質の低いACL

SBSのサイトにACLの現状を嘆いたコラムがあった。

それによれば、現状分析としてどの国のクラブもACLへの敬意が足りない。具体的にはアウエーのゲームの場合は、主力の選手を送らずに若手のみという場合が多い。Aリーグのワンダラーズはベスト８に進出したが、ワンダラーズが対戦した中国のクラブは、アウエーゲームに１３選手しか来なかった。しかもGKの補欠もいなかった。

これではいくらなんでもACLの質が問われてしまうし、低レベルの試合だけになってしまうーーというものだ。

たしかにJクラブでもアウエーゲームには主力を帯同しない。横浜Fマリノスはアウエーのメルボルン戦に中村と中澤を連れてこなかったし、広島は佐藤とミキッチが来なかった。ターンオーバーといえばそれまでだが、まあなんとも寂しい。

このコラムではACLの結果に基づいた出場枠を翌年に実施すべきとしている。１次リーグを突破するクラブの数により、出場枠を設定するというものだ。そしてもっと予備選を増やして出たがる国からのクラブを増やせとしている。

理屈としては正しいと思う。しかしACLに出場するにはコストがかかる。主催側が遠征経費を全額だしてくれるわけではないので、ベトナム、インドネシアなどのクラブが増えても彼らはその経費負担に耐えられるのだろうか？

ACLをもっと魅力的にするにはという問いには、まあ無理でしょうと答えるしかない。