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ルーキー選手の、プロ入り一年目を振り返る

2022年ルーキー回顧35 柴田 大地(24歳・日通)投手

2022-12-18 19:38:10 | 状況説明

柴田 大地(ヤクルト3位指名)投手 (日本通運出身)

蔵の入団前評価:未確認

 

爆発的な速球を投げ込む選手でしたが、実際の投球を確認できたことがなかったので、一部映像のみを参考に寸評を作成致しました。そのため、評価付けはできずに終わった選手でした。ただし、チームは二大大会に出場する中、いずれの大きな大会での登板は無し。そのため、かなりの素材型であることは容易に想像はできました。

そんな柴田選手の一年目は、1軍では僅かに 1試合(1回) 0勝0敗 防 9.00 といった内容に。二軍でも、29試合(30回2/3) 0勝0敗1S 防 4.70 といった成績に終わります。いくら素材型とはいえ、大卒社会人で、ファームでも充分な成績をあげられなかったのは暗い陰を落とします。

もう少し二軍成績を細かく観てみると、30回2/3イニングで、被安打は21本。被安打率は 68.5% と、充分に一軍定着が期待できる内容です。しかし、そうはゆかなかったのは、22個の四死球を与え、四死球率が 71.8% に上っていたから。いつも言うように、四死球率の目安は、投球回数の1/3(33.3%)以下。三振が多く取れる選手で、40%以内ぐらいが目安となります。そのため基準の倍以上の数であり、あまりにコントロールに課題があったことが伺えます。三振は24個で、1イニングあたりの奪三振は 0.78個 。リリーフ投手の目安は、0.9個以上なので、決め手という部分でも物足りません。結局、ヒットは少なめに抑えられたものの、それ以上に四死球で出塁させてしまった。そこまで三振が取れないので、どうしても失点につながりやすく、防御率が 4.70 と高い数字になってしまいました。やはり、リリーフならば 2点台以内 にはしたいところですし、一軍定着を狙うのならば、2.50以内にはもってきたいところです。

そういった意味ではある程度は予想はできましたが、即戦力としては厳しかったことが伺えます。フレッシュオールスターでの投球でも魅せたように、真っすぐの威力は素晴らしいものがあります。そういった、球威・球速は一軍でも充分通用しそう。あとは、制球力・武器になる変化球の習得し、来季は一軍にもっと顔を出して欲しいところです。こと、ルーキーイヤーとしては、物足りない成績で終わった一年だったと言わざるえないのではないのでしょうか。

蔵の印象:△ (来季は待った無しで一軍に定着したい)

 

コメント
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