サッカールーの何でもござれ パート2

シドニー在住者のサッカーについてのざれごとです。

サザンプトン

2015-08-16 13:38:30 | 日記
サザンプトンのEPLでの2試合をみたが、今後に不安を残す内容だった。初戦はニューキャッスル相手にアウエーで引き分け。これはまあまあかも知れないが、夕べのエバートン戦はホームで0-3という完敗だった。

この2試合のふがいない試合の原因は中盤とサイドバックの守備の不安定さにある。プレスがまったくかからずにあれよあれよと抜かれてしまう。特に右SBがひどい。サザンプトンは毎年選手を売って移籍金を稼ぎ、新たな選手を補強している。今年の場合は、主力がごっそりと抜けた感じがある。

吉田はこの2試合をフォンテと共にCBでフル出場しているが、足の早いフィジカルの強い選手には簡単に抜かれてしまう。それはサイドバックなり、ボランチの守備がゆるいという理由もあるのだが、相方のフォンテと比べると吉田の守備力はレベルが落ちる。

もっともそのフォンテは吉田が左だから右サイドを守るが、右SBが弱いために抜かれる場面もある。昨シーズンは右SBにはクラインという攻撃も守備もよかった選手がいたが、移籍してしまったのでそこが穴となっている。

また中盤でボールをさばける選手がおらず、せっかくのペレという強力1トップが孤立してしまい、サイドから真ん中に放り込むだけになってしまっている。あれではゴールできない。

つまり攻撃もだめ、守備を不安定という悪循環に陥っているので今季はかなりやばいとみた。

海外組も頼れないのでは?

2015-08-15 13:44:55 | 日記
9月以降のWC2次予選には、カンボジア、アフガン相手でも海外組がフルで召集されることでしょう。シンガポール戦で大勝して、東アジアカップで国内組で優勝でもしていれば、多分そうはしない。

ただし海外組でメンバー組んでもさして変わらないのではないだろうか。それは主力が所属クラブでポジション争いで不利あるいはクラブも決まっていないような状況だからだ。

ミランの本田とドルトムントの香川は、常時スタメンとは言いがたい状況にある。だいたいシーズンが始まってもいないのに、二人とも調子が下降線である。上昇してもいないのに下降するとは情けない。

長友はインテルから放出されそうだし、移籍するとしても開幕直前ではポジションを取れないだろう。負傷してリハビリ中なのが内田と清武。川島なんてクラブも決まっていない。

頼りになりそうなのは、岡崎と長谷部くらい。武藤はすぐにスタメンは無理でも1-2ヶ月すればクラブの主力選手になれるかも知れない。

こんな状況にある選手達をわざわざ代表戦に呼んでも彼らはベストコンデイションではないだろうし、試合後にクラブに戻っても長距離移動のために調子を落とすだろうし、するとますますポジション争いで不利になる。

ハリルさんの不安はつきないだろう。だいたいまだ2次予選だし、来年は3次予選で相手はもっと手ごわい。

ストラスフィールド

2015-08-12 09:08:40 | 日記
慰安婦像の問題で話題になったストラスフィールド市は筆者の自宅から車で30分くらいに位置する郊外の町である。シドニーの場合、わかりやすくいえば東京23区のように、全体の行政単位が州政府であり、その中にCITYとかSHIREと呼ばれる自治体がある。だからシドニー市とは狭義では都心部の一部分でしかない。

CITYのような自治体は、ごみの収集、公園、図書館、固定資産税の徴収、地方道路の管理などを担当する。公立学校は州政府の担当である。だから東京23区から教育がぬけているようなイメージである。

ストラスフィールドは韓国人が集中して住んでいる。市議になっている人もいる。理由は国民性としか表現できないが韓国人は同じ地域に固まって住み、商店街を形成する。数では圧倒的に中国系が多いが中国人は移民の歴史が長く、5世、6世もいる。

それに比べて韓国人は移民してきてから子供を作り、その子供達が成人し始めたという年代が多い。アメリカでも韓国系住民が慰安婦像設置を運動しているのは、同じ地域に集中しているからその数で地方自治体に圧力をかけているからだろう。ストラスフィールドも同じような状況だ。

ストラスフィールドの商店街を歩くとその韓国系の店の多さに驚く。だから韓国焼肉を食べたければストラスフィールドに行けばいい。本場の韓国料理が楽しめるし、食材も手に入る。

