サッカールーの何でもござれ パート2

シドニー在住者のサッカーについてのざれごとです。

伊豆県

2015-08-26 08:13:59 | 日記
ライブドアー・ニュースの中で静岡県民は伊豆半島のことを静岡県ではなくて、伊豆県だと思っている人が多いと出ていた。これはかなりの極論だが、静岡県出身者、それも伊豆地方出身者として解説したい。

筆者の生まれ故郷は三島である。高原も同郷で、小野は西隣の沼津出身、内田は東隣の函南町出身。昔からサッカーが盛んな地域である。もっとも筆者の子供のころは、野球ばかりしていたが。

静岡県は西から遠江、駿河、伊豆と3つの国から構成されている。しかし戦国時代から西の遠江、駿河はまとまった地域として領有されていたが、伊豆半島は神奈川県の相模の一部だった。たとえば遠江は徳川家康、駿河は今川、そして伊豆半島は北条の相模の一部で、相模の城下町は小田原である。

だから方言も西の浜松、静岡はかなり三河弁に近いが、伊豆半島はもっと田舎だから「おめっち」「ずら」といった百姓言葉も多い。どの県でもそうだろうが、隣町とはアクセントが違うなどということもあるのと同じようなものだ。

また伊豆地方の人は三島から新幹線で東京に1時間くらいで行けるので、静岡、浜松には絶対に行かないし東京に行ってしまう。だいたい三島生まれの筆者でも静岡県西部にある掛川、島田、焼津、袋井といった都市の位置関係をよく覚えていない。行ったことがないからである。

これは多分浜松の人も同じで、修善寺、下田などに行ったことはないだろう。筆者の子供のころは、学校の遠足というと今年世界遺産になった韮山の反射炉ばかりだったし、家族の行楽は伊豆のサボテン公園、ちょっと足を伸ばして箱根だった。海水浴は近場では沼津、熱海、伊東など。

かなりローカルな話題ばかりだが、最大の違いは東京電力と中部電力の境目があることだ。東日本と西日本では電圧・周波数が違うが、その境目が静岡県の富士市の西あたりである。このため大雑把にいって富士よりも西が中部電力で東が東京電力である。今はどうだか散らないが、昔は西はナショナル、シャープ、三洋といった関西のメーカーの電気製品が主流で、東は日立、東芝の製品が主流だった。

このように電気といえば中電と考えている人に、東電の文化圏と融合できるわけがないのだ。