気楽にとり(鳥&撮り)歩き

近場で身近な野鳥たちを観察しながら撮影しています。

菱の花 菱の実とタシギ

2018年08月16日 | 鳥見ついでに花や昆虫
ところで、白い鷺たちの後ろに広がる一面の緑、草原ではなく、
水面を被いつくすほど繁茂した水草です。



この池は毎年真夏になると、この通りほぼ一面が緑色に。
てっきり繁殖力の強い外来の水草だと思い込んでいました。

この日、たまたま挨拶をかわした散歩中の高齢の地元の方に、
この水草の名前を尋ねてみました。
それが菱(ひし)だと聞いてびっくり。
万葉集の柿本人麻呂の歌にも詠まれている日本在来の植物です。
名前は知っていましたが、実物を確認するのは初めてでした。



菱(ひし)は日本各地の池や沼に自生する一年生の水生植物。
葉あるいは実の形が菱型であることが名前の由来だそうです。

夏になると白い小さな花を咲かせやがて実をつけます。
菱の実は2本の鋭い棘のある硬い殻につつまれていて、
中の白い部分は食べられるそうです。
でんぷん質が豊富で栗のような落花生のような味がするとか
・・・かなり美味だと想像できますね。
お話を伺った地元の方も、子供の頃、集めた菱の実をゆがいて殻を割って食べたそうです。

ここまで記事を綴ってきて、それと知らないうちに菱の実も撮影していたことに気がつきました。

2017年3月、同じ池でタシギを撮った際、菱の実もいっしょに写していました。



タシギは菱の実を食べているわけではなく、実の下や泥の中に隠れている水生の生き物を採食しています。



「見たことのない木の実だな、なんだろう?」と気になりつつ、
水辺の針葉樹からこぼれた実の欠片だろう・・・とその時は調べずにいました。
何年も後になって、思いがけず答えが見つかることもあるのですね。

今回、貴重なお話を聞かせて頂いた地元の方に感謝しています。
「聞くは一時の恥、知らぬは一生の恥」
好きな言葉のひとつです。
ためになる言葉は、実践してこそ意味があるのですね。


今日も「気楽に鳥&撮り歩き」を見てくださってありがとうございます。
↓ポチッと押して頂けると励みになります。
どうぞよろしくお願いします。


コメント (6)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ずんぐり体型の純白のサギ、白いサギたち

2018年08月16日 | 白い鷺たち
頭部が大きめで、ずんぐり体型のまっ白なサギを見つけました。
足の色を見るとコサギではないし、チュウサギにしては違和感があります。

どうやらアマサギの若鳥のようです。
今年生まれなら幼鳥と呼ぶのが適切でしょうか。

畑や田んぼにいるのを遠目に見た時は、生い茂る葉で体の一部が隠れていました。
今回は全身をはっきり観察できる絶好のポイントに止まっていました。


細い鉄骨の上を綱渡りのように慎重に移動していきます。







2年前の夏に撮影したアマサギの成鳥たちの記事はこちら
見比べると、今回の主役のアマサギの幼さがよくわかります。

『アマサギ、宙に浮く?』
https://blog.goo.ne.jp/romeo135bb/e/8afa602f0d5a927df30b5ed6eae71edd

左から、チュウサギ、アマサギ、コサギ


チュウサギ(中鷺)   全長約68㎝
アマサギ(猩々鷺、飴鷺)全長約50㎝
コサギ(小鷺)     全長約60㎝









チュウサギも夏鳥ですが、関東以南の暖地では越冬する個体も少数いるそうです。
アマサギは繁殖のため南方から日本に渡ってくる夏鳥。
コサギは一年中見られる留鳥です。

大きさを比べられるようダイサギとコサギの写真も載せておきます。


ダイサギ(大鷺) 全長約90㎝
コサギ(小鷺)  全長約60㎝



今日も「気楽に鳥&撮り歩き」を見てくださってありがとうございます。
↓ポチッと押して頂けると励みになります。
どうぞよろしくお願いします。

コメント (6)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする