ブライト 健太(中日1位)中堅 (上武大出身)
蔵の入団前評価:☆☆☆(上位指名級)
打撃でも守備でも、人をワクワクさせるものがあったポテンシャル型の外野手。天性のスラッガーではなかったが、当たれば何処までも飛んでゆく飛距離や、高い身体能力を秘め将来性を感じさせてくれる魅力的な素材だった。そんなブライト選手の一年目は、一軍出場は無し。二軍では、46試合(142打数) 3本 10点 4盗(2失)打率.211厘 といった成績でした。まだまだ素材型だとは思っていましたが、想像以上に苦労としたルーキーイヤーだった気は致します。
もう少し数字を細かくみてみると、142打数で三振は45個。三振比率は、31.7% とかなり高いです。いつも言うように、一軍を意識するのであれば、三振比率は20%以内に留めたい。彼のような強打者タイプならば、25%以内でそのぶん長打を放って欲しいところはあります。その長打率も.317厘 ともう一つ(強打者ならば.350厘以上欲しい)。四死球は15個で、四死球率は 10.6% 。四死球率の目安は10%以上なので、この点ではある程度ボールは見極められていたことがわかります。しかし出塁率は、まだ.283厘に留まっており、3割は欲しいところです。
ここから言えるのは、ある程度ボールは見えていたものの、技術的に未熟でうまくボールをとらえられていない可能性が高いということ。逆に言えば、技術的な部分が改善できれば数字はまだまだ向上する可能性はあるということでしょう。盗塁も4個、守備でも外野手ながら4つのエラーを記録し、守備率が.917厘は低すぎます。全ての部分で力不足を露呈してしまったわけですが、今後いかにして改善して行けるかにかかっています。けして強打者でも、イケイケな性格というよりは真面目で考え込んでしまうタイプ。それだけに、うまく気持ちの切り替えができるようになるかも大成へのポイントなのかもしれません。ことルーキーイヤーとしては、物足りない一年目だったと評価せざるえませんでした。
蔵の印象:△ (時間はかかると思っていたが、想像以上に苦労)