C組 第１節 アルゼンチン対サウジ、世紀の大金星 １－２

アルゼンチンは前半７分にFKからPA内でのレスリングでＰＫをもらい、メッシが決めて１－０。あんなレスリングをＰＫにしていれば毎試合ＰＫになってしまう。このままアルゼンチンのペースで圧倒するかと思いきや、サウジはハイプレス、ハイラインでオフサイドトラップが大活躍。前半はサウジが善戦して１－０で折り返した。

 

後半になると突然アルゼンチンの守備が雑になり、４８分、５３分にサウジが連続ゴールで逆転。ええ、これはどうなっているんだ。その後アルゼンチンが右サイドのデイマリアにボールを回して、猛攻をしかけた。サウジのプレスも弱くなり、とても３０分以上持ちこたえるとはおもえなかったが。しかしサウジは何とか気力で踏ん張り、GKの大当たりもあり、１－２で逃げ切った。サウジがWCで勝ち点３を得たのは１９９４年大会以来の２８年ぶり。

 

この試合の主審はイエローカードを連発。特に後半２２分から６枚をサウジに出した。おまけに後半ATも６分も余計に取った。後半ATに入ってからサウジの負傷者の手当などに時間がかかったこともあったが、それでも６分もかかっていなかったし、徹底的にサウジをいじめていた。サウジ協会はFIFAに抗議を出すべき。

 

サウジの勝因はハイプレスとハイラインで全体をコンパクトにしたことだろう。日本はハイプレスではできてもＤＦラインのハイラインはあまりみかけない。サウジがアルゼンチンに勝てるんだから、日本だってドイツにせめて引き分けくらいできるだろう。

 

アジアの面目を保ってくれたサウジの大金星

 

A組 第１節 セネガル対オランダ、B組 第１節 アメリカ対ウエールズ

A組はエクアドルがカタールに快勝しているので、セネガルはなんとしてもオランダから最低勝ち点１は欲しい。マネは不在だがセネガルはオランダ相手にいい試合をしていた。前半は０－０で折り返し、後半途中からオランダはデパイを投入。これが機能してオランダがチャンスを作り始めた。

 

後半８４分にPSVのガクポがスーパーなヘッドを決めてオランダが先制。オランダが０－２で逃げ切った。セネガルはやはりマネの不在が響いた。これでセネガルはカタールとエクアドルに連勝しなければならなくなった。

ダービッツ発見。

 

 

B組はアメリカ対ウエールズ。６４年ぶり出場のウエールズは今後いつ出場できるかも分からないので選手もサポも気合が入る。しかし前半はアメリカがボールを支配してウエールズはカウンター狙いだが、圧倒的にアメリカが優勢。そして前半３６分にはウエアのゴールでアメリカが先制して、１－０で前半を折り返した。

 

後半に入るとウエールズは１９６ｃｍのムーアを投入して盛り返した。どうして最初からムーアを先発起用しないのか不思議で、コンデイションが悪いのか。とにかくムーアが入ったことでウエールズは前線でボールが収まるようになった。

 

そして後半終わりにベイルがＰＫを獲得して自ら決めて１－１として、そのまま試合終了。この組はイングランドがイランに６－２で大勝していて、アメリカとウエールズはイランから勝ち点３を取り、イングランドには最少失点で負けて得失点差の勝負となる。

 

イランも舐められてばかりではなく、一矢報いで欲しい。１９９８年大会ではイランはアメリカに勝っている。アズムンが先発できればタリミとの強力２トップでいい勝負できると思うのだが。もう弱気の５バックはやめよう。

ベイルはWC初ゴール。

B組 第１節 イングランド対イラン ６－２ 大惨事

イランはアジア最強だろう。FWにはアズムン、タリミなどタレントが揃っているし、アジア予選では最小失点だった。多分日本はイランには勝てない。イラン、イングランド、アメリカ、ウエールズというB組ではイランは日本よりはチャンスがあるように見える。

 

そんなイランが６－２でチンチンにやられた。２点返したので善戦したように見えるがそれでも６失点である。これはひどい。アジアで一番堅守のイランが６失点である。イランは前半は５－４－１で固めたが、前線からのプレスがないためにボールを奪うポイントを作れずに３失点。

 

後半は４バックに戻したがそれでも３失点。合計６失点。何をしても失点してしまう。とにかく選手個々のクオリティーの違いがありすぎてサッカーにならない。悲しくなるほどサッカーが違う。戦術とかチームの完成度とかいう以前の問題である。以前北朝鮮とかサウジが７ー０くらいで大敗したことがあったが、アジア最強のイランの大惨事に日本、韓国もショックだろう。

 

やっぱり守っているだけではだめだ。前線からのハイプレスでガンガン取りにいくしか手はない。守っているだけで失点するよりはいいかも。まあ何をしても通用しないのは悲しい。

 

大惨事にイラン国民も激怒。