さて焼肉はどうてもいいのだが、日本のメデイアとくに産経あたりの表現では、豪州全体であたかも慰安婦像が否定されたような記事になっているが、このような問題はストラスフィールド以外では起こりえないだろう。そのストラスフィールドで否定されたということは、少なくともシドニー周辺で慰安婦像設置を地方自治体で取り上げることは今後無理だろう。

アメリカのことは分からないが、オーストラリアの移民政策の原点は多文化主義である。違う民族、違う文化であってもお互いに多様性を認め尊重するということである。だからオーストラリアに各民族の固有の紛争、問題を持ち込むことは一種のタブーである。

たとえば旧ユーゴの各民族、クロアチア人、セルビア人、コソボ人などは憎しみあっている。シドニー郊外にはクロアチア人のコミュ二テイが作るスポーツクラブがあるし、セルビア系、ギリシャ系のクラブもある。

たまにクロアチア系とセルビア系のクラブのサッカーの試合でサポーターどうしが殴りあう騒動を起こす。これは根本的には民族紛争が起因している。

イラン人、インド人、レバノン人も固まって住む傾向がある。それぞれが集中する自治体で公的に他の民族を糾弾するような記念碑を認めればどうなるかは火を見るよりも明らかである。自分の国の紛争はオーストラリアに持ち込んではいけないのである。そんなことをしては民族間の反目をあおるだけということをみんなが理解している。だから今回の慰安婦像も否定された。

韓国人コミュ二テイが今後どのような行動をするのかは知らないが、オーストラリアでは理性がちゃんと働いているということである。

東アジアカップ 日本v中国

2015-08-10 00:10:10 | 日記
メンバーをいじっての第3戦だが、相変わらずの永井の先発。他に選手がいないのだろうか。1-1で引き分けたが丁寧にパスをつないでいれば勝てていたと思う。

この試合は比較的サイドからの崩しが多かった。実際左からの崩しで武藤の同点ゴールにつながった。しかし縦パスが全く機能していなかった。

山口あたりから前に縦パスを出す。それを受けた川又が戻す。楔になるわけだ。本来ならば川又からの楔の戻しパスを受けた選手がまた前に出して、フリーでシュートチャンスを作り出す狙いだがそれが全くできない。

川又からの戻しパスが長すぎてかつ強すぎて、また縦パスを出した選手に戻るかサイドに散らしてしまう。一体何のために縦パスを出しているのか意味がない。そういうシーンが試合全体で10回以上あった。

要はこの試合のメンバーでの連係というか、戦術が統一されていないように見えた。ボールをどこに出して、それをどう散らしてチャンスを作り出すかという決め事が見受けられない。

ボールを持つ時間が長かったためか、一旦カウンターをくらうとPA近くまで持ち込まれてしまう。不安定な守備である。

この大会での唯一の収穫は2ゴールをあげた武藤のメドがたったということだけか。宇佐美、永井は4-2-3-1のサイドハーフにすると守備に負われてだめ。宇佐美はやっぱり守備免除にしなければだめか。

東アジアカップ 日本v韓国

2015-08-05 22:41:11 | 日記
今晩の日韓戦は1-1でドローだったが、勝てたかも知れないし負けたかも知れないという試合だった。

前半は体力温存というゲームプランなのだろうが、日本は中盤でのプレスにほとんどいかなかった。これがラインの下がりすぎを招き、ボールをほとんどもてなかった。ガツガツいかないにしても、せめてセンターサークル付近から厳しき行っていれば、あそこまで押し込まれることはなかったはず。

それでも森重のハンドでPKを取られて失点。押し込まれっぱなしだったので、前半から2点差ついてずるずるといくかと思ったが、山口のミドルが決まり同点。点が取れそうにない雰囲気で、最初のチャンスで得点できたのはラッキーだった。

後半はチャンスもあったがピンチもあり、勝てたかも知れないし負けたかも知れない。しかしこういう試合を競り勝てればWC予選なんて楽勝なんだろうなあ。

代表初召集の選手を試してもいるし、韓国にドローだったらまずまずかも知れないが、ハリル監督はどうして永井を使うのだろうか。足は速いかも知れないが、判断が遅くボールさばきも下手。スピードを活かして自分でこじ開ける役割なのに、肝心なところでパスを出す。自分がどうして起用されているのか理解していない消極的なプレーばかり。

サンフレッチェの浅野はもう少しみたかった。ガンバの倉田もけっこう面白かった。柴崎はプレーに安定性がなくボールを簡単に取られすぎる。そしてなによりも自分の技術に酔っている部分がある。

次の中国戦はせめて永井の先発はやめてほしい。