戦うビジネスマンのひねりのある時事解説

ありきたりの時事解説でなくて、ちょっとプラスαな内容です。さりげなく深く掘り下げて、かつ知識を学ぶことが出来ます。

コメントへの返事

2012-08-05 12:11:39 | Weblog
ロコスケです。

コメントを頂きました。


コメント全文です。

あなた様の、四月のブログにエコカー補助金と農業補助金を非難するコメントが御座いましたが、私の意見を聞いて下さいませ。大分、昔の因縁みたいになってるみたいですが、是非とも、お返事を下さい『農業補助金は、アメリカも、EUも所得保障と為替操作でメキシコや南米、アフリカやアジアに農産物をごり押ししてる訳ですから…その結果、メキシコやアフリカに第一次産業の失業者が溢れ、ギャングや麻薬組織に転職する若者が激増してるようです。つまりEUやアメリカにとっては、国策なんですね。農業を外交カードに利用してる訳で。でも、サラリーマンには、分厚い企業年金や福利厚生、公傷制度があるのに、農家や自営業者には、何もない…。セーフティーネットの根元は、『安心して、仕事をするため』でしょ?安心して農作業をするための所得保障を既得権だって避難するのは、少々、傲慢じゃないですか?』







ご指摘を受けた僕のブログの該当する記事の抜粋です。


.....................................................................


農業に将来がなく、後継者も育たない状態になったのは

ある程度、補助金が原因になっています。

補助金とは、末期がんの延命処置からさらに悪化して植物人間状態の延命にさえ

見方によってはなっております。

最低限の生活が守られることから、それに安穏として改革が進まないのです。

一部では農業の集約化がすすんで株式会社にして集団生産方式にしてコストダウンが

図られていますし、個人農家では農産物をブランド化して低価格より安全を売り物に

して成功している事例もありますが、それが進まないのは補助金漬けになった農家が

かなりの数を占めているからです。


エコカー補助金も当初はエコカーの推進を薦める為であった訳ですが、現在では単なる値下げの

為の補助金となってます。

はっきり言いたいのは、補助金で立ち直った業界はありません。

............................................................................

農協の職員さんからのコメントでした。

>『安心して、仕事をするため』でしょ?安心して農作業をするための所得保障を既得権だって避難するのは、少々、傲慢じゃないですか?』


非難したつもりはありません。

安心して仕事をするためって、いったい何でしょうか?

現在、輸入穀物や野菜が増えて国内自給率の低下が危機的状況となっています。

農家は壊滅的打撃を受けつつあります。

特に価格面では太刀打ちできないのは分かります。

そういう状況の中で、農家の大部分は補助金にあぐらをかいて何の創意工夫や努力をしているようには

感じないのは僕だけでしょうか?

生き残りをかけて頑張らなくてはならないのに貴方の言う所得保障によって農家にもたらすものは?

生活保護を受けた者が仕事をする意欲をなくしてどっぷり福祉にはまるのと同じとは申しませんが . . .

貴方は農協職員さんですよね。

今後、農協と中央市場は、衰退することはあっても発展することはあり得ないと思いますよ。

僕の近所で繁盛している市場があります。

どんな安売りの大手スーパーにも負けていません。

地産地消です。

農協も中央市場も通しません。農家から市場に直接に搬入して並べて管理します。

市場は場所の提供とレジ打ちだけ。


余計な手数料を取られることなく農家も安価で販売できますし、誰もが登録して

販売できますし、良い意味での競争もしてます。

肥料も農協よりもホームセンターの方が安いので知っている限りでは

農協で買う人はいません。

大手の中華料理の王将も、直接に農家から収穫できる前から豊作であろうとなかろうと

事前に畑全体でいくらか事前に決めて購入契約を締結しますし、形が悪いから

あるいは病気が多少あるから納品できない農協と違って無駄なく農家は安く売れます。

だから農協も中央市場も今までのあり方が現状に合わなくなりつつあり

新たな存在価値を模索しないと未来はないでしょうね。

競争原理が働かない補助金漬けの農家には前途はないと僕は考えてますし、傲慢な

考えではないと思っています。

僕は食料自給率はもっと上げるべきだと考えてますし、減反政策には大反対であります。

減反せず、余った米は食糧危機を抱えている国や地域への食糧援助に向けておいて

自給能力は保持しておくべきと考えますが、国の縦割り行政でそれが出来ないのには

失望しております。