とばしたーとばした 六若じゃー!

(六若パラダイスのブログ部門)

別にたいしたこと無いことを、独り善がりでさりげなく、できるだけ長く続けよう・・・

地元の範囲を少し広げて・・・

2006-07-31 | 幕の新調(特集)
昨日の「須佐之男命」や7月25日の「西方の虎」みたいに、無理にこじつけたら、どなんでもなるけれど、
「龍や虎はイヤっ!」いうことは、つまり「人物か武者物」っていうことやろ?

だいたい、六条から幕の絵になるような偉い人を輩出しとんかい?
それなら、範囲を少々広げて、榎井地区から・・ということにしても、

う~ん、「日柳燕石(くさなぎ えんせき)さん」くらいしか思いつかん・・・

言うとくけど、この人ネタはほんまにディープやでぇ・・・
我が母校の榎井小学校卒業生しか知らんやろの。
裏を返せば、榎井小学校卒業生なら、必ず誰もが知っとるという、
ごく狭い範囲での超有名人ちゅうこっちゃわ。


(とあるHPより拝借。我が母校榎井小学校内にある燕石さんの胸像)


幕末の榎井と金毘羅領を仕切る博徒(つまりヤクザ)の大親分のくせに、
漢詩も詠むような博学のうえ、勤皇の志士とも親交が深く、
高杉晋作なんかをかくまったこともあったらしい。
結局は官軍に従軍し、最後は志途中のまま、遠く柏崎で病死したという、
まあ一言でいえば奇人変人の一人ちゅうとこかな。


ところが、このヤクザの大親分が、なにげなくうちのちょうさに深く関係しとったんや。


なんぞ六条ネタはないもんか?

2006-07-30 | 幕の新調(特集)
よしっ、昨日は休養充分(笑)!また気合入れてやりまっせ!


怪しい連中の方々と、オフ会したり、お祭りで遭遇したりして、知識がだんだん増えてくると、ちょっと心に引っかかるのが「地元ネタ」の幕。
ワシも地元のことを愛し、いつまでも忘れないために、地元のことを何らかで取り入れるんもええなぁ・・と思った頃もあった。

先輩連中にも「どうにか六条を題材に出来んかのう・・」言う人もおったし、
これなら、みんなも文句の言いようがないし、喜んでもらえるに違いない!

ところが、なんせ狭い六条地区。
幕のネタになるようなもんなんて、そうはありませんぜ。


とりあえず思いついたのが、六条荒神さん。


(先日の夏祭りの様子。ちょうさは出ません。)

     (ちなみに、ワシが小さい頃は、荒神さんはこの場所にあったんやぞ)
     

道路拡張のため移転させられる前は、旧街道の榎井の入口みたいな役目やったし、夏祭りもわりと賑わいよったんやで。

ちょうさを新調したときのお披露目もこの前でしたし、
今でもお祭りの町廻り出発の前に、ちょうさをここまで持って来て、安全祈願を必ずやってます。


(一昨年の総代・副総代)

みんなが荒神さんのことを大切に思い、決して忘れないために・・・という気持ちで、
神様系は、こじつけようと思えば、どうにでもこじつけられる。

「六条荒神さんの祭神は昭和13年発行の神社誌によると須佐之男命。
須佐之男命の幕の絵なんて、なんぼでもあるぞ。
その中に、ちょこちょこっと、荒神さんの祠や、六条の風景を入れてもろて、
龍(八岐大蛇)を『六条に住む悪霊』と見立てたら、
もうこれは立派な地元ネタやが。」


こういうことも、例のレジメに書いてはみたが・・・

龍がイヤっ!っていう時点で、これも消え~・・・やったわけやな


お天道さまは見逃さねえ!

2006-07-29 | 愛媛
やっぱりこの二人怪しいやん!



今日の新居浜西町遠征での目にあまるツーショット。
二人は絶対一緒に暮らっしょる

「幕の新調」は本日は休憩いたします。
かなり長期になってきてしもて、次は何のことを書いたらええのか分からんよんなってきておる。
ワシが勝手に横道それまくって長んしてしもとるだけやけど・・・



桃太郎はどっちや?

2006-07-28 | 幕の新調(特集)
今日の四国新聞のHP(リ有)にこんな記事が・・・



「桃太郎伝説を香川の観光振興につなげようと、伝説にゆかりのある香川県高松市一宮町の田村神社(池田博文宮司)は、境内に桃太郎や家来をあしらったブロンズ像を建立した。二十七日、除幕式があり、鬼退治に向かう桃太郎のりりしい姿がお披露目された。
 同神社には、桃太郎との言い伝えがある吉備津彦(きびつひこ)の姉、倭迹迹日百襲姫(やまとととひももそひめ)が祭られている。百襲姫が吉備津彦に鬼退治を依頼したとする故事があることから、盛り上げに一役買いたいと構想した。」



タイムリーやないかい!
まるでうちの幕の新調を祝うかのようなナイスタイミングの出来事やがな!


・・・んっ?待てよ・・・吉備津彦(きびつひこ)?

高松市鬼無(きなし)の伝説は、確か、吉備津彦命の弟の雅武彦命(わかたけひこのみこと)が桃太郎やったハズ・・・

ほいで、瀬戸内海に浮かぶ鬼ヶ島(高松沖合いの女木島)よりある村にたびたびやって来て悪さをする鬼を、桃太郎と犬島(岡山市)の住民と猿王(香川県綾歌郡)の住民、そして雉子谷(高松市鬼無町)の住民が島へ退治に向かったという話のハズ。

吉備津彦命が桃太郎っていうのは岡山バージョンやろ?

鬼無の桃太郎伝説のサイトをいろいろ見てみたけど、全部「雅武彦命」やで。
彼は、お婆さんに拾われた桃から生まれたんやなしに、
本津川で洗濯していた娘を見初めて、マスオさんになったらしいで。


まあどっちが桃太郎でもええけどな・・・



唐獅子ぼ~たぁん~

2006-07-27 | 幕の新調(特集)
一昨日のコメントに大辻氏より
>「実物が存在しているだけに,虎って難しいよなー。同じ4本足でも,唐獅子だとどうにでも変えられるというか...。六条では唐獅子の評判はどうなの」


ふ~む・・・唐獅子の幕って、榎井には1つも無いぞ。
(あるのは、旧町内の南新町、五條の石渕くらいか?唐獅子も幕にはしにくいんちゃうんか?)


掛蒲団ならボチボチあるの。
ワシがまず思い浮かぶんは、旗岡の「黒獅子」かのー

旗岡は昔からこの黒獅子の掛蒲団やな。
平成6年にほぼ同じ絵柄で新調したんですな。
他ではあまり見かけん珍しい柄でないかと思いますな。
ワシの好きな蒲団の1つです。


東中・蔵中・西中の中之町の3台は、昭和後期の新調ブームの時に、
同じ縫師さんとこで、揃って唐獅子の掛蒲団を作った。(東中は虎と獅子と2枚づつ)

(これは蔵中の掛蒲団)



少し遅れて、うちの掛蒲団も同じ縫師さんとこで作ったんやけど、
うちは「龍虎」で注文しよるのに、最初はなぜかえらく「龍と獅子の絡み」を薦められた。

(分かっとると思うけど、うちの掛蒲団)


理由は、「虎は実在するので、どういうふうに作っても、後から文句や手直しの注文が多い。出来れば龍や獅子みたいな想像の生き物にしてほしい。」

なるほど、縫師さんも大変ですな。
デフォルメしたら「実物と違う!」と言われるやろし、
写実的にしたら「猫やないか!」と言われるやろし・・・
(けどなぁ・・・)

ところが、当時のうちの年寄り連は、
「ちょうさに獅子は無いやろがー」 (いや、そうでもないんやん・・・)
「龍に獅子やか聞いたことあるかい!龍には虎いうて決まっとる!」

昔のうちの掛蒲団が虎やったし、唐獅子は旗岡のイメージ強いし、
もうすでになんぼかあるんで同じようなもんはイヤやし・・・

ワシも含め、当時の若いし連も、ほぼ同じ意見やったけど、これはしゃあないわ。



どうも六条に唐獅子は受け入れられないようですな・・・


虎は榎井の西の守り神

2006-07-25 | 幕の新調(特集)
ワシみたいに謎の男006号(直リン有)に選出されるレベルになると(笑)、
「虎の幕って世間にあんまり無いぞーっ」ってことくらいの知識はあるし、

この↓金鱗制作の西条のだんじりの幕みたいに、



このあたりではあまり見かけんようなデフォルメされた虎にすると、ますます珍しい幕になるぞ!って思い、

「六条は榎井の西端に位置する。
幕の背景に、興泉寺の鐘楼のような六条を代表するような風景を描いてもらい、
六条荒神さんが、四神の西方の守り神として、この写真みたいな虎に姿を変え、
六条を徘徊しながら榎井を守っているというのはいかが?」


・・・と、「無理やりこじつけ六条ネタ」を、案の1つとして、例のレジメの中に提案してみた。


みなさん、龍や虎の幕は好みやないので、全然相手にされなんだんやけどね・・・(汗笑)


お次は虎の番やけど

2006-07-24 | 幕の新調(特集)
みんな「龍や虎でないんがええ!」言うても、
「虎の幕」って思たより無いで。

何かとの絡みで、ちょこっと出てきとんはいくつかあるけど、
いかにも「虎!」っていうと・・・

ワシの知っとんでは、
新居浜に1台と、観音寺旧町内に1台と、坂出に1台しか無いけどのぉ・・


(その坂出の1台の虎の幕)

この虎の幕も、新居浜の1台んとこから買うてきたぶんやろ?
それも、4枚幕のうちの1枚だけが虎やっていうだけやしのぉ・・・

虎が主人公の幕っていうのは、もともとよいよぉ無いぞぉ。
観音寺の1台だけでないかいの?


掛蒲団や蒲団〆は結構あるのに、なんでやろ?

