サッカールーの何でもござれ パート2

シドニー在住者のサッカーについてのざれごとです。

アーセナルの補強

2022-06-25 09:58:22 | 日記

積極的に補強に動いているアーセナルだが、どうも違和感がある。ここまでの新規加入(予定も含め)を確認してみよう。

 

①ファビオ・ヴィエイラ
ポルトから22才でポルトガルのU-21代表を獲得。攻撃的MFでポジションはウーデゴー、サカ、スミス・ローなどとかぶる。移籍金は58億円。まだ22才と若いと出ていたが、サカは2001年9月生まれのまだ20才である。スミス・ローも22才だ。

 

②マルキーニョス
サンパウロから獲得して19才のFW。移籍金は5億円ほど。この選手は先行投資かも知れない。

 

③ガブリエル・ジェズス
マンCITYを出たがっていたので、アーセナルが獲得したと今朝のニュースで読んだ。移籍金は74億円。老け顔だがまだ25才である。ジェズスがFWの序列1番になるのだろう。

 

と決まっているのはここまで。合計137億円使っているが、みんな攻撃の選手である。CBとSBのバックアッパー、ジャカの代わりのボランチが必要だと思うが、話は進んでいないのかも知れない。

 

それにCBのガブリエル、FWのガブリエル・マルテイネリのブラジル人に加えて、ジェズスも来るから一挙にブラジル人化が加速。セドリック、タバレスはポルトガル人だからヴィエイラも加えてポルトガル語圏の選手が一大勢力となる。ブラジル人は3人ともガブリエルだからガブリエル祭りだね。

 

アーセナル、シティFWジェズスを獲得か ストライカー不足を"解消"「合意に達した可能性」 | フットボールゾーン

元祖ガブリエルと証明してください。


WC登録26人

2022-06-24 10:51:47 | 日記

カタールWCの

選手登録が23人から26人に拡大されることになった。これがどのように影響するのかを検証してみよう。まずGKを除いたフィールドプレーヤーは10人だから、単純に1つのポジションに2人ずつだとそれで20人。GK3人で合計23人。これまでの23人というのは理にかなった数だった。

 

ここに3人増えるわけだから、GKを増やさないとすればDFライン、中盤、前線にそれぞれ1人ずつ増やせる。23人が26人になることで拡大するような印象を持つが、こう考えるとそれほど多くならない。

 

日本の場合は、4-3-3として前線の3枚に6人、プラス1人として7人。トップに前田、古橋、浅野、上田、右に伊東、堂安、久保。左に三苫、南野と並べていくともう定員オーバーである。インサイドハーフ、アンカーに遠藤、守田、田中、柴崎、原口、鎌田ともう一人。

 

DFラインは、吉田、富安、板倉、長友、酒井、伊藤、中山、谷口かな。

 

前線が多いのでこれでいっぱい。E-1選手権から新入りを入れるなんてことはまずない。だいたい最初からWC出場者は入れないなんて言っているくらいだから、最初から消化試合であることがわかる。無意味な大会である。


神戸の戦術

2022-06-23 09:06:49 | 日記

ロテイーナが神戸の監督になり、守備を立て直せるかのようなイメージが出たが実際はそうはなっていない。昨日の天皇杯の山口戦は後半間際に巻き返して富山戦と同じように辛くも逆転勝ちをした。先に失点しているのは同じパターンである。

 

リーグ戦では相変わらずの最下位。まだ16位とは勝ち点5の差だから、巻き返すことも十分可能だろうが、そういうイメージがわいてこない。神戸は守備では5-3-2,攻撃では4-2-3-1となるが、守備でも攻撃でもプレスが中途半端でプレスをかけても、簡単に迂回経路を作られてスカスカになりパスを回される。

 

たとえば前線で武藤とイニエスタが相手の2CBにプレスをかけるとしよう。しかし2列目が連動してプレスをかけていないので、プレスがはまらない。神戸のプレスをかわして簡単にボールが前線に運ばれてしまう。これはプレスの構造的な問題だろう。

 

原因がチーム全体の戦術にあるのか、個人戦術なのか、多分両方だろう。イニエスタ一人で奮闘してもだめなんだろう。ロテイーナは守備戦術のスペシャリストなんだろ思っていたが、この程度の戦術を改善できないとは失望である。

 

サンペールがボランチに復帰すれば改善できるかも知れない。しかしサンペールも守備に難がある。山口と橋本がいれば何とかなるようにも思えるがやはりGKとCBの問題なんだろう。いいCBがいれば劇的に改善するはずだ。

 

あまり起用されないリンコンとボージャン、槙野ではなく、もっといいCBを補強していればよかったのだ。フェルマーレンの代役が槙野だったんだから、その時点でだめだと思った。

 

