つばた徒然@つれづれ津幡

いつか、失われた風景の標となれば本望。
私的津幡町見聞録と旅の記録。
時々イラスト、度々ボート。

散歩で感じる七十二候。

2017年03月18日 12時51分09秒 | 自然
NHKラジオの長寿番組「ラジオ深夜便」。
その中で「ピアノが奏でる七十二候(しちじゅうにこう)」というコーナーがある。
放送時の季節の情景をモチーフにしたピアノ小品を流す1~2分あまりの短い時間だ。
「七十二候」は、二十四節気を、初候・次候・末候と三段階に分け、
移ろいの様子を気象や自然、動植物などにゆだねて表した、一種の指標。
奈良時代に大陸から伝わり、江戸時代に日本の風土・風物に合わせて改編し受継がれている。

最近聞いたオンエアによると「啓蟄」の末候にあたる今頃は、
青虫が紋白蝶になるタイミング…「菜虫(なむし) 蝶となる」なのだそうだ。
また、一週間前のオンエアでは、桃の花がほころぶ「桃 始めて笑く(はじめてさく)」と紹介していた。
今朝の散歩では、残念ながら蝶は見かけなかったが、桃の花を愛でる事ができた。

朝露に濡れ、や々しんなり。
色合いが薄いから「李(すもも)」かもしれない。
ともあれ、冬の椿や山茶花、早春の梅くらいしか目立たなかった風景に、
新しい花の姿を認めると、春近しを実感する。

暫く撮影に没頭していたら、レールを鳴らし列車が近づく音がしてきたた。
ピントを変えて、もう一枚。

枝越しの赤い車両が分かるだろうか?
能登から本津幡駅のホームへと向かう、七尾線の鈍行列車である。
年度替わり目前。
悲喜交々の思いを抱いた人達が乗り合わせている事だろう。

さて、歩を進め、近くの神社にお参り。
明日・明後日、仕事で実施する催しの無事故完了・盛会と、
SGクラシックシリーズでの「毒島 誠」準優進出を願った後、高台の下でも桃の花が咲いていた。

樹が何本か並んで植わっている。
庭と呼ぶには整備が行き届いていない様子から、
ご近所の方の小さな畑ではないかと推察。
足元では、肉厚で立派な原木椎茸が栽培されていた。

帰り道、電線や民家の屋根を飛び交う雀の嘴に、小枝を発見。
ちなみに七十二候によれば、まもなく訪れる「春分」の初候は、
「雀 始めて巣くう」である。

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