昔みたいに1枚幕やったら、龍みたいに胴体が長いほうが収まりやすかったやろけど、
今みたいにほとんど4枚幕になってきたら、虎のデザインでも悪くないと思うんやけどのぉ・・・
ええ下絵が無いんかいな?


龍はいろんなとこに出現する

2006-07-23 | 幕の新調(特集)
なんせ、龍って動物は、いろんなもんに化けるんや。


「神功皇后三韓征伐」(新居浜:黒龍さん、よっしー君、けにち君とこ)では、なぜか新羅の王さんが龍に乗ってやって来る。



「須佐之男命の大蛇退治」(坂出:せいじさんとこ)では、八岐大蛇は龍で表現されることが多い・・・というかほとんどや。

例えば坂出の某だんじりの幕では、

この壺の酒を飲もうとしている龍は、


須佐之男命が仕掛けた「酔いたんぼ作戦」にまんまとはまり、背後から忍び寄られよる八岐大蛇やな。物語を忠実に描いとんで、分かり易うてええな。

ちなみに、キングギドラのモデルは八岐大蛇らしいで。・・・どうでもええことやけど。


他にも「俵藤太の百足退治」のムカデも龍に化けとるし、
新居浜や淡路で見かける「カンケツ童子」にも龍が登場するし、
「浦島太郎」の乙姫さんも龍に乗ってやってくるし・・・

ところで、同じように龍もんの「玉取り海女」の幕って、世の中で一番多いじゃなかろうか?、昔、どこかで大量生産されよったんでないやろか?、・・・と思うくらいようけあるんやけど、なんでやろ?


神の化身か、悪霊か、ええ奴やら悪い奴やら分からんけど、
龍が登場する幕は他所の地区にもいっぱいある。



とにかく、何の物語にせよ、龍が出てくるんはようけあるきんイヤや・・ちゅうことでえんやな?

とすると、だいぶん消え~


今日も、何枚も写真探して、切り取ったり、縮小したり・・・
もうしんどいんで、明日からは写真は1枚程度に抑えよおっと・・・





ところで、龍の幕といえば

2006-07-22 | 幕の新調(特集)
ということで、またまた横道にそれてしまうけど・・・


榎井では、横瀬のように、龍だけでデザインされているような、非常にシンプルな幕がある。


旧町内では、阿波町と金若が、同じように龍だけでデザインされとるな。
こういうデザインは、琴平以外では珍しいんちゃうかな?


さて、龍が登場する幕っていうと、阿吽の龍頭の幕とか、龍と獅子や鷲の絡みの幕みたいなんもよく見かけるけど

ちょうさの前側は龍頭の面がきて、
後側は御殿とか神社が配置され、
龍が向いている方の側面は、龍と対峙する人物がおって、
反対側の側面は、龍の胴体か、龍に乗った人物がおる

・・・・というパターンで、何かの物語の場面を表現しとるのが一般的かな。

このパターンの典型的なんは、「玉取り海女」「平清盛の宮島参詣」「平清盛の日招き」などが思い浮かぶ。
これを地元向きにアレンジして、「○○神社社伝」みたいなんもあるな。
いろんなとこで、よう見かけるパターンやな。


この身近な例はというと、


↑は東中の幕で、多分「平清盛の宮島参詣」でないかなぁ・・と思われるけど、



↑のように、ちょっとアレンジすると、蔵中の「春日神社社伝」の幕となる。


↓旧町内では、何の題かは分からんけど、西山もこのパターンやな。



↓ついでに旗岡の「玉取り海女」もアップしとこうかい


なっ、同じパターンやろ。


(今日は、16枚もの写真を加工してアップ・・探すんもちょっとしんどかった)



みんな、龍や虎は好かんの?

2006-07-21 | 幕の新調(特集)
少々不安げに「あのー・・・やっぱり龍や虎が出てくる幕になるんですか?」
「いや、まだ全然決まってないけど・・、どしたんや?」
「今みたいなんがえんですけど・・」

これと似たり寄ったりのことを言う若いし、結構ようけおったぞ。


幕の新調が決まってから、ワシも近所の日常会話の中で、なるべく幕の話題を振ってみたんや。
みんなに少しでも関心を持ってもろて、せっかくやきに、一部の世話人だけで決めんと、みんなの声も聞きたかったんや。
もちろん全員の希望が一致することは不可能やけど。


うちのすぐ近所の美大出て今は東京でOLしよる某女子(んっ?女性?)が帰省しとるときに、
「なあ、幕いうたら龍や虎にせなイカンって決まっとん?」(なぜか怒ったような口調)
「はあ?・・・別に決まっては・・・」(少々タジタジ)
「人物にして、人物!物語になっとんがええな!」(かなり強い口調)

そうですか・・・幕から龍や虎が睨んどるようなんでは、美大出のお口には合いませんでしたか・・・


まあ、今の幕も六条に登場して20年にもなるし、
多分、みんな今のんを見慣れて愛着持っとんで、
知らん間に今みたいなタイプが好みになったんやろな。

ちなみにやけど、「玉取り海女」って、龍が出てくる幕の代表的なデザインやで・・・




某太鼓の古~い「玉取り海女」の幕。一般的なんとは少しデザインが違うな。