つばた徒然@つれづれ津幡

いつか、失われた風景の標となれば本望。
私的津幡町見聞録と旅の記録。
時々イラスト、度々ボート。

住之江流星群。

2023年12月24日 13時32分32秒 | 賭けたり競ったり
                                     
大阪「住之江競艇場」に於いて開催されてきた
賞金王決定戦競走「第38回ボートレースグランプリ」は、本日(2023/12/24)が最終日。
今年の年間賞金ランクトップ18が火花を散らした5日間。
敗者は流星となって燃え尽き、6つの輝きだけが残った。



1号艇:石野貴之(大阪)
2号艇:平本真之(愛知)
3号艇:峰 竜太(佐賀)
4号艇:磯部 誠(愛知)
5号艇:池田浩二(愛知)
6号艇:茅原悠紀(岡山)

彼らは、1600人余りのレーサーたちの頂点を極める権利を得た綺羅星である。
勿論、ここに名を連ねるまでの道程は楽ではなかった。
幾つもの不運と幸運が交錯し、天国と地獄を行き来して辿り着いたのだ。
最有力は1号艇に陣取る、地元「石野」。



昨夜の予選最終日11レース、4号艇・4カドからの一撃は見事だった。
これぞ“浪速の快男児”たる面目躍如。
自力でポールポジションを掴み取った。

そして、僕は同じレースの6号艇「菊地孝平」の走りにも心が震えた。
彼は欠員の穴埋めとしてエントリーされていた。
例え1着になっても優勝戦に乗ることは、ほゞ絶望。
しかし、本番での動きは鬼神の如き。
最も不利な枠番から3着に食い込んだのである。



そして、続く12レースの「馬場貴也」へも拍手を送りたい。
彼もまた予選初日に起こしてしまった事故により優勝への望みは、ほゞ絶たれていた。
心が折れてしまっても仕方がなかった。
だが、そうはならなかった。
持てる力と技を振り絞り、諦めず懸命に走った。



「菊地」も「馬場」も敗者だが、己の誇りをかけていた。
ここで挫けたら、自分自身に唾を吐くことになる。
プロレーサーになってから積み重ねた努力、
汗を流してきた時間を無駄にしてたまるか!
僕は2人の走りを観戦しながら、そんな気概を感じたのである。

さあ、いよいよ日本一決定戦。
選手とファンの夢が煌めく住之江流星群は、今宵極大を迎える。
最後まで輝きを放つ星は、一体誰だ?!
                               
コメント (2)
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