トリニータKISS
2012!も  トリニータ
 



順位は互いに中位であるが、ここ最近調子を上げてきたチームが対戦する。

 

今節ホームゲームとなる10位の大分は、リーグ戦で6試合ぶりに勝利し、ようやく内容に結果が伴うようになってきた。

 

課題とされた決定力の部分は解消した、とまで言えないが、フィニッシュまでの組み立てが熟成されている。

 


 「理解力が上がった」と田坂和昭監督が表現したように、選手個々がチームコンセプトを理解し、ピッチでめまぐるしく変わる変化を感じ、素早く対応できるようになった。例を挙げるなら、前節の愛媛戦では3バックにシステムを変更してきたチームに対して、「どのようにプレスをかけ、どうスライドすれば守備が連動すればいいか分かってきた」(田坂監督)。

 

局面で数的有利をつくれるように連動し、ボールを奪えば、その有利な状況を活かし、パスをつないでスムーズに攻撃に移れるようになった。

 

加えて、開幕当初から取り組んでいる90分間走り負けないアグレッシブなサッカーも表現できている。選手によっては身体的に負担のかかる夏場の厳しさを乗り越え、ワンランク上のステージに上がったように思える選手も出ている。


そのひとりがFWの森島康仁である。コンスタントに試合に出続けたことで欠点であったムラがなくなった。

 

調子が悪いなりにもチームのために何ができるかを心得ている。

 

前線でターゲットになるだけではなく、タメをつくるプレーが安定してきた。

 

最近ではそこから攻撃を展開するサイドチェンジや決定的なパスの能力が高くなった。また、求められる得点では7試合ぶりではあるがゴールを決めた。

 

「トレーニング通りのゴールだった」と試合後に語ったように、練習の成果が表れている。「まだまだ、こんなもんじゃない。最前線にいる選手なんでもっとガムシャラに点を取ってほしい」と菅原大介コーチは厳しいが、着実にステップアップしている。


今節対戦する京都は、個々の能力が高く、経験も実力も上。それは前回の対戦(●大分0-2)で何も出来ずに負けてしまった監督や選手が一番分かっている。ただ、「相手をリスペクトするが同じ相手に負ける訳にはいかない」と田坂監督。これまでの個の部分、そしてチーム力で成長幅を見定める上では格好の相手である。

 

その京都だが、水曜日の試合で首位争いを演じている札幌相手に4-0で完勝し、あらためて選手の能力の高さを証明した。

 

実力者の中山博貴、工藤浩平が復帰し、中村充孝を加えた中盤は、これまで足りなかったバイタルエリアでの仕掛けを解消した。仕掛けといっても独創的なパスやドリブルをするわけではなく、献身的に動くことでスペースを生み出し、味方のプレーを引き出すフォア・ザ・チームのプレーに徹するあたりが心憎い。

 

気の利いた中盤が10代の2トップの高いポテンシャルを引き出し、チームは好循環しているのが今の京都だ。

 


そして、好循環を生み出した大木武監督は、選手と組織の状態を判断して3バックや4バックにシステムを自在に操れる策略家である。「あと8試合、ひとつでも多く勝てるように、次節戦いは続くのでいい準備をしたい」と勝利インタビューに応えた指揮官が、大分戦に向けてどんな“いい準備”をしてくるのか。

 

昇り調子の両チームの対戦なだけに、見応えのある内容で観客を納得させてくれそうな試合になるだろう。



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