サッカールーの何でもござれ パート2

シドニー在住者のサッカーについてのざれごとです。

PCR検査数と陽性化率

2020-04-14 15:23:35 | 日記

ここ1週間でオーストラリア全体のコロナウイルス感染者数は、毎日二桁に落ち着いて、昨日の午後3時時点で6366人、直近の24時間前との比較で44人の増加だった。シドニーのあるNSW州で見ると2870人。NSW州での検査数は142、939人で、検査数全体からみた陽性者の比率、つまり陽性化率は約2%である。NSW州での死者は26人。

 

NSW州の人口は754万人で約930万人の東京都よりも20%ほど少ない。面積はNSWのほうが圧倒的に広い。というかNSW州は日本全体よりも広い。東京都の昨日までの感染者数は2158人だから、NSW州と東京都は比較対象になりやすい。

 

まとめてみよう。4月13日夜現在での比較。
検査数 NSW州 142939人。東京都 12183人(クルーズ船も含まず)
陽性数 NSW州 2870人。  東京都 2158人(クルーズ船含まず)
陽性化率 NSW州 2%。    東京都 17.71%

 

何が言いたいかというと、人口がNSW州よりも180万人くらい多いにもかかわらず、東京都の検査はNSW州の11.7%しかないのだ。しかも少ない検査にもかかわらず、陽性化率は2%対17.71%と8倍以上も高い。これは二つのことが言える。

 

①東京都はかなり検査対象を絞り込んでいて、検査をほぼ拒否している。東京都の人口からすれば10万人以上の検査件数があってしかるべき。
②ウイルスが濃密度に蔓延していて、この17.71%という陽性化率を用いれば、10万人検査すれば2万人近くの陽性者が出ることにある。

 

机上の空論では意味がないので、これは森永さんの受け売りだが、症状があるなし関係なく、都民1000人を対象にしてアトランダムな検査を実施してみればいい。そうすればかなり正確な陽性化率が出てくる。このような数字の把握が感染症対策に必要だろう。しかしその結果東京都だけで数万人単位もいると分かるので、政府も小池百合子も怖くてできないのだろう。

 

日本のテレビを見ていると、自宅待機を50%、80%にした場合のそれぞれの感染のスローダウンのシュミレートをしているが、そもそも感染者数の把握ができていないのだから、全くの無意味である。

 


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