サッカールーの何でもござれ パート2

シドニー在住者のサッカーについてのざれごとです。

JFAのライセンス改革

2021-11-06 09:00:03 | 日記

今朝のこのニュースを読んでイマイチ理解できなかった。

 

日本協会は5日、技術委員会で日本代表で国際Aマッチ20戦以上出場実績を持つB級コーチライセンス保有者がB級講習会で成績優秀だった場合、A級ライセンス取得前に必要な1年以上の指導実績を緩和する特例を決議した。

 

JFAの監督ライセンスにはS級からD級まで分かれていて、Jクラブ、代表監督になるためにはS級が必要。今回の変更は代表の常連だった元選手を特別扱いするというものだ。これによって中村憲剛、ウッチーなどがS級にたどりつくまでの期間が早まったと記事では解説されている。

 

元代表だった選手がどうして特別扱いされるのだろうか。だいたい名選手は必ずしも名監督にはならない。逆に言えば名将は選手としての実績がない人も多い。たとえばモウリーニョである。本人も認めているように選手としては三流だった。監督になる前にはアシスタントコーチなどで経験を積み、名監督になっていった。

 

他の代表例はサッリである。選手としてはアマチュアクラブのDFで、すぐにやめて銀行に就職。銀行員との二足の草鞋で下部リーグの監督として修業。そこから名監督になっていった。

 

クロップだって選手としてマインツでプレーしていたが大した選手ではなかった。監督になってから有名になった。もちろんジダン、マンチー二のように選手としても監督としてもスーパーな例はある。しかしそれはかなり少数派だ。ジーコ、ドゥンガなど名選手は名監督にはなれないという代表例だろう。

 

だから国際Aマッチに20試合出場したから特例になるなんて愚の骨頂である。おかしいだろう、この発想。