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ルーキー選手の、プロ入り一年目を振り返る

2024年ルーキー回顧15 松本 健吾(24歳・トヨタ自動車)投手

2024-11-15 16:58:52 | 状況説明

松本 健吾(ヤクルト2位)投手 (トヨタ自動車出身)

蔵の評価:☆☆(中位指名級)

 

社会人1年目の日本選手権で、1安打・完封の快投を演じ、あの投球がいつも出来るのであればドラフト1位間違いなしと思わせてくれた投手でした。しかし以後は、その内容とは程遠いピッチングが続き、2位の指名はむしろ早いのではないのかと思われるほど。ただし、完全復調すれば面白いかもという条件付きの選手でした。そんな松本投手の一年目は、一軍で 3試合(14回1/3) 1勝1敗 防 4.40 といった内容で、即戦力とはなりえませんでした。一方 二軍では、14試合 4勝2敗 防 2.49 と、数字的には見栄えのするものとなっています。

もう少し二軍成績を細かく観てみると、50回2/3イニングで被安打は55本と投球回数を上回ります。いつも言うように、二軍での被安打率の目安は80%以下なので打たれ過ぎです。二軍レベルの打者相手でも、投球が苦しかったことが伺えます。それでも三振が多く取れる選手で、80%台ならば許容範囲となります。四死球は13個であり、四死球率は 25.7% 。これは、基準である投球回数の1/3(33.3%)以下を満たしており、コントロールで苦しんだわけでは無さそうです。奪三振は39個で、1イニングあたり 0.77個 。先発投手の基準が0.8個以上なので、若干決め手不足なのがわかります。それでも、四死球で無駄な出塁を許さなかったからなのか? 防御率は 2.49 で留めます。

被安打率の高さと奪三振率の物足りなさは残るものの、1年間ファームで過ごす中で、ある程度基礎は補えた一年ではなかったのでしょうか。大卒社会人だけに、もう少し一軍に絡んできて欲しかったところですが、今年の真価が問われるのは2年目以降だと考えられます。そういった意味では、及第点のルーキーイヤーではなかったのでしょうか。

蔵の印象:△ (もう少し飛び抜けたものが欲しい)

 

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