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窓際日記・福島原発

窓際という仕事の雑感

バフェット

2025-04-05 10:33:09 | Weblog

日本が米国に奇襲攻撃を仕かけたとき、ウォーレン・バフェットは当時10歳であり、アルカイダが民間航空機を使って米国を攻撃したときは71歳だった。米国はこれまで常に、自らの手で戦争を始めない国であった。征服を求めなかった。賠償を要求しなかった。正義が要求する以上の復讐をすることもなかった。

オマハにあるバークシャー・ハサウェイの質素な本社の静かな廊下で、バフェット自身が、無数の嵐の中で投資家を導いてきた冷静な態度で、最新の経済的な妨害行為についての考えを語った。94歳のバフェットは、歴史が繰り返されようとされていると認識できるだけの経済サイクルを見てきた。

関税は「ある程度の戦争行為」だとバフェットはCBSニュースのインタビューで説明している。「すぐに血を流すことはないかもしれないが、間違いなく報復を招く侵略行為だ」

ここでの知恵は目新しいものではないが、ウィル・ロジャーズが言ったように、「問題は、知らないことではなく、知らないことを知っていると思い込むことである」。そしてトランプ政権の多くが「知っていると思い込んでいる」ことは、関税が米国の利益を守るということだ。だが、歴史はそうでないことを強く示唆している。

バフェットは、米国企業を保護するために輸入関税を引き上げたが、貿易相手国の報復によってかえって世界恐慌を深刻化させた、1930年のスムート=ホーリー関税法に言及した。経済的な地獄への道は、政治的な意図で舗装されている。

世界で最も成功した投資家であるバフェットは、数十年かけてバークシャー・ハサウェイを、GEICO、BNSF鉄道、シーズ・キャンディーズのような米国の繁栄の屋台骨となる企業など、アメリカ例外主義によって繁栄するコングロマリットに育て上げた。

セオドア・ルーズベルト大統領が「穏やかに話し、大きな棒を持て」と言ったのは正しい。米国は世界最大の経済大国であり、基軸通貨の発行国であり、技術革新の原動力である大きな棒を持っている。しかし、穏やかに話すということは、その力を賢く使うということであり、敵にも味方にも棍棒のように振り回すことではない。

バフェットに言わせれば、関税は大声で不器用に話すようなものだ。関税は、強さよりもむしろ内にある不安の方を強調しているのだ。

「皮肉なのは」とバフェットは続ける。「保護主義はしばしば、それが保護すると主張するものに害を及ぼすことだ。それにより、米国の消費者はより高い価格を支払うハメになる。米国の製造業者は投入コストの上昇に直面する。米国の農家は輸出市場を失う。ウィル・ロジャースが言うように『われわれは世界で初めて自動車で貧民院に行く国なのだ』」

■賢い資金の置き場所とは、賢い資金が流れつく場所である

貿易摩擦の高まりを受け、賢明な投資家たちは3つの重要な動きを見せている。

第一に、欧州株式、特にドイツのDAX指数や、BNPパリバのような欧州の金融機関に資金が流れ込んでいる。欧州市場はすでにかなりの景気悲観論を織り込んでおり、バリュー志向の投資家には好機が訪れている。

ドイツの多様な経済を代表するDAX指標は、米中直接摩擦に対するバッファーを維持しつつ、世界的な成長へのエクスポージャーを提供している。同様に、BNPパリバは複数の地域で金融サービスを提供しており、地域経済の混乱に対する自然なヘッジを提供している。

第二に、中国株は適切なリスク許容度を持つ人々にとって魅力的な価値を提供している。かつての投資格言は「ABC(Anywhere But China、中国以外)」だった。今日の逆張り投資家は、この言葉を翻している。ABCは今や、「All Bets on China(みなが中国に賭けている)」の略となった。ガバナンスに対する懸念は依然としてあるが、中国の国内消費に貢献する企業は、国際的な情勢に関係なく成長を続けるだろう。

第三に、そしておそらく最も重要なことは、金への関心が再び高まっていることだ。ウィル・ロジャースがかつて口にしたように、「お金を2倍にする最も手っ取り早い方法は、半分に折って後ろポケットに入れることだ」。金や現金は、生産的な投資が逆風に直面したときに資本を保全する方法として注目されている。

貿易摩擦がエスカレートし、市場のボラティリティが高まる中、バフェットの視点は、政治的な虚勢に対して冷静な反論を提供する。バフェットのメッセージは明確である。最も賢明な道は、必然的に正気に戻るのを待つ間、防衛的なポジショニングをとることかもしれない。

歴史が繰り返し示してきたように、他の人々がパニックに陥っても理性的であり続ける人々、あるいは、バフェットの有名なアドバイスのように、「他人が貪欲なときは恐れ、他人が恐れているときは貪欲であれ」という姿勢を持ち続ける人々には、やがて市場が報いることになる。今日はおそらく、その両方を慎重に行う必要があるのだろう。

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ウォーレン・バフェット氏がバークシャー・ハサウェイのCEOを退任する計画を発表したとき、私はその場にいた。
聴衆は衝撃を受けたが、投資家バフェット氏に2度のスタンディングオベーションを贈った。
バークシャー・ハサウェイのトップは、取締役会にも後継者にも事前に知らせていなかったと自ら語った。
ウォーレン・バフェット氏が、今年(2025年)の終わりにCEOを退任すると述べたとき、私はその場にいた。それは60年近く続いた、驚くべき在任期間の終わりを告げるものだった。

 

伝説的な投資家でありバークシャー・ハサウェイのボスは、土曜日(5月3日)にネブラスカ州オマハで開催された同社の年次総会での、5時間に及ぶ質疑応答の終了間際に、予期せぬ発表をした。

その時、満員の会場はショックで静まり返った
満員のスタジアムは、ショックのあまり静まり返った。

最も長くS&P500企業のCEOを務めた人物であり、1970年に最高職に就いて以来、経営難の繊維会社だったバークシャーを、世界に知られる1兆ドル規模の企業へと築き上げた人物が、退任しようとしていた。

94歳になるバフェット氏は、午前中を通して、関税やバークシャーの巨額の現金資産から政府支出や人生のアドバイスに至るまで、あらゆる質問に答える様子からは精神的に非常に明晰に見えた。それだけに、まだ数年はトップを続投するのではないかと思えた。

彼は、3人の子どものうち取締役である2人を除き、バークシャーの取締役会にも、隣席していた後継者予定のグレッグ・エイベル氏(Greg Abel)にも、事前に知らせていなかったことを明かした。

バフェット氏が話し終えると、聴衆は立ち上がり、多くの人々にとってかけがえのない存在である人物に向けて、雷鳴のような拍手を送った。

バフェット氏の数千人の株主は、彼がステージを去る準備をする際に再びスタンディングオベーションを送った。それを受けてバフェット氏は、彼らの称賛は、称賛として解釈することも、自身が辞任することへの安堵として解釈することもできる ── と冗談を飛ばした。

何が起こったのかを傍観者が受け止め、その歴史的な重要性が理解され始めるにつれて、場内の雰囲気は悲しみと信じられない想いに変わっていった。

バフェット氏がステージを去り、照明がつくと、動揺した参加者たちは互いに顔を見合わせて発表の意味を口々に解釈し始めた。スタジアムでは、人々が自身の気持ちや発表の影響について語り合う低い声が響いていた。

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