オーストラリアはカウンター狙いという展開はそのとうりだったが、日本はブルガリア戦と比べてかなり積極的に攻めた。本田がいるといないではこんなに違うものなのか。しかしやっぱりサッカーの鉄則を守らなければいけなかった。点を取れるときに取れないと後で罰を受けるのである。
この試合はドローでもよかったわけだが、勝ち点3が必要だったらだめだったわけだ。シュートの数も多かったが、ゴールは後半ロスタイムのPKのみ。アジア予選ではこれでいいのだが、やっぱりワールドクラスには程遠いのである。
FOXの解説のマーク・ボスニッチによると日本の弱点は2つある。1つは決定力のあるストライカーがいないこと。今日の前田はいたのかどうかもわからない。日本がいいストライカーを持てば世界のトップ5までに入れるはずだとのこと。
2つ目はGKである。ブルガリア戦のFKを取れなかったこと。今日のクロスを見誤ってしまったことを考えればアンラッキーといえばそれまでだが、GKとしては致命的である。川島は1対1でのスーパーセーブもあるが、そんなプレーはいいGKであれば当たり前である。
今日の試合で感じた事は、香川と本田はワールドクラスの働きができるということ。あれでゴールできればさらにいい。長友の出来が悪いことを他の選手が感じたのか、長友がオーバーラップしても使われるケースが少なかった。そして長友はボールロストが多かった。まだトップフォームではないように見えた。
最も感心したことは、後半ロスタイムのPKの場面で本田が性懲りもなくど真ん中に蹴ったことである。本田のPKをスカウテイングしていればこれはかなり予想できたはずだ。本田のPKは真ん中と確立は70-80%くらいではないだろうか。
まあとにかくこれでW杯出場決定である。今後はもっと違う選手を試して欲しい。ワールドクラスといえるのは本田と香川だけなのだから、せめてあと2人は欲しい。