲間達は、徐々に差別と暴力した転校生の自己主張が強い彼を友達からはずしていった。
「お前は友達でも仲間でもない」とボクの友達や仲間達は言っていたようだった。
この言葉は本当はボクが言うことだったと思ったけど、それはそれで良かったと思い諦めることも大切なんだとも思った。

セキソン山にある森のジャングルの秘密の基地と遊び場を教えなくて良かったと思う。
ボクらは秘密の基地で話し合って「いじめと差別」だよねってボクらも同じってことをしたんだなと、悲しいなと思うこともあったけど忘れることにした。
子供の時期って大人と違って忘れるのが早かったと思う、ボクらは「冒険家」と思っていたからな。

友達や仲間達の自宅の近くには博物館があって、特別学級で友達とは良く遊んだ場所だった。
ブロック塀を乗り越えれば中へ入れるし、そこには一時的に離れていった友達も来るようになった。
保育園にいた頃と変らない遊びで、遅く家に帰ると叱られるのは当たり前のことだろう。
校舎裏にはブランコがあって広い裏庭がある、特別学級で友達とはブランコで良く遊んだ。

「馬鹿と呼ばれた特別学級で友達は、河川敷で石投げ遊びは、いつもナンバーワン。ブランコで靴投げもナンバーワン、逃げ足もナンバーワン。馬鹿は馬鹿でも特技があるってことだ。わかったか?」
ボクは言うべきことだったが、転校生の彼は父親の転勤族で3か月しか学校には通うことがなかったし、転校するということも知らないボクらは、転校生の彼のことって何も知らなかった。
もっと知っておくべきことだったのかなと思う。

今考えれば子供の頃って宿題は多かった過保護でもなく「自由」だったのかもしれないけど、今なら自己主張が強い転校生の彼の生活環境と気持ちが理解できるような気がする


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