ヒロヒコの "My Treasure Box"

宅録、DAW、ギター、プログレ、ビートルズ、映画音楽など趣味の四方山話

小野リサの使うギター Sapporo City Jazz 2013

2013年07月25日 | ギター
 ここ数日アクセス数が多いので、調べてみたら「小野リサ 札幌」等の検索で見ていただいた方がたくさんいた。先日の小野リサ札幌ライブに関心を持つ方が多いのだなと実感した。そこで本日も彼女に関する話題を。

 あの時ステージに登場したリサさんは当然クラシック・ギターを抱えていた。ストラップエンドピン部分にシールドが接続されていたのでエレアコ化しているようである。そのギターは当日配布された最新アルバムJapao2のチラシのものと同じに見えた。それであるホームページを確認したら、たぶん同じと思われるギターの写真があるので間違いなさそうである。そのギターとはフクオカギターである(http://fukuokaguitars.com/classical.html)。

 ボサノヴァの練習として活用しているヤマハミュージックメディアから03年に出版された「月刊Go! Go! Guitars増刊ボサノヴァ・ギターを弾こう」に彼女のインタビュー記事が載っていて、「フクオカギターは羽のように軽くて好き。ソフトに弾いても音量がでる。」と感想を述べている。きっと今も愛用しているのだろう。私としても俄然興味を持ってしまうのだが、こちらでの販売価格はスタンダードで60万を超えている。ハカランダ材仕様のカスタムだと100万越えである。

 使用している弦については、これは以前も触れたのだが、記事当時はラ・ベラを愛用しているとのことだった。「フレットを押さえるときのキュッキュッという音が出ない弦で、いい音。」と言っている。私も何度か購入し使ってみたがそのとおりで変な個性もなく弾きやすかった。さすがに今回の札幌ライブで使用したかどうかは不明。

 私の席からは置かれていた譜面台に遮られて彼女のコードを押さえる指使いがほとんど見えなかった。ボサノヴァ・ギター奏者は複雑なコードを自分自身で工夫した押さえ方で演奏すると聞いているので、できれば見たかった。そのことについても、「開放弦を使うことで複雑なコードも割と簡単。」と述べている。

 ライブ自体はシンプルな編成でバックのピアノがしっかり伴奏を支えていたためリサさんのギターは薄く聞こえる程度だった。がメインは彼女のヴォーカルだから実にバランスの良い音響だったと思う。何よりも、オープニングの「イパネマの娘」が終わった時に思わず笑顔になってしまった私と5メートル先のリサの目が一瞬合ったことが忘れられない。