老人党リアルグループ「護憲+」ブログ

現憲法の基本理念(国民主権、平和、人権)の視点で「世直し」を志す「護憲+」メンバーのメッセージ

世界に恥をさらす安倍政権

2015-10-15 16:29:21 | 安倍内閣
あきれ果ててものも言えない。まるでブレーキの壊れた自動車が、坂道を降りているようだ。ユネスコの「世界記憶遺産」に中国が申請した『南京大虐殺』の資料が登録された事に対する日本政府の狼狽ぶりである。

外務省がユネスコに抗議する。菅官房長官は、ユネスコ分担金の停止・削減を検討していると記者会見で言う。二階総務会長は、二番目の分担金を負担しているのだから、日本の言う事を聞け、と言わんばかりの発言をする。自民党内の中曽根をはじめとする極右連中もユネスコ分担金負担を停止を叫ぶ。中には、天安門事件を記憶遺産にしろ、と叫ぶ連中もいる。

ところが、日本は、「特攻隊」を記憶遺産にしろ、と推薦していたようだ。今でいえば、『自爆攻撃・自爆テロ』を記憶遺産にしろ、と主張しているようなもので、世界の常識とかけ離れている。

南京大虐殺があった事は、世界の常識。人数については、諸説ある。中国が南京事件を本当に意識し始めたのは、日本の右派連中(歴史修正主義者)が『南京事件はなかった』など馬鹿な主張をし始めたからである。一言でいえば、中国が南京事件を【世界記憶遺産】に申請したのは、日本の右派連中のおかげ。要するに、『自業自得』というわけだ。

この問題。世界中に報道され、世界の顰蹙を買っている。『原発自治体を金で脅すやり方を世界でもやろうとしている』という評価を下す海外記者もいる。

自国に気に食わない決定をしたら、国連分担金を払わないで、国連に圧力をかけるというのは、米国の常套手段だ。しかし、米国は世界の覇権国であり、覇権国家というものはそういうものだ、という一種の諦めが、米国の傲慢さを許している。

しかし、日本は覇権国ではない。米国の一番の隷属国。誰でも経験があるが、上司の茶坊主は、嫌われる。嫌われないまでも決して尊敬されない。まして、茶坊主が偉そうに権力をふるい始めたら、権力者の傲慢さが嫌われる以上に嫌われる。権力者への憎しみが全て茶坊主にむかう。この心理的メカニズ
ムをよく理解していないと、茶坊主は失脚する。

今回のユネスコ分担金を停止するなどと言う脅しは、上記の心理的メカニズム発動の格好の材料だ。以下の記事をご覧あれ。http://ryuma681.blog47.fc2.com/blog-entry-1621.html

こう言う反応に対する無神経さは、日中戦争・太平洋戦争前の日本政府や軍部と同じだ。独裁権力の傲慢さに慣れると、この種のほころびが目立ち始める。他国に対する配慮と話し合い、謙虚さを忘れたら、必ず国際的孤立を招く。

先の安倍首相の国連演説の虚しさ、オバマ大統領に会えない、プーチン以外の主要国の首脳に会えない、プーチンの訪日はなし。今回のユネスコに対する脅し。安倍政権の国際的孤立が目立ち始めている。早く安倍政権を倒さないと、ますます危険性が増大するようである。

「護憲+BBS」「新聞記事などの紹介」より
流水

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鳥かごの鳥 (竹内春一)
2015-10-15 17:06:04
安倍政権はカネと権力さえあれば何でもできると思っている。鳥かごの中しか見えない。だから経済でも頓珍漢なことをやっている。GPIF(年金積立金管理運用独立行政法人)や日銀を含む投資信託で株価を買い支えている。しかし、鳥かごの外の状況で株価は値下がりするばかりである。

これから来るであろう経済的激変に対してリスクを取れるのは個人だけである。政府が国民の資産を株に投資したため、この1年で国民一人当たり20万円をドブに捨てたことになる。

国民は政府を信用するとひどい目に合う。自分で株に投資して、財産をすべて失うのは自己リスクである。政府が年金資産をすべて失うのを何リスクというのだろうか。

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