津田 淳哉(阪神6位)投手(大阪経済大出身)
蔵の入団前評価:☆(下位指名級)
そんに凄い球を投げていたわけではないのですが、コントロールも良く安定した投手との印象でした。ただし、武器になるほどの変化球がないなど、まとまりはあっても決め手に欠ける部分を残していました。精神的にも買える選手だったので、☆(支配下級)の評価はしましたが、プロに混ざって特徴を出して行けるかが鍵だとみていました。
そんな津田選手の一年目は、一軍での登板は無し。2軍では、17試合(53回) 2勝5敗0S 防 5.26 といった内容で、物足りなさは残ります。もう少し数字を細かく見てみると、53イニングで被安打が75本と、大きく投球回数を上回っています。この辺が危惧していた、ボールの怖さの無さとフォームの素直さの部分です。いつも言うように、被安打率の目安は、投球回数の80%以下ぐらいなので、141.5% は打たれ過ぎになります。一方の四死球は17個で、四死球率は 32.1% 。これは、基準である投球回数の1/3(33.3%)以下をクリアできており、コントロールの良さは基準以上でした。また、奪三振は34個で、1イニングあたり 0.64個 。これも平凡であり、寸評にも書いていた通り(氏名をクリックすると当時の寸評が自由に読めます)、決め手の無さも露呈していました。結局フォアボールは基準以内でも、四死球が基準の倍近く打たれており、それが失点に繋がったということではないのでしょうか。防御率は、先発ならば2点台以内、リリーフならば2.50以内では抑えたいところです。
こうやってみると、かなり厳しい一年目であった印象を受けます。果たしてここからどうやった特徴を見出だしてゆくのか? 本当のセンスが試されそうです。
蔵の印象:△(数字より厳しい現実が)