つばた徒然@つれづれ津幡

いつか、失われた風景の標となれば本望。
私的津幡町見聞録と旅の記録。
時々イラスト、度々ボート。

津幡町桜騒動記。

2012年04月21日 06時57分17秒 | 草花
例年より4日遅れて満開となった今年の桜。
そろそろ花びらが風に舞い、
こんもりとした桜桃色の中に、若葉が顔を覗かせている。
それにしても、これほど桜に執心する民族は世界でも珍しいだろう。
『いつ蕾がほころぶのか?』
『いつ満開になるのか?!』
桜の花のニュースは、国民の関心事。
盛りになれば、ドライバーへ花に見とれての脇見運転や花見酔客に注意を促す。
浮かれ騒ぎなのである。
心が浮き立ってしまう僕自身も例外ではない。
ついついシャッターを切ってしまうのだ。
お気に入りの観桜ポイントは「冒頭の一枚」…津幡小学校校庭の桜並木。
また、このブログではおなじみ本津幡駅前の一本桜である。

 

 

 

そもそも桜にエンターテイメントの要素が加わったのは江戸時代。
当時は、満開の桜の下で、お酒を飲み、
漆塗りの重箱に詰められた豪華なお弁当に舌鼓を打ちながら、
最後の締めに桜餅を食べるのが流行だったようだ。
その桜餅、関東と関西で作り方が違う。
関東では、塩漬けの桜の葉と、小麦粉の生地で「餡」を包んだワッフル系。
関西では、ツブツブが残ったもち米のおはぎ系。
それぞれ発祥地であるお寺にちなみ関東では長命寺(ちょうめいじ)、
関西では道明寺(どうみょうじ)と呼ばれる。
津幡町では、関東風が一般的かもしれない。

 

花見に献立…「桜」には色んな楽しみがあり、また沢山の表現もある。
花が咲く頃を、花時。
花時になると出かけるお花見で桜の下に敷く敷物は、花筵。
満開の桜は、花盛り。 
盛りを過ぎ散る桜を、零れ桜。 
花びらが舞い散るさまは、桜吹雪。
水面に散った花びらが吹き寄せられて流れていく様子を、花筏。
天気が変わりやすい春の様子を描写した、花曇。
急に冷え込む寒さは、花冷え。

これだけの豊富なバリエーションは「桜」ならでは。
日本人にとって花と言えば桜なのである。

 

 

 

 
コメント
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