笑うかどには福きたる

日常生活で見たこと、聞いたこと、感じたことを牧歌的にのんびりと書いています。

「ココシリ」-(マウンテン・パトロール)

2006年06月16日 12時43分10秒 | 映画
水曜日の会社帰りに高校時代の友人と観に行きました。
実は今でも言葉が見つからないくらい、その「過酷さ」に圧倒されています。

「ロード・オブ・ザ・リング」の中でサムがフロドに言います。
「この世の善いものは、戦っても守らなければならないのです」と。
ココシリの山岳パトロール隊も自分たちが信じる「善きもの」を守るために戦います。
でも現実には戦う彼らを守る「神秘の力」も「魔法使い」もいません。
善きものを守る彼らを、善きものを破壊するものたちと同じように過酷な現実(自然)が襲うのです。
なぜ?。 彼らは正しいことしているのに。

この作品では人間も動物も草木も。。。地上では全てが平等の「生き物」でしかない、ということを思い知らされます。
その生き物の中で人間だけが悪行(不平等な行い)をしているのです。-自然はそんな人間の悪行をけっして裁こうとはしません。

だからマウンテンパトロールが密猟者を追い、裁くのです。-自然はそんな彼らの善行に褒賞を与えることもしません。。。
生き物の行いをただ黙って見つめているだけの自然。

上映終了後、しばらく誰も席から立ち上がろうとはしませんでした。もちろん私たちも。

帰りの電車で受け取った、友人からのメールです。
「渋くて苦しかったけど良かったね。とりあえず、お風呂に入れて布団で寝られる生活をありがたく思いましょう」

ココシリの作品詳細はこちらから
公式サイトはこちらから
コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 「ロケットボーイズ」読了 | トップ | 「ベッカムに恋して」-まさに... »
最新の画像もっと見る

映画」カテゴリの最新記事