2019年1月のアジアカップのころまでは、代表では飛ぶ鳥を落とす勢いだった南野がその後急速に劣化した。この原因を探ってみよう。南野は2020年1月にザルツブルクからリバプールに移籍した。ザルツブルクでは公式戦で毎シーズン30試合程度は出ていて、ゴールも10ゴールは決めていた。
リバプールに移籍してからの約2年間でサザンプトン時代も含めて、公式戦出場は45試合程度。これは後半途中、残り5分からというのも含んでいる。ほとんど出ていないことと等しい。これとともに、代表での活躍は鳴りを潜めていった。フィットネスももちろん、いわゆる試合勘の欠如が関係している。
選手寿命は短い。若い若いと言われていた南野も27才である。引退しないまでもトップフォームでいられるのは、あと3年くらいだろう。この数字を南野本人がどう自覚しているかだ。最初に来るのは年俸だろう。ザルツブルクではせいぜい1億円くらいか。リバプールでは6億円程度。さすがリバプールである。
年俸だけ考えれば試合に出ていなくても給料は高い。リバプールとの契約は2024年6月までだから、練習参加を拒否とか、無理矢理追い出されない限り、ずっとベンチ外でも給料はあと2年ちょっとはもらえる。
しかし選手の本懐としてはどうだろうか。南野はWCに出たことがないので、ぜがひでも出たいだろうし、2022年カタールWCが年齢的にも最初で最後だろう。サポや批評家から非難されても、森保監督が起用している限りは試合に出てWC本大会に行きたい。
それならばやはり今オフにはローンでもなんでもいいから、出番がもらえるチームに移籍すべきだろう。リバプールと同じ給料を払ってくれるクラブがそうそうあるとは思えないが、今オフからWCまでの約半年をどのように使うのかが大問題である。
今朝のCLのインテル戦はベンチ入りしたものの、出番なし。ミラノまで一緒に遠征できてよかっただけではもったいない。
リバプールのユニフォームはよく似合っているけれど。