今、何かと話題の本ですね。お笑い芸人、麒麟の田村裕の自叙伝みたいな話です。ほとんど作文みたいで非常に読みやすいです。あっという間に読んでしまいました。
夏休みの一ヶ月間、公園で野宿して、草を食べたり、雨のシャワーを浴びたり・・・そうとう大変だったみたい。しかし、中学生にして、一人でホームレスをしようとは。すごい精神力ですね。普通だったら、兄弟に頼ってしまいそうなものですが・・・。素直にすべて受け入れてしまうと、田村って言う人はものすごく善の塊のように思えてしまいます。実際そうかもしれないし、脚色してるのかもしれないけど・・・う~ん・・・やっぱり今現在テレビで活躍してる、ってのもあるからかなり表現やらなんやらに気を使ってある模様。それが現実味をなくしてる感じがしてちょっと残念。
最後の方は、ホームレスというよりもお母さんに対する思い入れがたくさん書かれていました。ちょっと表題とは違う方向に行ってしまっていますが・・・こうなってくると、なんともない芸人の自叙伝的になってしまうからなぁ・・・。もうすこし、ホームレスに重点を置いて欲しかったです。
しかし、あれだけ究極の貧乏を味わって、わき道にそれることなく(たぶん)、成長した田村さんはすごいです。やっぱり、お母さんの影響が大きいな。親の愛情を受けて育った子は曲がらないんだなぁ、と思いました。