サッカールーの何でもござれ パート2

シドニー在住者のサッカーについてのざれごとです。

稲本潤一 42才

2021-12-10 09:00:32 | 日記

稲本潤一がSC相模原を退団することになった。このチームはJFLか地域リーグかと思っていたが今季はちゃんとJ2だった。大変失礼いたしました。さて選手名簿を見ると知らない選手ばかりだが稲本と藤本淳吾もいる。J3から今季はJ2に昇格したものの1年で降格が決まってしまった。実にもったいない。

 

さて稲本だが数少ない99年ワールドユース組の生き残りである。稲本がこのまま現役引退となれば現役は小野伸二と遠藤ヤットくらいだろうか。42才で現役、しかもJ1なんだからすごいと言えばすごい。稲本と言えばシドニー五輪を思い出す。

 

2000年8月、筆者はあの頃まだ小さかった子供たちを連れて、キャンベラでの2試合とブリスベンでの1試合を見に行った。キャンベラでの南アとの第1戦は高原が2ゴールで勝利。スロバキアとの第2戦は中田と稲本のゴールで勝利した。

 

スロバキア戦では高原がカウンターからドリブルで攻め上がりシュート。GKにはじかれたがこぼれたところを稲本がシュートしてゴールを決めた。ゴールを決めた稲本は指を高く上げて喜びを表した。いやあ、見ていてうれしかったなあ。

 

その後、稲本はアーセナルに移籍、2002年WCでも2ゴールの活躍。このあたりが稲本の全盛期ということになる。選手の全盛期はいろいろだろうが、稲本の場合は2000年から2002年までの3年間。香川は2010年から2012年の3年間ほど。せいぜい3年くらいということか。

 

2001年に日本の男子高校生と話をすることがあり、その彼が稲本に風貌が似ていたので「君、稲本に似ているね」と話したが「そんな人知らない」と言われて、筆者はある種のカルチャーショックを受けた。シドニー五輪で活躍した選手を知らないなんて、日本でのフットボール文化は全く根づいていないと失望した。

 

42才になった稲本君はこれからどうするのだろうか。

稲本潤一 - Twitter Search / Twitter

2002年WCベルギー戦でゴールを決めた写真。稲本の人生のハイライト。