老人党リアルグループ「護憲+」ブログ

現憲法の基本理念(国民主権、平和、人権)の視点で「世直し」を志す「護憲+」メンバーのメッセージ

映画「新聞記者」

2019-07-05 20:28:17 | 社会問題
先日映画「新聞記者」を観ました。

この映画は望月衣塑子記者の著作「新聞記者」を原案に製作されたものです。

外務省から「内閣情報調査室」に出向になった若きエリート官僚杉原と、ある事件を追っている吉原エリカ記者、二人の視点で作られています。

キーワードは、「黒いひつじ」、そして「内閣情報調査室」略して「内調」。

この内調上層部の人間、多田を田中哲司が見事に演じています。決して強面の人物ではなく静かな上司でありながら、杉原に有無を言わせぬ不気味さを醸し出しています。

「国会前抗議行動に参加している一般人を写真撮影し、徹底的に情報を洗い出せ」と命じる多田。「一般人をですか…」と不審な表情を浮かべる杉原に「国家の安定のためだ」と押さえ込む多田。杉原は個人の感情と組織のしがらみの間で葛藤します。

吉岡記者は、杉原の先輩であった官僚が自死した事件を追いかける内に、自死した官僚からある官邸主導の「大学誘致案件」に関する手紙を託されます。そう、現実に起きたあの事件を思い起こさせます。

「あった事をなかった事にはできない」といったあの人もチラッと出てきて、望月記者もTV画面ですが出てきます。

何より映画の冒頭で、レイプもみ消し事件の被害女性が記者会見している場面があり、この映画は私達の世界続きである事を教えてくれます。

ネットサポーターズとか内調が何をしたのか、どんな組織であるかも描かれています。

でもドキュメンタリーでありません。フィクションならではのスタイリッシュな面白さもあり、東京の街の夜景の美しさ等が、杉原が住むマンションの背景に映し出されています。

最後に道路を挟んで向かい合った杉原と吉岡記者の表情が、悲しくも切ないのです。杉原が吉岡記者に何を伝えようとしたのか、その唇の動きで判断せよ、と映画は迫ります。沢山の宿題を私達に残して。

私達は手渡された宿題を放り投げるのか、しっかり受け止めて行動するのか。その選択のしかたで自分達の未来が変わってしまうかもしれない。

でも、絵本「戦争の作り方」 にあったように、未来は変える事ができるのです。私達の意志で選び取る事もできるのです。

「本当にこのままでいいの?」「この国の民主主義は形だけでいいのだ。」様々な心に残るセリフと共に、この映画を今のこの時期に製作したスタッフの方々、演じた俳優さん達のためにも、一人でも多くの人達にみてほしいと思いました。

**ツイッターでの未確認情報ですが「新聞記者」を上映する映画館が段々少なくなっているという事です。そう言えば渋谷もユーロースペースだけになってしまったような…。

これは確かな情報ですが、「新聞記者」は興行成績1億円を突破したそう。「アラジン」等と並んで7月の映画ベスト10にランクインしたそうです。

「護憲+BBS」「明日へのビタミン!ちょっといい映画・本・音楽・美術」より
パンドラ

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1 コメント

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Unknown (omachi)
2019-07-11 22:39:38
お腹がくちくなったら、眠り薬にどうぞ。
歴史探偵の気分になれるウェブ小説を知ってますか。 グーグルやスマホで「北円堂の秘密」とネット検索するとヒットし、小一時間で読めます。北円堂は古都奈良・興福寺の八角円堂です。 その1からラストまで無料です。夢殿と同じ八角形の北円堂を知らない人が多いですね。順に読めば歴史の扉が開き感動に包まれます。重複、 既読ならご免なさい。お仕事のリフレッシュや脳トレにも最適です。物語が観光地に絡むと興味が倍増します。平城京遷都を主導した聖武天皇の外祖父が登場します。古代の政治家の小説です。気が向いたらお読み下さいませ。(奈良のはじまりの歴史は面白いです。日本史の要ですね。)

読み通すには一頑張りが必要かも。
読めば日本史の盲点に気付くでしょう。
ネット小説も面白いです。

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