Jリーグ公式】槙野 智章:ヴィッセル神戸

最近はベンチにも入れない。ピッチに立つのはテレビの解説だけ。


戦術は三苫

2022-06-22 10:28:01 | 日記

森保監督の「戦術は三苫」発言に違和感を覚えた人は多いだろう。これまでは戦術は伊東だった。伊東の高速ドリブルからクロスが上がり、それに合わせてゴールまたは伊東が自身でカットインというパターンが日本の生命線というか、それしかなかった。だからこその戦術は伊東である。

 

戦術は三苫ならば結果が伴わなければいけない。三苫と伊東のドリブルは全く違う。伊東は右サイドをカウンターで崩す。だから伊東のクロスには相手のDFは1枚かせいぜい2枚しか対応していない。つまり相手の真ん中はほぼがら空きである。

 

ところが三苫の場合は、相手のDFが3,4枚いるのに、スペースのないところ、つまりゼロから自分で始めてこじ開けていく。百発百中でドリブルで抜けるわけではないから、相手が待ち構えていれば簡単にブロックされてしまう。かなり自己満足的なドリブルである。味方のサポートがあり、三苫がこのコースをこじ開けていくので、他の選手がどこそこで待ち受ける、マイナスのパスであればこのコースと約束事があればうまくいくのだろうが、三苫の発言を聞いているとそれは皆無のようだ。

 

実際に森保監督の発言でも「チュニジア戦で(伊藤)洋輝に『すべてオーバーラップを仕掛けろ』と言っていれば状況は変わったと思う。しかし、最初からサポートを受けるのではなく、さらに独力で行ける選手になってほしい、という思いがある。そういうところも見ながら、試合の流れを感じながら指揮を執らせてもらっている」とある。

 

つまりサポートなしに三苫に一人でやれと言っているわけだ。三苫はムバッペではないので、ここまで要求するのは無理がある。それに三苫が怪我などでいないこともある。その時は他の選手に同じことをやらせるのだろうか。

 

三苫は3月24日のオーストラリア戦で2ゴールにより、戦術は三苫を確立させた。この成功体験により、森保監督は三苫に過度な期待を持つことになった。オーストラリア戦での三苫の2点目はこちらのニュースでもさんざん流れたが、コメンテーターが「このゴールはインタナショナルレベルだ」と感心していたほどすばらしいドリブルだった。

 

これが成功体験効果過ぎたのだ。どの選手でもワンプレーでその選手の価値を高めるプレーがある。例えば南野であればザルツブルク時代のCLのリバプール戦でのボレーゴールである。あれがなければリバプール移籍はなかったし、もっと堅実な身の丈にあった移籍ができていたはず。

 

三苫が間違った過度の成功体験を日本に植え付けてしまったゴールは、すべてオーストラリアのDFの不甲斐ないざる守備から起きた。ああも簡単にドリブルからゴールしてくれるんだから、サポートなんか要らないよねと誰もが思ってしまっている。

 

彼自体が戦術」 森保監督が三笘薫に個の打開を託す理由「突破 ...

三苫への過度な期待はやめよう。

 


ボールに先に触ったら、ファウルにならない

2022-06-21 10:37:17 | 日記

J1第17節 柏対神戸で神戸のCB菊池のタックルがファールと判定されてPKを献上した件でミッキーが激怒。ツイッターで怒りの3連発。そしてJリーグに抗議書を提出した。しかしいくら抗議書を出したところで、PKがいまさら取り消しになるわけでもない。違和感を感じたのは、クラブオーナーがこのようにしゃしゃり出てくることだ。

 

ヨーロッパのワンマンオーナーならばよくあるが、いくらヴィッセル神戸のオーナーといえども楽天のオーナーでもある。ずいぶん暇なんだなと逆に感心してしまう。それだけヴィッセルに対する愛情が深いということか。ヴィッセルの最大の問題はオーナーのクラブへ口出しが過敏すぎることなのに、それをご本人は全く理解していない。

 

さて今回の菊池らしいファールだが、誰もがタックルでボールに先に触ればファールにならないと考えていることだ。筆者もそう考えていた。しかしルールではボールに先に触ろうと、そのあとの行為がファールになればファールに認定される。たとえばタックルに行き、ボールに先に触り結果として足の裏で相手の足首なんかと蹴飛ばしたしよう。

 

足の裏で足首を蹴られれば、すごく痛いだろうし重大な怪我にもつながる。そしてファールに取れれるし一発レッドになることもある。問題はPA内でPKを取れれかねないようなタックルをした菊池の不用意さではないか。

 

あのシーンを見返してみると、カウンターをくらいどうしてもタックルをせざるを得ないということでもない。菊池の背後にも神戸のDFが二人いて、菊池が抜かれてもまだバックアップがいた。つまりPKを献上するリスクがあるので、タックルをする判断は間違っていたということだ。

 

もっと冷静に分析してみれば、どうしてPKになったかを理解できるだろうし、クラブオーナーが大騒ぎするようなことではない。ミッキーは墓穴を掘っている。このエネルギーを選手補強に向けてもらいたい。

 

DOGSO検証】神戸DF菊池流帆の一発レッド退場、“適用4要件”に ...

一発レッドが多い男。