つばた徒然@つれづれ津幡

いつか、失われた風景の標となれば本望。
私的津幡町見聞録と旅の記録。
時々イラスト、度々ボート。

最後のパーティーが、終わった。

2015年12月23日 23時58分55秒 | 賭けたり競ったり
行ってきました。住之江競艇場へ。
金沢駅から朝イチのサンダーバードに乗って大阪駅へ。
西梅田駅から市営地下鉄・四つ橋線に揺られて住之江公園駅へ。
「本日は競艇開催日の為、お帰りが大変込み合います。
 お帰りの乗車券は今のうちにお買い求めください。」
とのアナウンスに素直に従い帰りの切符を購入してから、2番出口より地上へ。
場の入口に向かう道すがら、最後のパーティの告知物を目にして早くも心が躍る。
「おお!ブスだ!」嬉々としてシャッターを切った。

続々と人波が吸い込まれて行く場内は、華やかなお祭りの雰囲気。
「あっ!モンスター野中のゴールデンボートだ!」

「ムムッ、ボートニャーの記念撮影用パネルだな。」

「うわっっ!飛沫がかかりそうになるほど水面が近い!迫力満点だっ!!」

…どうやら、自分もお祭り気分♪
独り静かにはしゃいでいたら空腹を覚えてきたため、
住之江名物の焼そばを食べようと「ライフク」へ向かうが、そこは長蛇の列!

しかもなかなか前進しない。
「これではお目当てのレースを見逃してしまうかもしれない」と思い直し、
泣く泣くあきらめ、他の店で焼きそばとお結びで腹ごしらえ。
落ち着いたところで、立て続けに4レースほど張ってみたが、芳しくない。
5コース、6コースが着に絡んで、やや荒れ気味なのだ。
仕切り直しである。
新聞を広げ、出走表に目を落とし、コーヒー片手に熟考を重ね、
終盤3レースの的を絞り、再び競争水面へ。
いつの間にか辺りは薄闇が忍び寄っていた。
灯された照明が映えて美しい。

頭を切り替えて臨んだお蔭か?
「グランプリ順位決定戦」の10Rと「シリーズ優勝戦」11R、連チャンで的中を得る。
リズムは悪くない。
さぁ、いよいよ大戦(おおいくさ)のスタート展示が始まった。
ここで異変が起きた。
大外6号艇の前付け2コース進入。
どよめきが沸き起こり場内騒然。
ただならぬ気配が充満する。
ヒートアップした観客の熱を冷ますように雨が落ちてきた。
しかし、焼け石に水。
皆、声を枯らして、思い思いのレーサーへ声援を送った。

「ブスゥ~ッッ!突き抜けろォォォッ!!」
「カヤァァ、行けェェッ!」
「イシノォ!頼むでぇ!」
「ヤマザキさぁぁんん!逃げてぇぇ~!」
「イケダ!イケダ!イケダァァ!」
「シ~ノ~ザ~キ~!捲り差せぇ~!」
沸点は、すぐそこに迫っていた。

ピットアウト。
1号艇・山崎がインを主張。
展示通り、連覇を狙う6号艇・茅原が2コースへ。
地元大阪の2号艇・石野は3コース。
ダッシュ勢は3号艇・毒島。4号艇・池田。5号艇・篠崎。
大時計が回り始める。
スタートっ!

凄え!昼の一般戦とは次元が違う!
目の前に残像を置き去りにして、文字通り「飛ぶ」ように走り抜けていった!
山崎はインから「負けないスタート」を踏み込む。
3コースの石野がトップスタートから捲ろうとするが、2コースの茅原がブロック。
茅原を壁に、山崎がイン逃げを敢行したその時!
間隙を突いて「赤い彗星のブス」が飛び込んできた!
夢中でシャッターを押し切り取った画像は、色目からかろうじて3号艇と分かる。
いかにトップスピードが速いか窺い知れるのではないだろうか。

…結果は…
【住之江グランプリ】山崎智也が制覇、愛娘に捧ぐSG10冠
1着・山崎、2着は毒島。
途中、何度も追いすがり、2周2マークではあわや逆転か!?と思わせる
切れ味鋭いターンや差しハンドルも、一歩及ばず!
群馬支部のワンツーフィニッシュ!
石野は見せ場を作ったが3着だった。
いやぁ~チカラが入った。
見たかった!ブスの一着…。

出場したレーサー達にとって、この6日間は、
積み重ねてきた日々の涯に辿り着いたラストシーン。
長い長い「最後のパーティ」が、終わった。
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最後のパーティーへ、招かれた。

2015年12月23日 00時52分36秒 | 賭けたり競ったり
艇界一のビッグレース「グランプリシリーズ」は、きのう、予選最終日。
今年のチャンピオンを決める前哨戦、二次選抜戦のラストバトルが行われた。

第11レースは、6人全員が勝負駆け。
この成績次第で明暗が分かれるプレッシャーを背負って走った結果、
上位は…1号艇・毒島。→3号艇・中島。→4号艇・峰。

第12レースは、6人の思惑が入り乱れた。
優勝戦の好枠狙い、意地の一刺し、勝負駆け、それぞれの目標を目指した結果、
上位は…1号艇・石野。→5号艇・太田。→3号艇・池田。

そして、ファイナルはこの組み合わせに。

二次選抜の得点上位から順に内枠に入るのだが、3号艇以下は同点数。
大混戦の末、今節の着順因果関係によって枠番が決まる。

最後のパーティーの最終演目のキャストが出揃った。
ブス(毒島 誠)が残った。
12月17日に投稿した通り、僕は「住之江」に行く。
本場へ招待してくれたレーサーの艇界制覇を見たいがためにだけに。
こうご期待!!
 
<きのう11Rを終えて、気合の入るブス>
 
<2013年の賞金王決定戦(住之江)記録映像、ブスは4号艇だった>
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