広場ダンス

筆者の住む地域はシドニーの中でも異常にアジア系住民が多い。特に中国人である。ひと昔前までは広東語を話す香港人が多かったが、１０年くらいまでから北京語を話すメインランドからの移民が多くなってきた。駅周辺の商店街を歩いている人は９９％アジア系である。時々白人を見かけると「へえ、ここにも白人が来るのか」と驚いたりする。

商店街には車が入れないモールがあり、一種の広場のようになっている。ベンチがあり、暇な人がたむろしたりできる。このモールで毎朝９時くらいから中国人の中高年のおばさんたち、４０－５０人がタイチをしている。どうしてわざわざ駅前までくるのか知らないが、剣を使い、音楽も流し本格的である。音楽は当然中国民謡のたぐいなので、中国人のおばさんが集団でタイチをする光景は異様である。

さて今年に入ってからくらいだと思うが、このおばさん集団のタイチが単なるタイチではなく、ジャズダンスのようなダンスも踊っているのを発見した。中国人のおばさんたちの集団ダンスはこれまた異様である。音楽はもちろん中国民謡。

今日YAHOOの特集記事を読んでいたら中国で中高年の広場ダンスが人気であると出ていた。場所も人数もさまざまだが、広場、公園で中高年のおばさんたちが集団でダンスをしているのだそうだ。なるほど、これだと思った。

駅前のモールでのダンスもこの広場ダンスの真似だったのである。中国本土での流行をわざわざシドニーでしなくてもいいと思うのだが、おばさんのパワーはどこに行ってもすごいものだと感心してしまった。