サッカールーの何でもござれ パート2

シドニー在住者のサッカーについてのざれごとです。

香川、シャヒン、ゲッツエ

2020-12-21 09:17:29 | 日記

セレッソ大阪が香川真司にオファーを出しているということで、ドルトムントにいて他のクラブに移籍してまた出戻り、そして追い出されるように移籍した3選手を検証してみよう。

 

香川はドルトムント→マンU→ドルトムント→ベシクタシュ→サラゴサと渡り歩いて現在フリー。マンUを退団してからすでに6年経過したが、まさか香川が浪人するとは夢にも思わなかった。サラゴサでは1シーズンのみだったが、これでセレッソ大阪に移籍するのであれば、そもそもスペインにこだわった意味がなくなる。

 

年齢を重ねるとともに選手は劣化していくのは仕方がないとしても、2010/2012のドルトムントの2シーズンの全盛期を思い出すと香川の劣化の激しさがよく分かる。もう別人である。いったい何のためにスペインにこだわっているのだろうか。

 

ヌリ・シャヒンはドルトムント→レアルマドリード→リバプール→ドルトムント→ブレーメン→アンタルヤスポルと渡り歩いた。ブレーメンには2018/2020の2シーズンいたが合計20試合にのみ出場。今季はトルコに帰国。

 

シャヒンはすでに32才だが、一番輝いていたのはドルトムントでの2008/2011の3シーズンだった。そして2011/2012シーズンからレアルマドリードに移籍したが、故障も多く出場したのはたったの4試合。ここからシャヒンのキャリアはおかしくなった。レアルマドリードには行かずにドルトムントにいればもっと活躍できていたはず。

 

ゲッツエはドルトムント→バイエルンミュンヘン→ドルトムント→PSVと渡り歩いて現在28才。PSVには今年の10月に移籍してここまで6試合で3ゴール。PSVでは主力としてプレーしているので、復活しているようにも見える。

 

ゲッツエは2018/2019シーズンに香川からトップ下のポジションを奪取。しかしそれから2年後にはドルトムントを追い出されたわけで香川とゲッツエのライバル関係も厳しいものがある。ゲッツエはまだ28才だからまだ3-4シーズンは活躍できるだろうが、ブンデスのビッグクラブに復帰できるとは思えない。


南野、蔚山現代、ロテイーナ、柿谷

2020-12-20 08:07:24 | 日記

今朝のニュースはいろいろあって盛りだくさんである。まず南野のEPL初ゴール。リバプール対クリパレは7-0でリバプールが圧勝。南野の初ゴールもおめでたいが、クリパレはあまりにも弱い。いわゆるバイタルエリアでプレスがかかっていないので、ほとんどフリー状態でシュートされている。この試合ではサラーの代わりに南野が先発したが、中2日の過密日程だったのでクロップはローテーション起用した。

 

そこで結果を出したのはよかったが、今後は先発、途中出場、ポジションにかかわらずに継続した活躍が大事だろう。弱い相手に1ゴールでぉしまいではいけない。ジョッタの不在という事情もある。ジョッタには気の毒だが南野には追い風となっている。

 

次は蔚山現代のACL優勝である。神戸戦に続いてVARに助けられるとは何たる幸運。まあVARでPKをもらうということは、それだけ攻めているということだからPKが降ってわいてきたわけではない。神戸が勝っていれば神戸にも優勝のチャンスはあっただけに、VARの蔚山には忸怩たる感情が残る。

 

次はロテイーナの清水の監督就任へというニュースだ。どこかJクラブからオファーが来るとは予想したが、まさか弱い清水のオファーを受けるとは思わなかった。ここ5年くらいの清水は中位と下位を行ったり来たりしているだけのチームになりはててしまった。ロテイーナでどこまで立て直せるか。ロテイーナは神戸に行ってほしかった。

最後は天才柿谷曜一朗の名古屋移籍である。天才とかテクニシャンと呼ばれた男もすでに30才。セレッソでは出番が減り、金崎が長期離脱している名古屋からのオファーとなった。しかし柿谷の過去5シーズンの成績はリーグ戦では5ゴール程度であり、さほど役に立つとは思えない。


シドニーでクラスター再発

2020-12-19 11:29:28 | 日記

今週はシドニー北部の地域でクラスター感染が発生して、大騒ぎである。発端は1週間ほど前にシドニー 国際空港で国内線空港との間のシャトルバスの運転手さんがコロナに陽性となった。このケースは市中感染では3週間ぶりの感染だった。国際線で入国した人からの新規感染は毎日2-3人くらいは出ていたが、それ以外は久々の陽性者だったので、インパクトのあるニュースだった。

