ETUDE

~美味しいお酒、香り高い珈琲、そして何よりも素敵な音楽。
これが、私(romani)の三種の神器です。~

ウィリアム・ロイド=ウェッバーの「弦楽のためのセレナード」

2005-06-11 | CDの試聴記
どうやら関東も梅雨入りのようです。当分の間は傘が手放せない日が続くんでしょうね。
こんな季節には、やはり気分転換の意味からも癒しの音楽が聴きたくなります。
ウィリアム・ロイド=ウェッバーは、1914年生まれのイギリスの作曲家兼オルガニストです。というよりもミュージカル作曲家のアンドリュー、その弟でチェリストのジュリアンのお父さんというほうが分かりやすいですね。子供達が有名な分少し地味な印象はありますが、このアルバムに収められている曲はどの曲も素敵な曲ばかりです。
その中でも「弦楽のためのセレナード」はとりわけ美しい曲で、私の大のお気に入りです。
バルカローレ、ロマンス、エレジーの3楽章からできており、全体でも10分程度の小品ですが、抒情的な表情がたまりません。とくにロマンスの美しいメロディは一度聴いたら忘れられないでしょう。まさしく癒しの1曲です。

他の曲で特に印象に残る曲をいくつかご紹介します。
まず、タイトルになっている「インヴォケーション(祈り)」。ハープの伴奏にのってしっとりと歌う弦が、ただただ美しい。
また「アッシジの聖者フランシス」という自作のオラトリオに含まれる「夜想曲」。これはジュリアン・ロイド=ウェッバーのチェロとカンガのハープの密かな語らいが、涙が出そうになるくらい美しいです。(宮崎駿監督のアニメのテーマにすぐ使えそう!)
もう一曲あげると、オルガン伴奏でタスミン・リトルが奏でる「ベネディクトゥス」。これはウィリアム・ロイド=ウェッバー自らの結婚式のために書かれた曲で、新婦への愛情がにじみ出ています。

「癒し」というテーマでは、カンガスの「北欧のアダージェット」を取り上げようかとも思ったのですが、ちょっと迷ってウィリアム・ロイド=ウェッバーにしました。
冒頭書きましたが、このアルバムはどの曲から聴き始めてもOKですよ。アルバム全部を聴き終えたときに、もやもや感はきっと吹っ切れているでしょう。

<曲目>
弦楽のためのセレナード
インヴォケーション(祈り)
レント
3つの小さな春
オーロラ(管弦楽のための交響詩)
夜想曲
「すべての愛に勝る神の愛」
ベネディクトゥス
ミサ「プリンセプス・ペイシス」
「神よ、親愛なる神よ」

<演奏>
リチャード・ヒッコクス/シティ・オヴ・ロンドン・シンフォニア
ウェストミンスター・シンガーズ
ロンドン芸術教育学校合唱団
ホリー・コーク(ソプラノ)、タスミン・リトル(ヴァイオリン)、スカイラ・カンガ(ハープ)、ジュリアン・ロイド=ウェッバー(チェロ)、イアン・ワトソン(オルガン)
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