サッカールーの何でもござれ パート2

シドニー在住者のサッカーについてのざれごとです。

エデルの怒り

2021-03-03 09:43:47 | 日記

江蘇FCが親会社の経営悪化を理由に運営停止を発表した。昨季のリーグ優勝チームが破綻するなんて川崎フロンターレや全北現代が破綻するようなものだ。普通、フットボールクラブが破綻する場合は2部や3部のクラブがほとんどで、成績がどんどん落ちて選手を維持できなくなるパターンだが、優勝クラブが破綻するなんて前代未聞である。

それも巨額の移籍金、年俸を外国人選手に費やしている。コロナで親会社の経営悪化という理屈は分かるが、クラブ運営会社が自立していないからこういうことになるのだろう。パッと出てきてパッと消えるといういかにも中国らしいやり方である。クラブを地域とともに運営し、フットボールを地域の文化にしていくなんて理念はない。

 

さてエデルは給料の未払いに怒り心頭のようだが、江蘇にエデルがいたとは知らなかった。インテルにいたころはイカルデイのバックアッパーとしていつもベンチスタートだったが、2016/2018の2シーズンで62試合に出場して11ゴール。控えの選手としては上出来だろう。ブラジル人だがイタリア国籍を持ち、イタリア代表としてユーロ2016にも出ている。

 

江蘇のオーナーがインテルと同じということで、江蘇に移籍したのだがこれが悪かった。現在34才でこれから再就職先を探すのだろうが、中国のクラブはどこも似たような状況だろう。こういうケースでは移籍金は不要になるだろうから、年俸さえ折り合えばJクラブでも獲得できるかも知れない。

 

江蘇FCにはインテルつながりでミランダもいる。同じブラジル人だから、ブラジル、インテル、江蘇とエデルとミランダは同じパターンである。