 

そして今週木曜日にシドニーの北西部の地域で突然クラスターが発生して、3日間で30人の陽性者が出た。これでニュースは大騒ぎになった。保健当局は感染源、英語でいえばPatient Zeroを探しているが、国際空港の運転手との関連性もなく、どうして突然感染者が出たことに困惑している。

 

8月にメルボルンで10人程度のクラスターが発生して、2-3週間で毎日300-400人くらいまで拡大した。だから10-30人程度のクラスターでも感染は一挙に拡大する可能性もある。

 

日本の大都市のように毎日数百人も陽性者がでているわけではないが、多少の感染増でも政府が過剰に反応してすぐにロックダウンまで突き進んでしまう。レストラン、カフェや他の小売店が縮小、閉鎖されれば雇用への影響は甚大である。その期間が2週間くらいであればいいだろうが、1か月以上となると人員整理が始まる。

 

困ったことである。

 


太田宏介

2020-12-18 09:35:28 | 日記

名古屋の太田がパースグローリーに移籍することが発表された。今年33才で名古屋では出番がなく、ここで最後の巻き返しということで決断したのだろう。パースとの契約は2020/2021の1シーズンだが、今季のAリーグはコロナの影響でイレギュラーで12月末開幕、5月閉幕の5か月半しかない。これがレギュラーシーズンでその後にファイナルシリーズと呼ばれるプレーオフがある。

 

パースは今季のACLに出場した強いチームだが、財政的には苦しく太田の年俸がいくらかは公表されてはいないが、さほど高くはないだろう。またパースは移動が多い。Aリーグのチームはパース、アデレード、ブリスベンに1チームずつ。シドニー周辺に4つ。シドニーから2時間の距離に2つ。メルボルンに2つ。そしてニュージーランドに1つ。かなりばらけている。

 

ニュージーランドはともかくとして、西海岸にあるパースだけ孤立しているので、アウエーは大変だ。なんといってもシドニーからパースまで国内線で3時間もかかるのだ。おまけに時差も夏場で3時間、冬場で2時間もある。たとえば夏に朝9時にパースからシドニーに飛ぶと飛行時間が12時に到着して、3時間時差でシドニーの到着時間は午後3時。丸一日もかかるのだ。これはつらい。

 

新シーズンのAリーグには太田の他に日本人選手が4人もいて、太田を含めて5人となる。ほとんど知らない選手ばかり。以前は小野や高萩がいたが、Aリーグ入りする日本人選手はどこか都落ちのようなニュアンスになってしまっている。


三笘

2020-12-17 09:25:53 | 日記

夕べのJ1第33節 川崎対浦和は3-1で川崎が完勝して、シーズン得点を85点と新記録を打ち立てた。まだ1試合あるので、さらに記録を更新することでしょう。さて今季の川崎の爆発的な攻撃力は三笘の貢献が大きい。多分今季のMVPになるかも知れない。

 

大卒の新人がここまで活躍するのも多分初めてだろう。ここまで29試合に出場して13ゴール。PKは蹴っていない13ゴールは価値がある。29試合のうち先発フル出場は2試合のみ。スタミナ切れが多いのか、ベンチワークで選手交代が多いのかは知らない。

 

三笘の特徴はドリブルだろう。単なるドリブルではなく左サイドを深くえぐって、ねちっこく、いつの間にかDFを潜り抜けてマイナスのクロスを入れる、あるいはシュートするというドリブルだ。相手のDFにしてみればもっともいやなタイプだろう。三笘のドリブルには終わりがないからだ。

日本人でもドリブルのうまい選手はよくいるし、伊東純也のようにスピード小僧もいる。しかし三笘はスピードはもちろんのこと、自分でシュートコースを作り、こじ開けるシュートが打てる。今季のJリーグ一番のドリブラーだろう。

 

こういう選手が海外クラブのスカウトの目から漏れるわけもなく、今冬、あるいは来夏にでもオファーが来るだろう。今年23才だし、海外移籍するにはいい年齢だろう。三笘であればベルギーとかオランダではなく、ブンデスの中位以上のクラブでも通用するはず。EPLはイギリスビザの問題で難しいだろうし、スペインはEU枠外だから無名選手は簡単ではない。


三笘がいなくなれば川崎には大打撃だろうが、今後の日本代表を背負って立つ男にはヨーロッパで活躍して欲しい。